「ピュタゴラスは大地が丸いと言った最初のギリシア人であった。しかしテオフラストスはこれをパルメニデスに帰し、エレアのゼノンはヘシオドスに帰した」
これは古代ギリシアの哲学者、ディオゲネス・ラエルティオスの言葉である。
古代メソポタミアでは、この世界は円盤状で、海に浮いていると考えられていた。
中国では16世紀になるまで、地球を平面とする考え方が主流だったという。
ピュタゴラスが地球球体説を唱えたときに、その理論は曖昧なままで、まだ確立された説には至らなかった。
彼の弟子・プラトンや、さらにその弟子であるアリストテレスらがその説を根拠立て、その説はギリシアで主流となっていく。
アリストテレスは「大地はまるいばかりでなく、あまり大きくない球だということも明らかである」と述べた。
また、古代ローマの地理学者ストラボンは「船乗りたちは大地が丸いことを知っている」と言った。視界を遮るものがない大海原で、水平線を観察してきたからだ、と。地球の表面が湾曲しているからこそ起こる現象が、いくつもあった。
そう、地平線は丸いのだ。
そして、地球も丸い。
その後、欧州でキリスト教が広まり世界観や思想に大きな変化が表れても、宇宙の神秘・地球の神秘を探求する者は絶えなかった。
異端審問にかけられながらも「それでも地球は動く」と述べたガリレオ。
自ら大航海に乗り出して地球球体説を証明したコロンブス。
数々の偉人たちが、この大地のなんたるかを、探求し続けてきた。
ところで古代ギリシアや古代ローマ、キリスト教世界では死後の世界に対する考え方はどのようなものだったのだろうか?
手元に幽霊の写真がなかったので、とりあえずドラクエ1ゴーストの写真を見てもらおう。
ほらほら皆さん、ゴーストですよ〜。
どうですか?
ゴーストってどう思いますか〜?
ピュタゴラス「……え、背景」
ピュタゴラス「いやいや、背景背景〜!」
プラトン「ゴースト、邪魔邪魔〜!もっと背景よく見せて〜!!」
アリストテレス「メラゾーマ」
ピュタゴラス「いやいや、大地大地〜!」
プラトン「地平線のカーブ、反対反対〜!」
ストラボン「この土地がたまたま窪地だっただけでは?」
アリストテレス「ルーラ」
ストラボン「……え、背景」
ピュタゴラス・ストラボン「いやいや、背景背景〜!」
プラトン「ゴースト、邪魔邪魔〜!もっと背景よく見せて〜!!」
アリストテレス「ヒャダルコ」
ピュタゴラス・ストラボン「いやいや、大地大地〜!」
プラトン「地平線のカーブ、反対反対〜!」
ガリレオ「この土地がたまたま窪地だっただけでは?」
アリストテレス「ルーラ」
ガリレオ「……え、背景」
ピュタゴラス・ストラボン・ガリレオ「いやいや、背景背景〜!」
プラトン「ゴースト、邪魔邪魔〜!もっと背景よく見せて〜!!」
アリストテレス「ギガデイン」
ピュタゴラス・ストラボン・ガリレオ「いやいや、大地大地〜!」
プラトン「地平線のカーブ、反対反対〜!」
コロンブス「新発見、新発見〜!」
アメリゴヴェスプッチ「いわゆる『上の世界』がある時点で、この世界が地球でないことは明らかであるからして……」
本日の豆知識。
レンズから覗いた際に、対象が被写体と相似にならず、歪んで見えてしまうことを、歪曲収差と呼びます。
(文:OGTキシン)
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