穏やかな午後の昼下がり。カフェ・オ・レを飲みながら優雅に読書をしているときにふと思った。
ドラクエ7の仲間キャラクター・キーファってちょっと無責任じゃないですか!?!?
恐らくこれは誰も気づいていないだろう。唯一私だけが気づいてしまった事実。この事実に気づいてしまったとき、私が起こすべき行動は二つあった。
1. わざわざ皆さんの生活に波風立てることもないだろうということで、私の胸中に収めておく。
2. このある種財産にもなりえる超ド級の発見を、皆さんに共有する。
正直、これは私の胸のうちにしまっておくべきではないか……?とも思ったが、それはあまりにも勿体ないだろう。私は後者を取ることにした。
キーファのここが無責任だよ!
ではさっそく、キーファの無責任な部分を5つに絞ってあげていく。
これを読めばあなたも「あ~たしかに無責任だわ」と唸るに違いない。
王子なのに離脱する
彼はグランエスタードの王子だ。つまりは将来的に王位を継いで、グランエスタードを王として治めることになる。可哀そうなことだが、これは生まれた時から決まっていることなのだ。それはキーファも重々承知していることだろう。
彼は口では王になんかならないと叫び、度々城を抜け出して反抗心をあらわにしているが、その時がくれば王位を継ぐのだ。
な・の・に
やつめ、離脱しやがる。
責任感というものがないのか、彼は!彼が王位を継がなければ、誰が継ぐのだ!彼の妹であるリーサか?彼女は心優しすぎる、政治には向かないだろう。グランエスタードの未来が心配だ。
ちょっと無責任です。
乗り気だったのに離脱する
主人公たちが石板の力を使って島々を復活させていく、これがドラクエ7の冒険だ。主人公たちはその足を止めることはない。そもそもこの冒険は、キーファの知的好奇心から始まったものだ。主人公ももちろんそうだが、彼のは並ではない。自らの知的好奇心を満たすために、母親の形見まで持ち出す。これには主人公もドン引き。
それだけキーファはこの冒険に乗りもノリノリ乗り気だったのだ。
な・の・に
やつめ、離脱しやがる。
いや、いやいやいや、お前が一番行きたがっていた冒険ぞ?お?なんだ?一抜けたってか?残された我々はどうやってモチベーションをあげればいいのだ?いや続けるけどさ、冒険は。
ちょっと無責任です。
主力なのに離脱する
マリベルはどうしても非力だ。主人公はホイミやスカラなど補助に回らなければいけないし、ガボは装甲が心もとない。その点キーファは攻守にすぐれたパワーファイターだ。強い装備は率先してまわしてやり、かえんぎりでモンスターをガンガンに倒してもらう。彼がいることで安心してモンスターと渡り合える。
な・の・に
やつめ、離脱しやがる。
これはだめだ。主力が抜けるのはだめだ。こんなにも貧弱なパーティーが残されて、どうしろというのだ。お前が抜けたことによって、親友がこの先戦闘で命を落としたらどうしてくれるんだ、おおん!?化けて出てやろうかぁ!?
ちょっと無責任です。
パッケージに書いているのに離脱する
ドラクエ7のパッケージは、謎の神殿を前にする主人公・キーファ・マリベルのイラストで飾られている。これを目にすれば誰しもが、この3人を主軸に冒険を進めていくんだなと思うだろう。絶対的な安心感のあるイラストだ。
な・の・に
やつめ、離脱しやがる。
もう何を信じたらいいのぉ!?某聖堂騎士の人みたいに、パーティーメンバーなのに唯一描かれていないとかならまだしも、描かれていてこれぇ!?
パッケージ要員に選ばれたことを誇りに持って、冒険という使命を全うすべきでは?
ちょっと無責任です。
種をしこたま食べて離脱する
これは多分誰も気づいていない。だがこれが一番キーファ無責任じゃない?と思うことだ。多分気づいたのは私だけだ。 私だけが気づいた事実を、ぜひ全世界に知らしめたい。
おう、とりあえず種返せ。
(文・やなぎアキ)
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