今日、Twitter(現X)のトレンドに「推しの死」というのが上がっていました。
その他のトレンドから察するに、「ああ、皆が好きなキャラが死んだんだな」と思いました。
漫画を読んでいて、推しの死に遭遇したことはもちろん私もあります。
ダイ大は魔王軍と人間との戦いです。その戦いは熾烈を極め、まさしく命を散らして戦う戦士たちの姿を私たちは目の当たりにします。
その戦いの中で、「し、死んだ!?」というシーンもいくつもありました。
その死は
「え!?本当に死んだ!?まじ!?ここで退場!?」
というものも当然ありますが、中には
「死んだーーー!!(どうせ生きてるけどーーーー!!)」
というものもあります。少年漫画あるあるです。最近の少年漫画は割と簡単に死にますけど。最近じゃなくても死にますね、ジョジョとか。ドラゴンボールがあれば生き返るんですけどね。
そして、この「こりゃ(まぁどうせ生きてるんだろうけど)死んだな」はダイ大けっこうあります。
今回は、2020年のダイ大アニメの際に初見だった筆者が、「死んだっぽいけど生きてるんだろうな」とさすがにわかったシーンをあげていきます。
ちなみに、ヒュンケル戦の終わりまでは漫画で読んだことがあったので、それまでのシーンは基本的に含みません。(例:地底魔城でマグマに飲まれるヒュンケルなど)
バルジの島のハドラー戦でのヒュンケル
フレイザードの結界呪法を解きたいダイたちと、それを守りたいハドラーたちの戦いの中で、ヒュンケルはハドラーと一対一で戦います。
アバンの使徒として、ダイの仲間としての初陣だったヒュンケルにとってあまりにも強大な敵であり、もちろん苦戦を強いられます。
最終的にはヒュンケルの命の力、闘気を完全に開放したグランドクルスとその後の一撃でなんとかハドラーを倒すことが出来ましたが、アバン先生のメガンテのように力を使い果たしたヒュンケルは……。
いや、いかにも死んだみたいに見せてますけども!!せっかく仲間になったヒュンケルがいきなり死ぬわけないでしょ!この時点で私、その後の展開何にも知りませんでしたけど、生きてるだろ!と思っていました。
案の定、次の回では割とピンピンしていて正直笑いました。
暗殺失敗のキルバーン
魔王軍を離反し、打倒バーンに燃えるバラン。魔王軍にあだなすものを始末するのが死神キルバーンの仕事。早速お仕事のためバランの元へ赴くキルバーン。
しかし、お得意の死神の笛が効かずにあっさりとバランに真っ二つにされてしまいます。見事なまでの真っ二つ。
まぁ、ここでキルバーンが退場するとは思いませんでしたよね、普通に。ミストバーンと同じくらい謎に包まれていましたし。まだまだキルバーンのことを知りたいのに何にも分からないまま死にましたから。
こちらは、戦闘終了後にすぐさまピロロが謎の粉(後で知りましたが時の砂です)をふりかけて体を復活させていたので、むしろそっちに驚きました。ピロロ何者だ!?と。
それにしても、とどめを刺すなら頭なんでしょうけど、ここで頭にとどめを刺していたら黒の核が爆発していたのかと思うとかなり綱渡りでしたね。
パーティーバトルのハドラー親衛騎団
ハドラー親衛騎団とアバンの使徒feat.クロコダインのパーティーバトルですね。オリハルコンでできた体を持つ親衛騎団を倒すには、ポップのメドローアを当てなければならない。見事なコンビネーションによりそれを達成するアバンの使徒!
メドローアが命中する親衛騎団!勝ちを確信するポップ!
これはですね~、最初めっちゃびっくりしましたね。勝ったのかよ!まじかよ!と。いやでも待て待て、ヒムと、まぁせいぜいシグマ以外は、そんなに活躍していないぞ?新キャラお披露目!って感じで出てきたんだから、これからのメインキャラだろ?いやいや、退場はないだろ。どうやって逃れたのか知らないけど、生きてるんだろ~?
そんな感じでした。
ポップの「勝った!」でこの週は終わり次週まで待たなきゃいけなかったので、一旦勝ったんだね~、で飲み込みましたが。
バーンに吹き飛ばされたヒュンケル(とクロコダイン)
死の大地にてダイたちが初めて大魔王バーンと戦った時のラストです。ダイの剣も折れて、圧倒的力の差を見せられたダイたち。バーンはカラミティウォールでじわじわと全員を追い詰めます。
絶体絶命のピンチ、それでも勇者ダイを守らねばと立ち上がったのはヒュンケルとクロコダイン。もちろんカラミティウォールを前に彼らは無力で、吹き飛ばされてしまい……。
戦いの後、ダイの剣と鎧の魔槍はロン・ベルクの元へ戻ります。
ロンベルクの作った武器は、持ち主の元へ帰るはず。それなのにヒュンケルの鎧の魔槍(とダイの剣)がロン・ベルクの元へ戻った。それはつまり持ち主はもう……。
間接的に死を伝えてきました。
いや、生きてるだろ!生きてるだろうがよ!という気持ちでした。完全敗北は間違いないですが、生きてるだろうがよ!でした。まさに、「死んだな(死んでないけど)」です。
バーンパレスのポップとブロキーナ老師
物語も終盤。バーンパレス内のホワイトガーデンにて、ミストバーンと戦う一行。どんな攻撃も効かないミストバーン。それでもメドローアを当てれば!とブロキーナ老師と協力するポップ。そして見事ミストバーンの画面にメドローアを!!しかし、ミストバーンは片手でそれを跳ね返す!メドローアが、ポップに直撃ーーーー!!
これは死んだーーーー!!まさかの死んだーーーーー!!
ダイとバーンの戦いを残して、ポップが死ぬわけないんですけどねーーーーー!!!
はい。
そんな感じでした。メドローアの威力を知っているからこそ、大丈夫か!?と思いつつ、まぁ死んではいないだろ!っていう。これがポップじゃなくて老師単体とかだったら、本当に死んだと思ったかもしれません。でもポップですからね。
おまけ
ヒュンケルもう戦えないん?(戦えるだろうけど)
死の大地で、バランをこちら側に引き入れたいヒュンケルが命がけの説得をした回ですね。バランとの戦いの最中にちょっかいをかけてきたアルビナスを攻撃したことにより、バランの攻撃を無防備に浴びてしまったヒュンケル。
竜の騎士の攻撃を一身に受けてしまってはさすがのヒュンケルもただでは済みません。
もう戦えないだろうと言われます。
戦えるが?ヒュンケルは不死身だから戦えるが?
結局その後戦いますし、別にバランから受けた傷なんてなんのそのですし、さすが不死身のヒュンケルです。竜の騎士とは言えど、ヒュンケルという一人の人間のしぶとさだけは見抜けなかったようです。
「こりゃあ死んだな」ではないですが、似たようなものなのでおまけとして挙げました。
以上です。
もしこれに私が既に読んでいたヒュンケル戦のものも入れれば、ヒュンケルと初対峙したときのクロコダインや、マグマに飲まれるヒュンケルも入っていたかどうか。それが自分でちょっと気になります。ヒュンケルとクロコダインは仲間になる、という情報すら持っていなければ、案外本当に「死んじゃった」と思うかもしれませんね。話が進めば進むほど、「このキャラがここで死ぬわけなかろう!」と思うので、最初は純粋に信じるかもしれません。
それにしても、さすが不死身のヒュンケル。「こりゃあ(死んでないけど)死んだな」をやらせたら天下一品ですね。
(文・やなぎアキ)
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