ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第八十六回目は神父!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください
※レブレサックの神父のことです
見た目
神父の汎用グラフィックのため、これといった特徴はない。
まものの姿になった時はさすがに固有グラフィック。神父の服はそのままで、頭に角のようなものが生えた緑色の姿になっている。黒幕であるボトクの姿を参考にしているのだろうか。元は神父なため体型はさすがに似ていないが。PS版もリメイク版も、どことなく悲しそうな顔をしているのが印象的。
なんで髪の毛は生えたままなのだろうか。
人物
神に仕え、人を愛し、慈しみの心を持ったまさに聖人。聖人of聖人。
レブレサックの人々を救うために魔物と姿を取り換え、そのために守りたかった村人たちにリンチされ殺されかけ、しかし誰も恨むことなく、むしろ誰も罪悪感を抱かないようにと自ら姿を消したという、本当に何を食ったらそんなことができるのかという聖人。
その後記憶喪失になるも、再びプロビナで神父として人々に慕われ、しかし最後は魔物との戦いで命を落としてしまう。オルゴ・デミーラにより人生を狂わされたキャラクターはたくさんいるが、彼ほど数奇な運命をたどった人はいないのではなかろうか。
彼がレブレサックを立ち去る前に残したメモにはこうある。
いかなる苦しみの時も
いかなる悲しみの時も
いかなる時も
人を信じ 人を愛せ
これが神父の信条かと、もやもやしつつもなんとか飲み込んで納得したくなる。まぁこの後待ってる現代編レブレサックで、やっぱり人間はくそ、と思うわけだが。
ストーリー
魔物が作る深い霧により封印されたレブレサック。
村人たちはなんとかしなければと考えあぐね、戦える4名が魔物が住む岩山へと向かった。その中には村人たちに慕われる神父もいた。
しかし、4人は帰ってこず、代わりに世にも恐ろしい姿の魔物が降りてきた。あろうことか神父の服を着て。
魔物は教会に住み着き、村人を襲うことはなかった。
村人は、やつこそが霧を作り出し、さらに4人を殺した張本人だと信じた。
しかし、恐ろしい魔物に手を出せるものは一人もいなかった。
ある日、外から旅人がやってくる。随分と腕の立つその4人を見込んで、村人は教会の魔物を退治するよう頼んだ。
しかし旅人は目にする。その魔物の、あまりにも深い悲しみを携えたその瞳を。
性能
魔物の岩山に行く選抜メンバーに選ばれるくらいなので、ある程度の戦闘力は期待できる。
他のメンバーは腕自慢っぽい男と、これまた腕自慢っぽい木こりの夫婦。アタッカーである。ということは魔法職だろう。というか、どう考えてもヒーラーだろう。
少なくともベホイミくらいは使えたんじゃなかろうか。僧侶でいうと、星5のこうしさいくらい、もしくはそうじょうまでいってバギマを使うくらいはできたかもしれない。
レブレサックは石板世界の中では終盤なので、基本職の僧侶且つ極めていないくらいだと、いくらボトクが弱いといっても勝つことはできなかっただろう。
レブレサックをあとにし、プロビナに流れ着くまで一人旅をしていたのであれば、その後星8のほうおうまでいった可能性はある。しかし悲しいかな、記憶を失っていたのでプロビナ戦でそれを発揮することはできなかった……。
その他の活躍
二つの石板世界で登場するキャラクターは、神父の他にもいる。
が、彼の場合時系列が逆なのでちょっと特殊。
プロビナのことをすっかり忘れている可能性もある。が、最後神父が黄金の女神像をルカスからもらうシーンで「あ!そういう!?」となったらとても気持ちがいい。レブレサックのイベント自体は別にきもちよくもなんともないのだが。
ストーリー作りがうまい、これだからドラクエ7は面白い。
総評
ドラクエ7一、いや下手したらドラクエ一胸くそ悪いイベントレブレサック。
神父がいくら聖人だからといっても、許されるものではないし、なんなら神父が聖人だからこそ許せないのかもしれない。
驚くべきは、現代レブレサックの方がよほど胸くそ悪いものを見せてくること。でもあれを神父に見せても、「人を信じ 人を愛せ」と言うのだろう。
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