ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第二十四回目はサンチョ!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
SFC版のグラフィックでは、太り気味の中年男性といったところ。公式ガイドブックでは特殊な形状のかぶとをかぶっており、めちゃくちゃな大荷物である。バカでかいリュック、いやリュックではなさそうだが、何かでかいものを背負っており、それに武器屋恐らく寝具を摘んでいる。腰にはこれまたデカイ袋を下げており、左手に盾を携えている。多分パーティーの荷物のほとんどをこいつが持っているし、なんならいらないものも持ってる。
でも初期装備ステテコパンツとシルクハットなんだよな。
リメイク版では、かぶとを脱いでおり顔つきもかなりお人よしな印象に。パパス・主人公・そして子供たちと、三代続けてお仕えしているだけの貫録をなんだか感じる。荷物の多さは相変わらず。
でも初期装備ステテコパンツとシルクハットなんだよな。
SFC版公式ガイドブックではステテコパンツの項でしっかりとサンチョが履いている。サンチョにしてはやたら爽やかな顔つきだが。
性格
パパス、そして主人公に絶対の忠誠を誓っている非常にまっすぐな男。
パパスに仕えるということはすなわちグランバニアにも仕えること。ということで、城を守るために自分だけ城の外に居を構えるという、徹底した従者っぷり。
主人公やその息子・娘にはとても世話焼きでやや心配性なところがある。あと年のせいなのか涙もろい。料理がうまい。
パパスの死の原因を作ったラインハットのことは正直あまりよくは思っていない。現在の主君の親友がいる国なのだから水に流してほしいものだが、そうもいかないのだろう。
自国愛が強いので、ドラクエ4のブライとは意気投合しそう。いや、お互いが自分の国の自慢をするからやっぱり喧嘩するかもしれない。
ストーリー
グランバニアのパパス王に仕えるサンチョ。王妃がさらわれたことをきっかけに、王とその息子と共に旅に出ることとなる。王と王子の人生と同じように、サンチョの人生もまた荒波に揉まれることとなる。
サンタローズに拠点を置き、旅に出てから6年の歳月が流れた。
王妃は見つからないまでも、おだやかな日々が流れているように思えたがある日事件は起きる。ラインハットに赴いた主君の突然の死、そして襲撃されるサンタローズ。王子もまた行方不明となり、全てを失ったサンチョは無力感にさいなまれながら一人グランバニアへ帰る。
それから10数年。グランバニアに懐かしき影が。長らく行方不明だった王子が帰ってきた。しかも結婚し、子供までできたという。これほど喜びに満ちた日はない。パパス亡き今、新しい王となった彼に今度は忠誠を誓うサンチョ。
しかし、それもまたすぐさま打ち砕かれる。王妃の誘拐、そして再び行方不明になる己が主君。サンチョは再び旅に出た。まだ幼い王子と王女と共に。
それから8年。ようやく自らの手で王を見つけ出す。
だが、彼の本当の戦いはここからなのかもしれない。主君と共に、王妃マーサ誘拐から30年余り続くこの悲劇に終止符を打つため。まだまだ旅は終わらない。
性能
見た目通りのパワーファイター。とはいっても、今作はいくらでもパワーファイターなモンスターがいるため、別にこれと言って嬉しいことはない。正直に言うと、一回も仲間に入れたことがない。ずっと城にいる。そういう人は多いと思う。
一応補助呪文が色々と使える。メガンテが使えるあたり、さすが従者といったところか。
が、これがリメイク版になると少々勝手が変わってくる。
リメイク版では覚える特技が増えた。くちぶえ・しのびあし・とうぞくのはなという探索に有用な特技を覚えてくれる。特に、モンスターを仲間にするために目当てのモンスターと何回も戦うことになる今作において、くちぶえは非常に便利。これはいい改変といえる。
特に仲間モンスター集めに力を入れていない私は、やっぱりパーティーに入れたことがないが。
その他の活躍
これといってその他の作品での活躍はない。
が、息子と娘が主人公の漫画『天空物語』にはしっかりと登場している。
そういえば映画にも出ている。あんまり覚えてないけど。
総評
彼の人生を追ってみると、主人公には劣るものの非常に波乱万丈な人生を送っている。
物語の最初から最後まで、主人公と離れ離れになりながらも常に彼の身を案じ、時には行動を共にし……。一人でサンタローズからグランバニアに帰り、主人公が石化している間も旅をし。実はかなりの実力者なのでは?
それでも彼をパーティーにはいれないが。
最後になるが、8歳の子供を連れてステテコパンツで旅をするのは教育上良くないと思う。
(文・やなぎアキ)
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