ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第百一回目はトロデ!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください
見た目
れっきとした人間なのだが、緑の体躯の魔物の姿をしている。
何の魔物だ……?カエル……?ハエまどうに見えなくもない、か?
魔物の姿だがなんだか愛らしい。およそ害のないような見た目である。が、もちろん町の人々からすれば恐ろしい姿なのである。背は低く、走るときはアラレちゃん走りで、やっぱり愛らしい。
本人いわく元の姿はなかなかのナイスガイっぽいが、もちろんそんなことはない(失礼)。
ほぼそのままの見た目で、肌が緑ではなくなり、髪と髭が生えたくらい。なんでぇ大して変わらないじゃねぇか。が、大して変わらなくても、これでもう人々から忌み嫌われなくて済むと思うと本当に良かったと思う。見た目で人は判断してはいけない。
人物
トロデーン国の王様。50歳とのこと。
王様らしい傍若無人な振る舞いが目立ち、実際に家臣なのは主人公だけなのだが、旅のメンバー全員を家臣扱いしてくる。これにはさすがのモリーも苦言を呈した。
やかましくわがままで、そんな彼に主人公やヤンガスは手を焼くが、人格者としての一面もしばしば見せる。特にミーティアと同じ年ごろの娘が困っていれば絶対に見過ごすことはせず、さらにあの権力嫌いのククールが自身の過去を吐露する(トロデだけに)くらいには王としての才覚はある。
一人娘のミーティアを溺愛しており、彼女のためなら国同士の約束も反故することをいとわない。そんな娘に馬車を引かせているのは違和感があるが、娘も娘で父親想いなので、ぜひ引かせてくれと馬の姿ながらに頼んだのだろう。
戦歴画面ではアドバイスをくれたり、ネタ発言をしたり、メタ発言をしたり。これを見るのが旅の楽しみの一つでもある。もちろんヤンガスとはいいコンビ。
魔物の姿ゆえ町に入ることはできず、いつも外で待っている。主人公たちが豪華なごちそうにありついたときにはさすがに拗ねてしまっていた。普段は缶詰を食べている模様。おいたわしや……。
実際一国の王である彼が、魔物の姿に変えられしいたげられただけでも筆舌に尽くしがたい辛さがあっただろうに、さらに過酷な旅に身を投じて……。本当に元の姿に戻れてよかった。
ストーリー
大国サザンビークに勝るとも劣らないトロデーン国。
平和なその国で今日は、旅の道化師を呼んでパーティーをしていた。
その晩、道化師は国の宝である杖を盗んでしまう。彼は杖の力を使い、王を魔物に、王女を馬の姿に変えてしまった。
そして、一夜にして茨に包まれる城。
幸い王と王女は結界に守られ茨の呪いからは逃れることができたが、姿を変えられてしまった身。
なぜか呪いのさなかにいてそれを逃れた近衛兵一人をつれ、彼らの長い長い旅が始まった。
性能
最初から最後まで一緒に旅をすることになるが、戦闘には参加しない。
なので大して強くないのだろう、と思いきや、意外と侮れない。
一番わかりやすいのは通常エンディングでのある場面。
ミーティアを連れる主人公を逃がすため、警備兵を剣を交える。いや、剣ではない、木の棒である。その棒で、兵士の剣を受け止めるばかりか、そのまま打ち倒してしまう。いや強すぎる。仮にも王族の結婚式、配置されている警備兵がそんなに弱いはずもない。それを木の棒でひょひょいと倒すのだから、案外武闘派である。
終盤主人公たちが煉獄島にとらわれた際にも、ミーティアを連れて一か月もあちこち探し回っていたくらいなので、それなりの修羅場は潜り抜けているだろう。娘を守るために、時には戦うこともあったかもしれない。リーザス像の塔にも一人で登ってるし、あそこの敵結構強いのに。お父様すごい!さすがおっさん呼びで戦闘に躍り出てダメージを与えていくだけある。
さらに錬金釜を自分で修理したり改造したりもするため、当然頭もいい。鍛錬すれば呪文も使えそうだ。
スキルはさしずめ短剣・杖・爪・格闘・おうさま、あたりか。ミーティアとの連携技がありそう。
その他の活躍
その見た目から、まさかのモンスターズに登場。
当然仲間モンスターとしてである。系統はスライム系(?)だったり自然系だったり???系だったり。
本人的にはどう思っているのだろうか。
所持スキルはえんかい(宴会)。パルミドでも三角谷でもお酒飲んでたもんなぁ。
総評
めちゃくちゃ偉そうだし勝手だし、でもなんだか憎めない王様。
なんだかんだで若い衆を諭したりして、人格者な面も見せてくれるしいいキャラである。王様らしくない、でもちゃんと王様、のバランスがちょうどいい。
そりゃあミーティアもいい子に育つわけだ。
戦歴のコメントが本当に細かくいろいろあって、プレイするたび発見があるんだよなぁ。
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