ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第十八回目はドラン!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
肩書がりゅうのこどもなだけあって、まんまドラゴンの子供である。
FC版公式ガイドブックのイラストでは、オレンジの体躯に赤のトサカがついており、鼻の先には角が生えている。正直太ったコドラでしかない。
リメイク版ではもう少し凛々しくなっており、身体の色は黄色(金?)で角が生えており、なんとなくだがマスタードラゴンに似ていなくもない。ただマスタードラゴンの色はリメイクでは銀に変わったので、関わり合いはないのかもしれない。
FC版にしろリメイク版にしろ二足歩行をするらしい。
凛々しさで言えばリメイク版の方があるのだが、FC版の方は片手をあげて挨拶をしているようなイラストになっており、なんとなくこっちのほうが知性を感じる。
性格
ホイミンと違ってドランは喋ることが出来ないので、いかんせん性格が分からない。
天空城で生まれ育っているので、乱暴な性格ではないとは思うのだが情報がなさすぎる。
りゅうのこどもという肩書と、イラストを見る限りなんとなくやんちゃっぽい感じはする。
が、リメイク版ではルーシアが書いたドランの育成日記が読める。そこにはドランは8歳でもう大人である旨が記されている。ドラゴンは人間(と天空人)とは成長のスピードが違うらしい。
ので、実はすごく落ち着いた性格なのかもしれない。ピサロ打倒に燃えているまだまだ若い勇者を見て、「青いのう」とか思っているのかも。でもだとしたら、肩書のりゅうのこどもはなんなのかという気持ちが。
ストーリー
天空城で生まれたドランは、お世話係のルーシアと共に成長してきた。
ルーシアはある日世界樹でけがをしてしまい自力で天空城に戻れなくなってしまった。そこを勇者一行に助けられ無事に帰ってきた彼女は、お礼にとドランを勇者の旅に同行させることに決めた。いきなり知らない人たちと旅をすることになって、ドランもさぞかし面食らったことだろう。
しかも彼が加入するころには旅は終盤も終盤。魔族の王デスピサロと戦おうという段階である。いくら彼がりゅうのこどもとはいえ、今まで天空城で暮らしていただけのドランにあまりにも大役すぎる。ドラゴンのポテンシャルに頼りすぎ。
しかし彼はなんとか激闘のなかついていき、己の役目を全うする。
ちなみに天空城に戻ったルーシアに話しかけらなければ彼は仲間にならないので、必須NPCではない。
性能
終盤に加入するだけあってステータスは申し分ない。
通常攻撃という名の会心の一撃を出すこともできるが、基本はふぶき(リメイクだとこごえるふぶき)を使うことが出来るため、ノーコストで範囲攻撃ができるのはありがたい。また、あまいいきもたまに使う。
FC版ではふぶきはメタル系にも確定で1ダメージを与えることが出来るため、レベル上げには重宝したことだろう。
が、リメイク版ではその仕様がなくなったため出番はがくっと減っていると思う。
正直そこまで使わなかった。なんでこいついるのかなとまで思った。
HPもそこそこあるので、いざってときの盾としては使える。
その他の活躍
特になし。なのでリメイク版での話を。
リメイク版では6章で世界樹の花が咲くということが分かると、天空城に知らせるためにパーティーから抜ける。
なんか間の抜けたやつだと思っていたけど、天空城での役割や世界の情勢などはちゃんとわかっているんだなと感心した覚えがある。
総評
NPCが数多く登場するドラクエ4の最後の刺客はまさかのドラゴン。
意思の疎通はできないが、その中でどうやってパーティーメンバーと仲良くなっていったのか気になる。女性陣に可愛がられたりしているのだろうか。
彼は天空城で生まれたドラゴンなので、厳密にいえばモンスターではないのだが、攻撃の意味ではホイミンに続く仲間モンスターの祖なのかもしれない。
(文・やなぎアキ)
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