先週から風邪を引いており、なかなか後に引いております。
皆さんもお気を付けください。
ダイ大の世界にはいくつもの国があり、ダイたちは冒険の中でその国を訪れ、その多くで要人と関わりを持ってきました。物語の終盤には世界中の国が心を一つに、バーンに立ち向かっていきました。
そんなダイ大の世界を彩る国々を紹介したいと思います。
ロモス
物語の一番最初、読み切りだったころのダイ大から登場します。デルムリン島から北上した位置にあります。
人のよさそうな王様がおり、国宝としてオリハルコンでできた覇者の冠と覇者の剣を所有しています。そんな貴重なアイテムを二つも保有しているなんて、世界的に見てもすごい国なのでは。
物語中ではクロコダイン率いる百獣魔団に襲われたり、武術大会をザムザに乗っ取られたり、なかなか大変な目に合っていますが、いつもダイが駆け付けて助けてくれているので国としてはそこまでの被害はなかったように思います。ダイには頭が上がりませんね。
パプニカ
こちらも読み切りの頃から登場しており、ご存知レオナ姫の生まれ故郷です。
王族であるレオナは神に仕える身であり、その洗礼のためにデルムリン島を訪れたのがパプニカの初登場回です。
残念ながらヒュンケル率いる不死騎団によって滅ぼされてしまい、その王国の美しい姿をダイたちが目にすることはありませんでした。
聡明で勇ましく正義を体現したかのようなレオナがトップに立っているので、さぞ素晴らしい国なのだろうと思えますが、読み切りの際には賢者バロンと司教テムジンがレオナの暗殺を謀ったり、相談役として迎え入れたマトリフを嫉妬で追い出した輩が王宮にいたりと、残念な面も見られます。
マトリフがいたらダイたち到着まで持ちこたえられたかもしれません……。
テラン
竜の騎士の伝説を語り継ぐ小国です。メルルの故郷でもあります。
平和主義自然主義の王の方針で、武器や道具の開発が禁じられています。そんな不便な国なので人の流出を止められず、国だというのに人口は50人ほどしかいません。そんな全くもって武力もない国なので、魔王軍にすら放っておかれています。
でも魔王とか関係なくそのうち滅ぶと思います。それでええんか王よ。
ここでダイはバランと出会い、自身の出生の秘密を知ることになります。竜の騎士にとっては大事な地なんですけど、そのうち滅ぶと思います。それでええんか王よ。
ベンガーナ
世界で唯一デパートを有する大国です。
ということはつまり経済的に裕福な国ということです。隣国のテランとは大違い。さらには軍事力もなかなかのものです。
それゆえにベンガーナの王は最初自国の武力に大きな自信を持っており、ダイたちの力を借りずに魔王軍と戦おうとします。が、その後の鬼岩城襲撃時に全く歯が立たず、ダイに助けてもらったことから心を入れ替え、その国力でダイたちをバックアップします。
最初はめちゃくちゃ嫌な奴だな~人間は愚か!と思っていましたが、さすが一国の王ですね。些細なことでは動揺せずドーンと構えるその姿勢、そりゃテランの民もベンガーナに移住しますよ。
カール
フローラ女王がおさめる国で、アバン先生の生まれ故郷です。
この国の騎士団は最強の騎士団と言われていますが、バラン率いる超竜軍団によりカールは陥落してしまいます。魔影軍団相手には善戦したんですけどね。
女王であるフローラはレオナの憧れであり、抜群のリーダーシップを誇り自身も戦場に赴く勇ましい女性です。
その統率力が恐ろしかったのかハドラーが魔王だったときにも、ハドラーが直々にカールを襲撃しました。このときはアバン先生が撃退しています。
物語の最後でフローラとアバン先生が仲良く玉座に座っているところが描かれているので、わりとすぐに復興した模様です。
アルキード
ダイの母親ソアラの生まれ故郷です。
ソアラと恋に落ちたバランは、この国の城に迎え入れられます。そのまま幸せな間一荷が続いていれば、ダイの人生はまた違ったものになっていたでしょう。
しかし城の者たちの中には、バランのことを良く思わなかった者もおり、彼らにそそのかされた王はバランを追い出してしまいます。
パプニカもマトリフのことを追い出してしますし、どうしてこう城にいる人っていうのは嫉妬深いんですかね!
結果として、ソアラは死んでしまい、バランは怒りと憎しみのままアルキードを跡形もなく消滅させます。
バランと仲良くやっていれば、世界最強の国になっていたかもしれないのに。
オーザム・リンガイア
まとめての紹介になります。
オーザムは北方の雪国で、フレイザード率いる氷炎魔団によって壊滅しています。リンガイアはノヴァの生まれ故郷で、こちらはバラン率いる超竜軍団によって壊滅させれています。どちらも強力な軍を有していましたが、魔王軍を前になすすべもなく。
それでもリンガイアはあの最強の超竜軍団を相手に一週間も持ちこたえたので大したものです。このときノヴァはオーザムへ救援に向かっていたため(途中で取りやめている)、本来よりも武力が低下していたにも関わらずです。そう考えると、武力に自身たっぷりだったベンガーナも、世界ランキングでいえば大したことはなかったのかも?
この救援のときノヴァがオーザムに到着していれば、最終戦のピラァ・オブ・バーンの凍結にも駆け付けられたのかもしれないと思うと、よくできたシナリオですね。
こうまとめてみると、実に多くの国が登場していたんですね。まさに世界中を旅するドラクエそのものです。
そして、魔王軍の襲撃に負けてしまった国も多いです。恐ろしいことです。バーンを倒した後は、どの国も復興できていることを祈るばかりです。
テランはどうせ滅びるんでしょうけど。
(文・やなぎアキ)
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