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【ダイの大冒険】ドラクエ本編でも登場する呪文たち 攻撃編

ダイ大はドラクエを基にした作品です。

そのため、ドラクエに登場するアイテムや魔法も当然同作に出てきます。

 

ダイ大には様々なオリジナルの技があります。アバンストラッシュやメドローア、サウザンドニードルなど。しかし、ドラクエから出張して来た技についても忘れたくないところです。

今回は、作中に登場したドラクエの呪文について一部ではありますが紹介します。

多くの呪文が登場するので、今回は攻撃系の呪文のみに焦点を当てます。

 

メラゾーマ

メラガイアーが登場するまでは長らくメラ系の最上位の呪文だったメラゾーマ。ドラクエ本編では単体攻撃の呪文としてはトップの実力を誇るといってもいい最強の呪文です。

が、ダイ大では物語の再序盤に登場します。しかも使用者はまだアバン先生の元で学んでいるポップでした。まだまだ未熟な魔法使いに見える彼が、いきなりメラ系最上位の呪文を使うものですから驚いたものです。これによりアバン先生の指導力の高さが見えましたし、もちろんポップの潜在能力の高さもよくわかります。

他にはハドラーも初登場時に使っていました。メガンテを耐えた後にアストロンをかけられているダイに向かって使いました。相手を焼き尽くすまで消えない地獄の業火、とは本人談です。直後ダイのヒャダインで消されてますけど。

このようにメラゾーマは術者が多く、その後もたびたび出てきます。

ちなみにご存じのように、大魔王バーンが使ったのはメラゾーマではなくメラです。

 

ヒャダルコ

ヒャド系の中級呪文であるヒャダルコ、こちらも再序盤に登場しています。アバン先生の特訓を受ける中、ポップがヒャダルコを使い波を凍らせています。これにはダイもびっくりです。が、正直その前の話でメラゾーマを見せつけられているので、ヒャダルコくらいは使えるだろと思わなくもないです。ただ、どうやら得意系統が人によってありそうだぞ?というのがうっすらわかるんですよね、これで。

こちらもその後他のヒャド系呪文と共にちょくちょく出てきます。レオナも使えます。

ポップのヒャダルコに驚いたダイですが、その後のハドラーの襲撃時に竜の紋章の力を借りてヒャダインを使っています。

マヒャドはまだいきっていた頃のノヴァが、ハドラー親衛騎団に使ったのが印象的です。ノヴァは恐らくヒャド系呪文が得意なのでしょう。

メラ系に比べるとちょっと影が薄いです。

 

ベギラゴン

ギラ系呪文は作中ではかなり優遇されています。初登場は読み切りの「ダイ爆発!!!」にて、バロンのキラーマシンにとどめを刺す際に使われました。このときバギクロスも使っているのですが、それよりも中位のベギラマの方が強力であるように描かれています。

また、序盤のアバンVSハドラーでも両者ともに強力なベギラマを放っています。この時点ではメラゾーマもすでに登場していますが、それよりも恐らくベギラマの方が強いです。これはドラクエ1の頃から存在しているベギラマ先輩へのリスペクトでしょうか。

それゆえにベギラゴンもかなり強力です。ハドラーも自力で習得することはできず、アバン討伐の褒美としてバーンに契約してもらってようやく習得しました。それほどのものなので、最強呪文とまで言われています。そしてなんと、ポップには使えないのです。人間でこれを使っているのを確認できるのはマトリフだけです。

強力であることは間違いありませんが、このように術者があまりいないのが難点。ただしそれゆえに、ハドラーといえばベギラゴンという印象もあります。

 

イオナズン

全体攻撃可能な呪文としてドラクエ本編では大活躍のイオ系呪文。ダイ大ではニセ勇者でろりんが使ったイオラが初披露です。他にも多くの術者がいます。攻撃魔法の中ではけっこうポピュラーな呪文なのかもしれません。連続打ちするなどの応用もたびたび見られます、ドラゴンボールで言うところのグミ撃ちみたいなものです(違うか)。

イオナズンはというと、ハドラーが使用しています。初登場はアバンVSハドラーです。アバン先生の挑発を受けて放ちます。メラゾーマといいこのイオナズンといい、ゲームでは最強の呪文なのにこんな序盤で出るのか……と本当に驚きです。

そして、ベギラゴンは習得できないのに、イオナズンは習得できるのかというのも、ギラ系呪文の優遇っぷりがよくわかりますね。ドラクエをプレイしている身としては、メラゾーマ・イオナズンが使われる戦闘で、ベギラマが普通に活躍しているのはなんとも不思議な光景です。

ちなみにイオナズンもポップは使えません。結構使えない呪文があるんですね、知らなかったです。

 

ギガデイン

デイン系と言えば勇者の呪文ですが、本作では竜の騎士専用の呪文です。

ライデインの初出は「ダイ爆発!!!」で、レオナを助けるために竜の紋章を発動させたダイが無我夢中で使います。このときは「勇者のみがあやつれる」とブラスが言っています。竜の騎士のみが使える、が長い歴史の中で勇者のみがと変わっていったのでしょうか。その後もポップのラナリオンや紋章の力がないと使えない状態でしたが、戦いの中で成長し自力で使えるようになりました。ライデインとアバンストラッシュの組み合わせたライデインストラッシュはダイの必殺技です。

ギガデインは作中ではバランしか使用できません。デイン系は勇者の呪文なのに、敵のバランが使えるの!?と当時驚きました。ダイ大の呪文の扱い方の上手さには驚いてばっかりです。

そして、ギガデインの威力を込めた魔法剣ギガブレイクにて、ギガブレイクってダイ大初出なの!?と驚くのです。いやぁ未だにあの感動は忘れられないです。

ダイもいつかギガデインを使えるようになるのでしょうか。

 

ザラキ

ミミックが使うことで有名な即死呪文です。

唱えられたら即死するということで、ダイ大では出てこないだろうと勝手に思っていたのですが、バルジの島でザボエラが使ってきます。ザボエラが使うのなら納得。対象者はバダックさん。

ドラクエ本編では相手の血を凍結させて死に至らしめるという設定がありますが、ダイ大では死の言葉を投げかけ、その声に耐え切れなくなったときに死ぬというザボエラにぴったりな陰湿な呪文に変わっています。この技の特性ゆえ、精神力が持つ限りは死ぬことがないという即死の呪文ではなくなっています。それでも精神力がか弱い人は即死するでしょう。怖い、ザボエラにぴったりすぎる。

ただ、バダックさんでさえけっこう耐えられていたので、その後の戦闘では出てきません。思い切り格下にしか使用できないという、それならイオラでもぶっ放せよと言いたくなる呪文です。だからこそ弱い者いじめが好きそうなザボエラにぴったりです。三回もぴったりって言っちゃいました。

 

ドラゴラム

術者がドラゴンに変身するという、よく考えたらめちゃくちゃすごい呪文です。

こちらはアバン先生がダイの特訓の際に使用しています。赤く巨大なドラゴンと化し、炎を吐いていました。メガネが顔にちょこんと乗っているのがちょっとかわいいです。

ドラゴラムは古より伝わる幻の呪文と言われています。そんな呪文をアバン先生は使えるわけです。

ドラゴラムはダイ大の前日譚である『勇者アバンと獄炎の魔王』でも登場します。まだ読んでいない人はぜひ読みましょう。

 

メガンテ

術者が死亡する代わりに相手を壊滅させる自己犠牲の呪文、メガンテ。ダイ大では指を相手のこめかみにあてがい、そこから全生命エネルギーをそそぐことで大爆発を起こす仕組みになっています。

アバン先生とポップが使用していました。が、二人とも命を投げ打ったにも関わらず相手を仕留めることはできず……。ポップは、アバン先生がやったように指をバランのこめかみにぶっさしていれば行けたかもしれない……。いやバランに死んでもらっては困るのでいいのですが。全生命エネルギーを使いますが、アバン先生はカールのお守りのおかげで、ポップはバランの血のおかげで退場せずに済みました。

この二人以外では、バルジの島でばくだんいわが、またバーンパレスでジャッジが使用しました。ジャッジはともかく、ばくだんいわはだいぶコミカルに描かれていましたね。

全然関係ないんですけどメガンテ使用シーンを確認するため漫画を読んでいたら、アバン先生のメガンテを喰らった後のハドラーが「早く我が城 鬼岩城に戻って傷をいやさねば」と言っていて、(鬼岩城はバーン様が理想の自分をかたどったバーン様の城だぞ、図々しいなこいつ……)と思いました。

 

 

オリジナルの技にどうしても目が行きがちですが、こうして書き出してみると多くのドラクエの呪文が活躍していました。

特に当時の最上位の呪文が惜しげもなく最初からバンバン使われているのが印象的です。

今もうこの呪文出てきちゃって、今後どうするの~!となっているところに、オリジナルの呪文を出して活躍させる。ドラクエという原案があるからこその魅せ方ですね!

 

(文・やなぎアキ)

 

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