ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第二回目はアリーナ!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください
見た目
大きな青い帽子に青いマント、黄色のワンピースと黒いタイツという姿。帽子はとても特徴的な形をしており、つばの部分にそうめんを流したくなる(個人的感想)。
あまりお姫様には見えないが、活発な彼女にとってはドレスなどはあまり着心地のいい物ではないのだろう。
動きやすさ重視の服装だが、髪はとても長くそれを巻き髪にしている。唯一のお姫様要素かもしれない。
彼女のことをずっと見ていると、「帽子でかすぎないか……?」となってしまうので注意が必要。
なぜかヒーローズでは黒タイツを履かなくなっており、素足をさらしている。なぜなのか。しかし黒タイツからスパッツになったことによりデザイン的にはより現代的になったように思える。ちょっとの工夫でこうまでもイメージが変わるかと驚いた。
キャラクター
第二章の題名、「おてんば姫の冒険」。それに恥じぬおてんばっぷりである。アリーナってどんなキャラクター?と言われれば、おてんば姫の一言で済む。
ポジティブで実直、困っている人を見過ごすことはできない優しい性格。いずれサントハイムを任されるであろう彼女だが、政についてはともかくも民衆から厚い信頼を寄せられることは間違いないだろう。今は困ったお姫様だとしても、成長していけば立派に国を背負っていけるはずだ。
そして何より、強さを求める。自分よりも強いやつに会いに行くとでも言わんばかりに、城を出て遠くの国まで赴いていく。何がどうなったらここまで強さを求めることになるのか。戦闘民族の血でも流れているのか。オラわくわくすっぞ!とでも言い出しかねない戦闘狂なこの性格は、ドラクエの中でも意外と彼女しかないのではないだろうか(パーティーメンバーに限る)。
クリフトに思いを寄せられているが、当然のように微塵も気づいていないし、本人はまったく恋愛に興味がない。かわいいね。
リメイクの仲間会話やヒーローズでの会話でも、快活で前向きな彼女の性格がよくわかる。ドラクエキャラクターの中でもトップクラスに明るい性格だ。それが彼女の人気の秘訣の一つだろう。
ストーリー
サントハイムの王女であるアリーナは、誰もが手を焼くおてんば姫。城の壁を蹴破って抜け出そうとするほどのおてんばっぷり。彼女は狭い城を抜け出して、腕試しの旅に出たいのだ。
そんな彼女の勢いを止めることなど誰にもできず、壁を蹴破って城を抜け旅に出てしまう。行く先々で人助けをしながら、とうとうエンドールの武術大会にまで出場したアリーナだったが、なんとここでサントハイムに異変が!
サントハイムの人々は全員消えてしまい、その裏にはデスピサロという謎の人物がいるのではないか?と考えた彼女はさらに旅を続けるのであった……。
彼女の明るい性格と裏腹に、2章の終わりは不穏である。当時とても怖かった。彼女が旅で背負ったものは勇者にも引けを取らないほどじゃないだろうか。それでも彼女には仲間がいたから、明るく旅を続けられたのだろうと思いたい。
その後勇者と出会い、デスピサロを倒すために共に旅をすることになる。
性能
ライアンと同じで物理一辺倒の性能。ライアンが戦士ならアリーナは武闘家。力と素早さが非常に高く、レベルが上がれば会心の一撃を連発する。
素早さが高いと何かと便利なので、私はアリーナを率先して使っていた。さらに素の力が高いため武器にあまりお金がかからないのが魅力的。一々お金を節約したい主義だったので、アリーナの存在は助かった。
会心の一撃を連発するのも強い。キラーピアスとかいうドラクエ4のアリーナのためだけの武器まであるからたちが悪い、いやいい。
高レベルになってくると、キラーピアスによる二回攻撃で会心が出ない時の方が「くそっ!」と思うときがある。
大ぜいを相手にするときはグリンガムのむちも良い。よくデスパレス周辺でガオンを狩ったりしていた。仲間を呼んでくれるので何も考えずアリーナに攻撃してもらえればそこそこ稼げたのだ。まぁそこそこだけど。
物理一辺倒ではあるが、その高い素早さから道具を有効的に使うこともできる。このあたりは、物理一辺倒ながら素早さの低さからほぼ必ず後手に回れるであろうライアンとどっちが使い勝手がいいか迷うところかもしれない。
その他の活躍
アリーナは人気の高いキャラなので、スピンオフでの活躍も多い。
ヒーローズには二作品共に出演し、本編同様にその素早さを活かした手数で爽快感あるバトルを見せてくれる。
ドラクエライバルズではリーダーに抜擢された。天真爛漫枠だと勝手に考えている。
いただきストリートでも、ドラクエキャラが登場している作品ではすべて出ている。これはなかなかの快挙。PS版いたストでは強さランクがBで、「アリーナのくせに強くないか?」と思ったりした。いたストって結構戦略がものをいうゲームだと思うんだが。
また、30周年の際のスペクタクルツアーでは勇者の仲間に抜擢。声と同様中川翔子さんが務めた。体を動かすことはあまり得意ではなかったようだが、実際の舞台ではとてもよく動き回っていて感激したものである。え?もう7年前……?
余談だが、レディストーカーというSFCのゲームがあるが、それは元々アリーナたちの冒険を描いたドラクエのスピンオフになる予定だったという話がある。嘘か真かわからぬが、たしかにキャラクター設定はアリーナ・クリフト・ブライそのまま。モンスターの名前はドラクエのモンスターの名前をもじったようなものばかりなので、興味がある方はぜひどうぞ。小さなメダルじゃなくてひかるビーダマです。
総評
ドラクエの中でもかなりの人気キャラであるアリーナ。見た目が可愛いからか、強烈に明るい性格だからか、会心の一撃が強すぎるからか、それら全部が要因か。
ファミコン時代のキャラクターだというのに令和の今でも変わらない人気を誇るのはたいしたものである。
ちなみに私は、中川翔子さんの声は最初から違和感なく聞けたなぁと思っている。
(文・やなぎアキ)
関連記事