ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第百二回目はミーティア!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください
見た目
ど、どっちの……?まず馬のか?
白馬。馬車を引いているだけあって立派な体躯をしているが、どこか上品で気品を漂わせる不思議な馬。たてがみを結んでいるのはおしゃれからだろうか、トロデが結んであげているのだろうか。年頃の娘に少しでもおしゃれを楽しんでもらいたいという親心だと思うと泣ける。
人間の姿は、黒髪が美しい可憐な女性。優しげな顔つきだが、どこかきりっとした聡明な印象も受ける。ただの箱入りお姫様ではなく、パーティーの一員として一緒に旅をしてきたところに説得力がある。瞳の色は緑。もちろん母親似。
これまでのドラクエのお姫様とは違い、ドレスがかなり控えめ。だが、それがいい。冠をヘアバンドのようにかぶり前髪をあげている髪型だが、多分前髪下ろしたらめちゃくちゃかわいいと思う。名探偵コナンの園子も前髪を下すとめちゃくちゃかわいいので(普段もかわいいだろ)、絶対そう。
人物
優しく純粋で、おしとやかな典型的なお姫様。
かと思えば頑固でおてんばな一面も見せる。
といっても、馬の姿しか見られないストーリーの前半までは、彼女のそういった一面はなかなか見られない。彼女をより深く知りたければ、不思議の泉に通おう。そして水を飲ませるために、フィールドでたくさん走ろう(フィールドでの移動によって彼女はのどが渇いてくれる)。
非常に父親思いで、魔物の姿ゆえに石を投げられる父をその身を挺してかばうことも。いい子すぎる。馬の姿に変えられ馬車を引く身になったというのに、主人公たちの役に立てて嬉しいとまで言ってくれる。なんていい子なんだ。
トロデーンとサザンビークがかつて交わした約束により、生まれたときから婚約者がいる。それについて彼女がどう思っていたかはわからないが、さすがにお相手の人となりを知ってからは最終的に結婚を嫌がっている。それまでは王女として国同士の約束を果たそうと考えていたのだろう。
主人公とは幼馴染であり、兄のように思いながらも次第に好意を寄せるようになった模様。だが、彼に好きな人がいるとわかればすっと身を引く。気高き姫であった。
歌がうまい。その歌声の美しさは、馬になってからも健在。
ストーリー
サザンビークと肩を並べるほどの大国トロデーン。
その王女ミーティアは大層美しく、彼女の姿を見るだけ、歌声を聞くだけでもトロデーンに行く価値があると言われるほどだった。
そんな彼女は今、馬車を引いている。
呪いによってかつての美しい姿は馬の姿になってしまった。
いつ元の姿に戻れるのだろう。
しかし彼女は決してあきらめない。
最も信頼する人が、呪いを解く方法を探し続けてくれているから。
この空と海と大地をくまなく探し回った時、呪われし姫君はきっと救われるのだろう。
性能
当然非戦闘員である。
典型的なお姫様なので、戦闘能力は皆無だろう。
が、馬の姿ともなれば別かもしれない。常々馬車を引き、しかもその馬車にはけっこう重たそうな錬金釜まで乗っている。それで日夜歩き続けているのだから、相当な脚力があるはず。
後ろ蹴りなんてものすごい威力がありそうだ。
下手したらメンバーの中で一番強い蹴りを繰り出すのではなかろうか。それはそれでちょっと見たかった。
その他の活躍
ライバルズでカードになったり、トレジャーズでお宝として像があったりするくらいで、他作品への登場はあまりない。
人間の姿は一応本編のネタバレになるためだろうか。かといって馬として登場しても扱いづらいし。
トロデがモンスターズで活躍している分、少々さみしい。
3DSの追加エンディングではゼシカにスポットが当てられたりと若干不遇に思わなくもない。タイトルロールなのに。
総評
馬の姿に変えられた美しき姫君を救う物語、というまさに王道ストーリーの核を担う存在。
だが、物語の中盤までいきさつが語られなかったりとやや影は薄め。また人によっては泉の水もあまり飲ませずにエンディングくらいしか目立った出番はなかったかもしれない。
が、馬として一生懸命に馬車を引き、主人公たちの旅の手助けをしてくれた彼女も、まぎれもなくパーティーの一員である。
私はミーティアエンドのほうが好きだし、真よりも通常エンドが好き。とても素敵なハッピーエンドだと思う。
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