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【キャラクター】超個人的キャラクター辞典 マーサ

ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!

筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!

第三十回目はマーサ!

 

※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。

 

見た目

SFC版のグラフィックから察するに、豊かな緑の髪に、ピンクの法衣をまとっている。マーサのイメージラフから、神秘的でオリエンタルな雰囲気がある女性となっている。

リメイク版から黒髪に変更され、衣服も濃い緑のもっと落ち着いた法衣に変わっている。魔界と人間界をつなぐ扉を制御できるだけあって、ただものではない雰囲気がぷんぷん伝わってくる。公式のイラストはなかなか確認できないが、近年ドラクエウォークなどで見ることができるようになった。つややかな黒髪が美しい女性だ。年齢は定かではないが、主人公の人生を考えると若くても40代ではあるはず。それなのにパパスの見た目と比較すると随分と若々しい。エルヘブンの民だからなのか、魔界にいたからなのか、不思議な力を持っているからなのか。

映画版のデザインはリメイク版ほぼ準拠。

 

性格

出番もセリフも多くはないが、それらを見るにおだやかで聡明な性格の様子。

妻としてのパパスへの深い愛と、息子、さらにその家族を守りたいという母の強さが同居した、まさに母性の塊。

上品で穏やかな性格だが、ミルドラースの力にたった一人で対抗しようとするその意思の強さはさすが主人公の母。ただ守られるだけではなく、自身も戦うというその気高さもあって、パパスは恋に落ちたのではないだろうか。

パパスとの結婚の際には駆け落ち同然でエルヘブンを飛び出したことからも、かなり大胆な性格でもあるようだ。エルヘブンでは深窓の令嬢のような扱いを受けていたと思われるが、案外お転婆だったのかもしれない。

 

ストーリー

エルヘブンの民として生まれ、その力を他の誰よりも強く受け継いだマーサ。そのためかエルヘブンから外に出ることはなく、魔界と人間界をつなぐ門を制御するために日々をささげていた。

そんな折、グランバニアの王子パパスがエルヘブンに迷い込み、マーサに一目ぼれする。真っすぐ気持ちを示すパパスに、マーサもまた惹かれる。しかし彼らの結婚をエルヘブンの民が許すわけがない。マーサにはなすべき使命があり、エルヘブンの民はマーサを守らなければならない。

彼らは周囲の反対を押し切り、駆け落ち同然にエルヘブンを飛び出しグランバニアで結婚する。マーサはグランバニアの王妃になった。

その後二人の間に子供が生まれ、幸せな人生はずっと続くはずだった。

しかし、マーサの類まれなる力を魔物たちが見逃すはずがない。愛する夫と生まれたばかりの我が子と引き裂かれ、マーサは魔物にさらわれてしまう。魔界への扉を開かせるため魔界へと……。

ここから数十年、家族を想いながらたった一人で彼女は戦い続けたのだ。愛する息子の成長に思いを馳せながら、たった一人で。

 

性能

戦えるわけではないので性能はよくわからないが、パーティーメンバーとして戦えたとしたら相当な戦力になっていたであろうことは想像に難くない。

ただでさえ不思議な力を持つエルヘブン、そこでさらに強力な力を持つと言われたマーサ。さらに主人公が魔物と心を通わすことができるのは、マーサの能力を受け継いだからと言える。そのため、能力的には主人公の能力をもっと魔法使い寄りにしたものになると思われる。

雰囲気的には回復呪文が得意そうだが、扉の開け閉めを制御できる能力から補助呪文になんとなく精通していそう。

さらに特筆すべきは耐久力。HPが高いのか耐性が高いのかわからないが、彼女の耐久力には目を見張るものがある。

リメイク版ではゲマのメラゾーマ的なもの、パパスにとどめをさした技と恐らく同じ炎に焼かれても、かろうじて生きていたことから耐久力は半端ない。さすがにその後のミルドラースの雷を受けて死んでしまうが……。だがその後も死ぬまでにいくらかラグがあったため、やっぱり耐久力がえぐい。

仮に一緒に戦えたとしても、パパス同様NPC扱いだっただろう。

 

その他の活躍

大神殿や魔界突入時にどこからともなく優しく語り掛けてきてくれるため、類似のシーンが他作品であると「マーサか……?」と思いがち。私だけか?

 

映画版ではエルヘブンの民ではなくなっている。そうなんだ~。でもあんまり覚えていない。

 

総評

ドラクエシリーズで母と言えば?という質問で、最も多く票を集めそうな、そんな感じがするまさしく母親なキャラクター。

ドラクエ5の旅の目的の根底は最初から最後まで母を見つけることだったので、それが最後の最後で崩れてしまうというのは改めて考えるとなかなかショッキングである。

しかし最終的には再びパパスと一緒になれたので、本当に良かった。

 

(文・やなぎアキ)

 

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