ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第二十二回目は女の子(主人公の娘)!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
おかっぱ姿に両側の緑のリボンがチャームポイントの可愛い女の子。髪色は母親譲りのため、金髪、青髪、黒髪の3種。後ろをちょっと刈り上げているのがこれまたかわいい。サンチョが切ってあげているのだろうか。
服装はピンク系統の服とマントで、男の子と同様マントを縛っている(というかバンドのようなものでまとめている)。ただ、男の子のマントに比べると短いので、まとめる必要はなさそうだが、兄とおそろいがよかったのかもしれない。他に男の子と違うところは、手袋をしているところだろうか。魔法使いキャラなのにイラストでは剣を腰に下げている。これも男の子とのおそろい感を出すためか。
SFC版のグラフィックでは前髪を横に流した大人っぽいスタイルで、手に持っているのは杖。これは女の子のキャラデザインは鳥山明氏はしておらず、公式ガイドブックが出る際に別の方によってデザインされたためである。
性格
SFC版公式ガイドブックには「大人びたところもあるおませな女の子」と書かれている。実際主人公と再会した際に男の子ははしゃぐのに対して、女の子の方はとても丁寧に自己紹介をする。さらに母親を救出した際には、母親に泣きつく男の子とは対照的に「お母さんがこんなにきれいな人だったなんて、お父さんも結構隅に置けないわね」*1と言っちゃったりする。おませ~。
リメイク版で仲間会話が追加された際には、もう少し子供らしいところを見せてくれる。動物が好きで、魔物ともすぐ仲良くなれるためどちらかというと主人公の血が濃いと思われる。高いところが苦手だったり好き嫌いが多かったり夜はすぐ眠くなっちゃったりと、SFC版の大人びた雰囲気に比べるとかなり幼い印象を受ける。が、親に対しても敬語を使うことから、やはり男の子に比べると幾分か大人びているのだろう。
父親、つまりエルヘブンの血が濃いためか、人よりも第六感のようななんとなくの勘に鋭いところもある。兄が勇者の使命を背負っているのに自分にはそれがないことにやや引け目を感じているような仲間会話が時折ある。
お兄ちゃんのことがだーい好き。
ストーリー
グランバニアの王女として生まれた彼女の人生は、生まれたその時から波乱万丈だった。その日の夜に母は魔物にさらわれ、父はそのあとを追ったまま行方不明になってしまった。
まだまだ幼い彼女は兄と召使のサンチョと共に両親を探す旅に出た。旅の中で世界が大変なことになっていることを知る。
そして8歳のとき、ようやく石像となった父を見つける。しかしまだ旅は終わっていない。
母を探し出しても彼女の旅はまだ終わらない。世界を真に脅かすものを倒すまでは。
彼女は選ばれし勇者はなかったが、そんなことは関係ない。家族とともに旅を続ける。まだまだ幼い彼女だったが、決して泣き言を言わずに父の後をついていく。
性能
男の子は勇者としてバランスよく成長し多くの回復呪文を扱えるようになるが、女の子は完全な魔法使いタイプ。力やHPの伸びには期待できないが、幼いながらも呪文の才能を爆発させMPや素早さの伸びもいいためガンガン呪文で攻められる。母親が使えるメラ系とギラ系は使えないが代わりにヒャド系イオ系が得意で、最終的には全体攻撃が可能。なんとドラゴラムまで覚えるのだから、末恐ろしい才能である。バイキルトも使えるので、打撃が強いドラクエ5においてもスタメンとは言わずぜひともパーティーに入れておきたい。
また、高い素早さを活かしてしゅくふくの杖やけんじゃの石を持たせれば回復役としても活躍できる。
仲間モンスターが強い本作だが、家族をテーマとしたストーリーなだけあって主人公・男の子・女の子のパーティーをぜひ組ませたい。
ただ加入レベルが低く、男の子と違って強力な装備品がノーコストですぐに手に入るわけでもないので、育成のタイミングが難しい。
まだまだレベルが低いのに天空への塔に登らせがち(私の場合)。
その他の活躍
男の子とセットで登場することがほとんどである。
本編以外の活躍でいうと『天空物語』があげられる。『天空物語』は男の子と女の子が父を探していた間の物語を描いている。
他は目立った活躍はないが、ソシャゲのイベントなどでは登場する。外部作品に登場する際は、金髪であることが多かったが、最近は3種類の髪色から選べることが増えてきた。
映画?残念ながら出ていないです。
総評
勇者である男の子と比べると特別な使命はないのだが、特異な魔法の才能と魔物に好かれる体質から紛れもなく主人公とその妻の血を色濃く引いているのが分かる。
魔法使いキャラが少ない本作においてはとても貴重な人材。
彼女の仲間会話によって、色付きのスライムはそれぞれその色に関する食べ物の匂いがすることがわかった。カレーの匂いがするスライムはちょっといやだな。
(文・やなぎアキ)
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