DQフリ ドラクエファンサイト

『ドラゴンクエスト』が好きだという全ての人へ送る、「ドラクエファンによるドラクエファンのための」フリーコンテンツです。毎日更新!

【キャラクター】超個人的キャラクター辞典 ブライ

ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!

筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!

第四回目はブライ!

 

※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください

 

見た目

老人キャラだけあって、頭頂部は禿げており豊かな白髭をたくわえている。緑のローブに緑のマント、自身の身の丈ほどの杖を持ち、いかにも魔法使いといった風体である。

彼はクリフト同様アリーナの従者だ。そのためなのか、クリフトと彼は同じ緑系統の衣服を着ている。サントハイムのイメージカラーか何かなのだろうか。

特徴的なのは髪型。頭頂部は禿げているが、サイドに生えている白髪は多く、角のようになっている。どんな生え方をしたらああなるのか。それともわざわざセットしているのか、謎は深まる。

この特徴的な見た目のせいか、ドラクエ4コマ劇場の衛藤ヒロユキさんの4コマでは、ミネアにコンジャラーと間違われて攻撃されてりしている。めちゃくちゃ面白い。おかげでコンジャラーの名前はばっちり憶えている。

 

キャラクター

サントハイムに仕える宮廷魔術師で、アリーナ姫の教育係でもある。

おてんばな姫に振り回され、小言を漏らす毎日であることはなんとなく想像ができる。

FC版では穏やかな老人という紹介がされているが、リメイク版の仲間会話ではどちらかというと頑固で偏屈ジジイなキャラ付けがされている。

フィールドを歩けば「疲れた、もっとゆっくり歩け」と言い、町や城に入れば自国と比べて他国下げを行い、気に食わなければ町行く人にも文句を言う。他国下げについては、愛国心が強いからだとは思うのだが、仮にも宮廷魔術師なのだからうかつに悪口など言わないで欲しいものである。

とはいえ、そんな毒舌も的を射ていたりするので時にはプレイヤーの代弁をしてくれたりもする。

 

クリフトやアリーナには厳しいことを言う反面、一応年長者ではあるので、年若き勇者を諭したりするような仲間会話もあったりする。結局憎めないキャラである。

 

 

ストーリー

彼の冒険はアリーナの城からの脱走から始まる。

おてんばなアリーナの教育係を務めているだけあって、彼女が城を抜け出した際もすぐさま気づき、クリフト共に旅についていくことになる。城に連れ戻してもよさそうなものだが、彼女の性格を理解しているからこそ、どうせまた抜け出す、それなら自分がついて行った方が安全だと考えたのだろう。

そんなこんなで彼の気苦労が絶えない旅が始まる。

姫はまさかの王の許しを得て、エンドールの武術大会に出場するまでになってしまう。しかしその後、サントハイムの人々は忽然と姿を消し、その原因を突き止めるため旅を続けることになる。

 

旅の途中クリフトは謎の病にかかってしまうが、それがきっかけで勇者と出会う。彼もまた、勇者に導かれし一人だったのだ。

 

性能

宮廷魔術師なだけあって、色々な魔法を覚える。

クリフトのような回復呪文の類は一切使えない。魔法使いだが、使える攻撃呪文はヒャド系のみ。そのため、攻撃の面でいえば同じく魔法使いキャラのマーニャに劣ってしまう。が、ヒャダルコやヒャダインの使い勝手は非常に良い。

また、マーニャに比べると補助呪文を多く覚える特徴がある。特にバイキルトが使えるのが大きい。リメイク版のピサロを除けば、ブライしか習得しないので、案外見せ場はあるかもしれない。

でも結局マーニャを使う人の方が多い印象。少なくとも私は、補助呪文をかけるなら攻撃をしたいタイプなのである。

 

ステータス的には老人らしくHPや力、守備力には期待できない。また成長もゆっくり。そのため2章序盤はよく死んでいる印象。唯一のリレミト使いのくせにフレノール南の洞窟で死にがち。

しかし意外と素早さの伸びは良く、補助呪文との相性はいい。足が痛いだの腰が痛いだの言う割には、強靭な足腰をお持ちのようだ。でもやっぱりマーニャの方がステータス的には使いやすいと思うので、マーニャが使われがちな気がする。華もあるし。

老人なので装備できる防具は限られているが、水の羽衣が装備できるので耐性面は優秀。でも冷えそうだからという理由で水の羽衣を拒否するシーンがどこかにあった気がする。ドラクエ4コマだったっけ……。

 

 

その他の活躍

ない。

かわいそうなことに、ない。

ドラクエ4のキャラは皆人気が高く、スピンオフ作品への参戦なども他作品に比べると多い。

が、ブライはそういったものがほとんどない。

ヒーローズやいたストでは、自分以外のキャラ(主人公は当然除外)は全員参戦しており完全に置いてけぼりを喰らっている。

やはり若いキャラの方が引きがいいのだろうか。トルネコのように自分が主役のスピンオフもなく、ライアンのようにホイミン的な付属のキャラもいないため、どうにも活躍の場がない。

いつか彼に日が当たる日は来るのだろうか。

 

 

総評

華のない見た目、リメイクの際のキャラ付け、マーニャとの対比、様々な要因からどうにも人気が今一つなブライ。

しかし、彼のようなキャラクターがいるからこそ8人という大所帯なパーティーにもメリハリがつく。

二人の魔法使いキャラを攻撃主体と補助主体にして分けたのはさすがのゲームバランス。補助呪文を使って賢く攻略したい場合は必須のキャラなんじゃなかろうか。

 

私は16歳の朝に、自分は勇者ではなかったのか……と残念に思った。しかしブライのことを思い出し、何かに導かれること自体はいくつになっても諦めなくていいんだと気付いた。もしかしたら私も、あれほどの老人になってから何か特別な使命に目覚めるのかもしれない。そういう意味では彼は私にとっての希望なのである。

 

(文・やなぎアキ)

 

関連記事

www.dq-free.com

www.dq-free.com