ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第四十六回目はファルシオン!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
見事なまでの白馬。赤い鬣が非常に映える。
レイドックにある馬車を軽々と引くその姿から、かなり立派な馬体をしているものと考えられる。
レイドックの人々の評では、暴れ馬だったこともあり化け物とまで呼ばれていたが、実際目の前にした人が綺麗とも言っている。
ドラクエ4、5に登場した馬パトリシアたちも、大勢を乗せた(時には巨大なモンスターまで乗せて)馬車をどこにでも引いていってくれたためかなり鍛えられた馬体であったことは推測できる。が、ファルシオンの方が立派なイメージがある。名前の印象だろうか。ファルシオンは幅広の大きな刀剣を指すことが多く、それゆえにパトリシアに比べるとかなり力強さを感じる名前だ。優雅なパトリシア、勇猛なファルシオンといったところか。
勝手に牡馬だと思っているがどうなのだろうか。英語版のハッサンのセリフでは牝馬ということになっている。でも牡馬だと思うんだよなぁ。
性格
西の森の暴れ馬と言われているだけあって、狂暴な性格……かと思えばそんなことはない。暴れ馬の噂を広めたのは旅の商人だが、実はファルシオンは山賊に襲われていた商人を助けるために暴れたのだ。このことからファルシオンは勇敢で心優しい馬であることが分かる。
現に、主人公たちと出会ったときには混乱のあまり逃げ出してしまったが、いざつかまると途端に大人しくなり主人公たちに従順になった。
レイドックの城下町や城の中を連れてい歩いても決して暴れることはなく、大人しいものである。
彼の正体を考えると、パトリシアなどに比べるとかなり賢いのではないだろうか。高潔さも何やら感じる。
ストーリー
ただ一匹森の中をさまよっていた彼の前に現れた二人の男。
自身にファルシオンという名を与えてくれた彼らに、何か運命のようなものを感じる。
一人また一人と増えていく仲間たちと共に旅を続けていくうちに、自分には何か忘れてしまった使命があるのではないかという気持ちが芽生えてきた。
旅も終わりが近くなってきたころ、本当の自分自身を取り戻すときがくる。
大空を駆け、次元すらも飛び越える、そんな自分の本当の力を仲間たちが求めている。
性能
なんといってもペガサスである。
しかもただ飛ぶだけではなく、狭間の世界にも行けるのだ。
こりゃもう戦っても相当強いに違いない。
どんなモンスターが馬車に乗っていようと軽々と歩くパトリシアに比べると、ややインパクトにはかけるがファルシオンもドランゴを乗せている。それにSFC版であれば他にもモンスターを乗せることができるので、それを考えれば十分な馬力はあるだろう。
商人を助けるために体を張ったりするあたり、戦闘にも勇敢に参加してくれそうではある。ハッサンとの連携技とか見せて欲しい。
その他の活躍
ドラクエ10にも同名の天馬が登場する。
ドラクエで天馬といえばファルシオンだということだろう。
ストーリーで重要な役割を果たすとはいえ、さすがに他作品への露出は多くない。
どうでもいいが、ファルシオンという剣のことを知らなかった頃はずっと「フォルシオン」だと思っていた。
総評
ドラクエ6は夢の世界が舞台なだけあって、乗り物も他作品に比べると個性的だ。空飛ぶベッドにひょうたん島。そして最後の乗り物がペガサス。
まさか物語の序盤からずっと一緒だったファルシオンが伝説のペガサスだとは。
ドラクエの馬車を引く馬と言えばどうしてもパトリシアに分があるように思うが、ストーリーへの介入度で言ったらファルシオンはなかなかのものだ。
彼で飛んでいるときに流れる曲は神秘的できれいなのだが、なんとなく物悲しく不安になるのは私だけだろうか……。
(文・やなぎアキ)
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