ハロウィンと言えば、ざっくばらんに言ってしまえばお化けの仮装をしてお菓子をもらう行事。
お化けと言えばモンスター!
ドラクエ界にもたくさんのモンスターがいる!
とはいえ、モンスターがモンスターの仮装をするのもなんだかおかしな話。
やはり仮装するのは人間であるべき。
人間たちがモンスターに仮装し、モンスターに紛れる。当然襲われないようにするためだ。そして何食わぬ顔で彼らと話したりして、普段知ることが出来ない彼らの素顔をしることになる。
せっかくモンスターの中に紛れるわけだから、その辺の有象無象のモンスターたちのもとへ行くのもつまらない。度胸試し的な意味で、どうせならモンスターたちの総本山へ乗り込むのも面白いかもしれない。
しかしそうなると、生半可の仮装ではいけないだろう。ただ着ぐるみをかぶったりする程度ではとてもとてもモンスターたちをだましとおせるとは思えない。完璧に仮装せねば!であれば!他の者に簡単に化けられるあのアイテム、変化の杖を使うのがいいだろう!これがあれば完璧だ!
変化の杖を使いモンスターに化け、モンスターたちの本拠地に潜り込み、モンスターのふりをしてモンスターと交流してみる!
これがドラクエ界のハロウィンだ!
デスパレスじゃねーーーーーか!!
ドラクエ4のデスパレスに潜入するときの話じゃねーか!
そうか、悪の本拠地デスパレスに侵入するあのドキドキの作戦は、要はハロウィンだったわけだ。
でもそう考えると、お菓子要素がない。なぜデスピサロはお菓子を用意してくれなかったのだ。いやもしかしたら用意してあったのかもしれない。が、モンスターたちにバレてはいけないとうかつな行動を取れない勇者たちが、「トリックオアトリート!」なんて言うはずもないか。言わなければお菓子はもらえない。お菓子を用意してウキウキで待っていたかもしれないデスピサロには申し訳ないことをした。
つまり、デスパレスでのあの会議のあと向かうことになるアッテムト。その地下に広がるエスタークの神殿はいわばあの世か?ハロウィンは日本で言うお盆のような側面もあり、霊がこちらの世界に戻ってくるらしい。ならばあのタイミングで見つかったエスタークもそういった存在なのかもしれない。ハ、ハロウィンやってんなぁ、ドラクエ4!
そうなってくるとデスピサロが進化の秘法を使ってあの姿になるのももはやハロウィン的なあれなのかもしれない。しかし仮装をするならちゃんと元に戻る方法も知っておかなければいけない。デスピサロはハロウィンの楽しみ方を真の意味で知らなかったのだろう。
デスパレスに潜入し、見事モンスターたちの中に溶け込み、無事元に戻れた勇者たちはさすがと言ったところ。
みんなもハロウィンに参加するときはぜひ変化の杖を使おう!
そのためにはまず王家の墓に侵入する必要があるのか……。
(文・鎖骨戦士ヤマネ)
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