人狼ゲーム。
村人の中に紛れ込んでいる人狼を会話によって見つけ出すパーティーゲームです。誰が嘘をついているか?と疑い疑われの疑心暗鬼ゲーム。論理的思考と巧みな会話術が必要なゲーム。
10年くらい前にものすごく流行っていた印象があります。カードを使ったりアプリを使ったり、人狼から派生したゲームが今もなお出てきたりと世界的にも人気な色褪せないゲームです。
かくいう私も人狼ゲームは好きです。相手の矛盾をついて人狼を暴いたり、勢いでまくし立てて村人をだましたり、なんどやっても飽きないゲームですね。
そんな人狼ゲームが、ドラクエでも出たー!!
なぜ今!?なぜ人狼!?と思いましたが、出たものは嬉しい!もちろん買いました!
私はドラクエのトランプも花札も買いましたが、それは未だに開けずに飾ってあります。が、人狼は届いてすぐ開けました!なんならこれで遊びたい!
そう、ドラクエ人狼は、普通の人狼を遊べるだけではなく特別なルールで遊ぶことも可能なのです!
まず外箱!
カードが二種類にサイコロも入っているのである程度の箱の大きさにはなるとは思っていましたが、最近のボードゲーム・パーティーゲーム系の外装にしてはなんだか違和感が……?妙に古臭いというか……というのが第一印象でした。
そして気づきました。
これ、スーパーファミコンのカセットの外箱と同じ!!説明書の大きさも同じ!!
参考:ドラクエ5
そう考えるとデザインもスーファミを彷彿とさせます。スーファミの外箱と並べて本棚に入れると全く違和感がなくてそれだけでたまらんです。ただこういう外箱あるあるの、開け閉めしているうちにどんどん劣化していくというのが今から怖いです。がっつり遊びたい人はいっそ保管用にもう一つ買ってもいいのでは……?
中身は、こちらのいわゆる人狼の役職が書いてあるスライムカード。そして特別ルールで使う性格カードとサイコロです。地味にスライムのサイコロが嬉しいですね。この人狼ゲーム以外でも出番がありそうです。TRPGとか。
カードはプラスチック製なので、外側がはげたりという心配はなさそうですね。役職を隠したいゲームなので、カードに傷ついて特徴ができたりということがないのは嬉しい配慮。
通常の人狼を行う際はこのスライムカードを使うだけで遊べます。ドラクエではおなじみのグラフィック(SFC版ドラクエ3準拠ですね)が描かれており、勇者パーティーカードは村人、まものカードは人狼です。さらに勇者パーティーカードはそれぞれの職業の説明が下に簡単に書かれています。これが人狼で言うところの占い師や狩人などの説明になっています。外箱の通り基本ドラクエ3のキャラなのですが、占い師はミネアなのがちょっとニヤッとしますね。
まものカードの中でもゾーマだけ他とちょっと違う説明が書かれています。
もちろん写真に写っている以外にも様々なキャラクターがいます。同じデザインのカードはありません!
そして性格カード。こちらはリメイク版ドラクエ3で登場した性格が二つ書かれており、それぞれステータスやHP、行動内容が書かれています。これが特別ルールで使うカードです。このカードとサイコロは一緒に使うもののようです。
こちらも写真に写っている以外の性格も当然あります。
ここで説明書を読み、特別ルールにはどんなものがあるのか確認したいと思います。
5つの特別ルールがあったので一部だけ紹介!
※通常ルールの基本
村人陣営と人狼陣営に分かれ、村人は人狼を見つけること、人狼は村人の人数を減らすことを目的にゲームを進めます。昼と夜のターンに分かれており、昼は話し合いをし人狼だと思われる人を探します。昼のターンの最後に投票を行い、最多票を得た人は追放されます。夜のターンは人狼が村人を一人襲撃します。人狼を全員追放すれば村人の勝ち、村人を減らし人狼と同じ人数にすれば人狼の勝ちです。
勇者ゲーム
基本は普通の人狼と同じルールで進行します。通常は皆で話し合いをし、話し合いの最後に人狼だと思われる人を投票で決めて追放するのですが、勇者ゲームでは投票を行わず勇者カードを引いた人が一人で決定します。これが勇者ゲーム!
投票の際には誰を味方に入れるか、何人に指されたら追放されるかということを考えなければいけませんが、このルールの場合はいかに勇者に自分を信用してもらうかということが大事ですね。
そして勇者は責任重大です。人狼ゲームは人狼を引いてしまうと途端に緊張しますが、このルールでは勇者を引いた方が緊張しそうです……。
人狼バトルロイヤル
こちらはスライムカードだけではなく、性格カードとサイコロを使います。
人狼側と村人側がおり、話し合いで人狼を追放するのは通常ルールと同じです。しかしこの追放の仕方が特殊!
話し合いが終わると、性格カードに書かれている素早さの順番にサイコロを転がして行動します。そして、自分が追放したいと思う人にサイコロの出目に沿って攻撃するのです!HPが0になった人は追放されます。
集中攻撃されてもサイコロの出目によっては生き残れるかもしれない!という運要素も絡む面白いルールですね。往年のバトル鉛筆を思い出します。これはドラクエ人狼ならでは!
ちなみに夜のターンで人狼に襲撃された場合は、残りHPに関わらず確定で死にます。
勇者VS大魔王ゾーマ
あと三つルールがありますが、最後に紹介するのはこちら。
こちらは二人で行うルールです。
スライムカード(役職)と性格カードを四枚ずつお互いに配ります。このとき村人側には勇者カードを、人狼側にはゾーマカードを必ず入れます。そしてスライムカードを伏せて、勇者(ゾーマ)がどこにいるか分からない状態にします。
あとは性格カードの素早さに順番でサイコロを振り、これがゾーマ(勇者)だ!と思うカードを攻撃していきます!HPが0になったらカードをオープンしてもらい、もしそれがゾーマ(勇者)であれば勝ち!
もはや人狼とは関係ありませんが、どこに本命が潜んでいるか、という駆け引きができそうですね。
特別ルールはこのように、ドラクエらしいバトルを楽しむこともできます!普通の人狼に飽きてきたな~というときにいいですね。
さらに説明書には、自分で独自ルールを考えてみよう!ということも書いてあります。たとえばスライムカードに書かれている職業に沿って、別の力を持たせてみるなど。
遊び人なら「初日の議論を聞かず投票の時だけ戻ってくる」、ばくだんいわなら「追放されたときにメガンテを使い一人を道連れにする」など!1枚1枚に書かれているキャラクターが違うからこそ、いつもの人狼とは違う遊び方が楽しめそうです!
これはもうぜひとも私も遊びたい!
でも一つ問題が……!!
人数が集まらねぇ!!!!!!!!
人狼を遊ぶ際の障壁、人数!
通常の人狼ゲームは3人から遊べます。説明書にはゲームマスター(GM)が必要でありGMはゲームには参加しないとありますが、慣れればGMもゲーム参加できるので最小で3人その場に集まれば遊べます(色んな役職を使いたいときは人数は多ければ多いほどいいですが)。
しかし独自ルールには最低人数が5人のものが割とあります!2人のものもありますが、人数が多い方が楽しいのは間違いない!しかし、5人は絶妙に集めづらい!学生時代ならいざ知らず、今はちょっと厳しい!私は無理!4人が限度!
く、くそぉーーー!!
でもいつかきっと出番があるはず。そんな日を夢見て、大事にしまっておこうと思います。
人数が集められる人はぜひ遊んでみてください。テレビ電話を使えば工夫次第で遠方の人とも遊べそうですしね。そうでなくとも、カードの作りがしっかりしているので持っているだけでもうれしいと思いますよ。
(文・やなぎアキ)
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