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【キャラクター】超個人的キャラクター辞典 パパス

ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!

筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!

第二十八回目はパパス!

 

※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。

 

見た目

片乳を出した大胆な装備に、無造作に伸びた髪を後ろに束ねている。いかにも旅人らしい風体だ。なぜ片乳を出しているのだろう。

最近のイラストだと、なぜか片乳の乳首が描かれないことが多い。けしケシやライバルズなどでは見られない。なんとなくだめなんだなぁ~というのはわかるが、描いてないとそれはそれでなんだか気持ち悪い。

下半身は腰巻、川の腰巻だろう、背中には剣を背負っている。筋骨隆々の頼れる父親である。あと口ひげがすごい立派。

SFC版とリメイクでは大きくデザインの違いもなく、グラフィック上も特に特徴はない。パパスはフローラやヘンリーと違って鳥山明氏のデザインのため、SFC版の時点でグラフィックも元イラストに似せられているのであろう。

あと、SFC版公式ガイドブックでは、鉄のむねあてを装備している姿を見ることができる。同じページにエッチなしたぎを着たビアンカもいて、やたらカオス。

 

性格

主人公の父親であり、かつては一国の王でもあったパパス。

それゆえに落ち着きと風格、そして隠し切れない品がある。それゆえに人望も厚い。

祖国グランバニアでは国民に慕われ、いなくなったあとも皆が帰りを待ちわびるほど。サンタローズでもよそ者なのに村長を任され、アルカパにはパパスを慕う友人ダンカンもいる。また旅の道中出会った老人は、10年経ってもパパスのことを覚えており「国王のような高貴な顔立ち、あの男こそ勇者」とまで言っている。それほどまでに人々に慕われ、記憶に残る男だった。

主人公にとっては優しく頼れる父で、少しでもけがをすればすぐ様回復してくれる。旅に出て、サンチョをサンタローズに置いてからは男手一つで主人公を育てていたわけだが、決して愛情を欠かしたことはないだろう。その愛情が彼の死につながったともいえる。

ラインハットへ行く前の、「お前には色々淋しい思いをさせたが、これからは遊んであげるぞ」という言葉が、父の温かさを感じさせる。

 

ストーリー

グランバニアの国王パパスは、エルヘブンで出会った女性マーサと恋に落ち、駆け落ち同然で結婚。ほどなくして息子が生まれる。

しかしその日の夜マーサは魔物に魔界へとさらわれてしまう。

パパスはまだ赤ん坊の息子と、従者であるサンチョを連れてすぐさまマーサを探す旅に出る。王という立場を捨て国を捨て、愛する人を探す旅へと。

旅の中で、魔界へ行くためには伝説の勇者がいなければいけないこと、そして勇者には天空の名を冠する武器防具が必要なことを知る。長い旅の果てに天空の剣を見つけることはできたが、肝心の勇者は見つからない。

息子が6歳とだいぶ大きくなったころ、第二の故郷ともいえるサンタローズに一度落ち着こうとする。

しかし、ラインハットの国王に頼まれた王子ヘンリーの護衛の依頼、これを発端に彼の人生の幕は突如下りてしまう。

そして彼の意思は、息子へと受け継がれる。愛する妻と安らかな眠りにつけるその日まで、息子を見守り続ける。

 

性能

主人公の父がゆえに、圧倒的強さを誇る。

レベルは27なのだが、HPは410。めちゃくちゃな体力である。そんなやつ他におる~?

さらに時折二回攻撃をする、キラーマシンかよ。さらにさらに、けっこうな頻度で会心の一撃を出す。

これには主人公及びプレイヤーも「やっぱ父親ってつえーや!」を思わざるを得ない。

現に、主人公がレベル27になってもパパスの力やHPには遠く及ばない。父の背中は遠かった……。

耐性もやたらあり、状態異常などは大体効かないし属性攻撃にも耐性を持っている。そんな彼の装備はパパスの剣とかわのこしまきのみ。父さん、軽装すぎやしませんか。

当然幼年期の敵などパパスは一撃で倒していくし、ジャミとゴンズを同時に相手しても余裕綽々である。だからこそ、一方的に殴られるその姿が衝撃的なのだろう。

 

その他の活躍

重要人物ではあるが、NPCなので外伝作品などでの登場はそれほど多くない。

ただし、彼の断末魔の「ぬわーーっっ!!」はあまりにも有名。ドラクエ5をプレイしたことがない人にも知られている。

その衝撃的な死に方ゆえに有名になったのだとは思うが、今では完全にネタにされている。

ただ、実際のあのシーンを見ているときは冗談でも「ぬわーーっっ!!」を冷やかしていい雰囲気にはならない、と思う。ネットでネタにされていることだけを知っていた人は、初めてこのシーンを見て「こんなに凄惨なシーンなんだ」と驚いていた。元ネタを知らない人は、ぜひあの悲劇についても理解してほしいと思う。

 

総評

主人公の父親として、圧倒的強さで魔物たちを倒していくパパス。

その凄惨な死を見せられて、主人公は自身の人生の目的を知る。

父の背中に追いつきたくて、いつの間にか自分が父になる。

全てが終わった後、父は愛する妻と共に天へ昇っていく。

パパスがドラクエ5の出発点であり、終着点なのだ。

 

(文・やなぎアキ)

 

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