漫画ないしアニメを見ていて、結構重要なのがサブタイトル。一話ごとにつくタイトルです。
一体何が起こるのか、すごくそそるタイトルが付けられることが多く、気にして見てみると結構楽しいです。
私がこの世で一番好きな漫画のサブタイトルは、ドラゴンボールの「かつてない恐怖」です。ピッコロとの対決が終わり平和なひと時を過ごしていた悟空たちに迫りくる、これまでとは全く違う敵(ラディッツ)の脅威を表した秀逸なタイトルだと思っています。
ところでダイ大もかっこいいサブタイトルが多いですよね。
ということで、カッコいいダイ大のサブタイトルを紹介したいと思います。もちろん独断と偏見です。
※2020年放送の新アニメを基に考えます。
第9話 ひとかけらの勇気
まず最初にあげるのは、第9話のタイトル!旅に出たダイ一行が最初にぶち当たる大きな壁、クロコダインとの戦いでのタイトルです。
その時点でははるかに格上のクロコダインとの戦いを前に、怖気づいてしまうポップ。しかしまぞっほに諭され、自身の中のひとかけらの勇気を振り絞ってダイたちのもとへ走ります。
このタイトルは、のちのちにポップの心の力が勇気であることも表しているのかなと思うと感慨深いです。このときはひとかけらだったのが、最終的には!
第20話 今すべてを斬る
フレイザード戦のラストのタイトルです。
真のアバンストラッシュを会得するためにまだ会得していなかった空裂斬を使う、という回でしたね。
大地を斬り、海を斬り、空を斬る。すべてを斬れるものだけが、真のアバンストラッシュを打つことが出来る!
かっこいいですねぇ。「今」というのがいいです。静かな勢いがあります。
第49話 パーティーバトル開始
サババでの戦いの回ですね。ハドラー親衛騎団とダイたちの全面戦闘です。
オリハルコンの戦士ヒムが初登場したときの、「これは!ダイたちそれぞれのライバルになる!!」という高揚感。そしてまさにこのタイトル通り、親衛騎団一人一人がダイたち一人一人を相手にする!よいですね。
「パーティーバトル」という、突然のカタカナがいいです。けっこうタイトルを眺めていると、固有名詞(アバンとかロモスとか)以外のカタカナってあんまり出てこないんですよ。そこに突然現れる「パーティーバトル」。視聴者側のワクワク感というか、浮かれ具合が見て取れます。
第79話 銀髪のヒム
これの一個前の「地獄からの生還者」も好きです。でも印象に残っているのはやっぱり「銀髪のヒム」ですね。
ポーンという駒ゆえにマルっとした頭部だったヒムが、ハドラーのような長い銀髪をなびかせる。親衛騎団とハドラーの意思を継ぎ、それでもなお自身の信念のためヒュンケルと決着をつけようとするヒム。
それをたった一言、「銀髪のヒム」で表すのが良いです。タイトルに名前を入れてもらえるってすごいことだと思うんですよね。メインキャラはまだわかるんですけど、サブキャラが、しかも結構物語も佳境と言うところで名前を使ってもらえる。ヒムが好きなので、そういうところでもこのタイトルに惹かれます。
第97話 神の涙
え~、もう泣いちゃう。
泣いちゃうよ。
タイトルが神々しいよ。
もう他に言うことないよ。
閉廷っ!
第100話 さらば!愛する地上よ
このタイトル。まさに最終回。終わってしまうんだなというタイトルですよ。
愛する地上のために己のことを顧みず戦って来たダイの戦いの最後ですよ。
いやこれね~、まさか本当にダイが地上からさらばすると思わなかったです。それこそドラゴンボールの最終回、「バイバイドラゴンワールド」のノリかと思っていました。初めてこのタイトルを見たときと、今の印象が全く変わってしまいました。ダイの最後を端的に表しているにも関わらず、まさかそんなことはないだろうと思っているので絶妙にネタバレになっていない秀逸タイトルですね。
いいから早く帰って来いよぉ!!と思っています。
今回かっこいいタイトルを決めるために前100話のタイトルを見返してみましたが、タイトルを見るだけでこの話だ!とすぐわかるのはすごいですね。
全体的にすごくわかりやすいです。
他にも、このタイトルもいいな~このタイトルはすごく印象に残っているというものもたくさんありました。
なんとなく素通りしてしまうサブタイトルですが、たまにしっかり注目してみると面白いですね。
(文・やなぎアキ)
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