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【ダイの大冒険】ダイ大第九十九話感想!このラスボス、すごすぎる。

九十九話……。残りあと一話……。

最近はより一層ネタバレに気を付けています。

配信が一日遅れでよかったです。一週間遅れだったら今頃気が気じゃないですよ。

 

各話感想

アニメ『ダイの大冒険』各話感想 1話~50話 - DQフリ ドラクエファンサイト

 

ダイがすべてを捨てて戦う、「この腕で勝利を」いきましょう。

 

囚われた仲間たち

ダイとバーンの熾烈な戦いにより崩れ行くバーンパレス。二人は今も猛烈な殴り合いを続けています。最終決戦なのに、殴り合い……!ダイ大、何度も泥くせぇ!と思わせてくれましたが、最後の最後でも泥くせぇ!だが、それがいい!拳で、戦うのこそが至高!

 

さぁ、前回、バーンの手によりバーンパレスの心臓部に落ちてしまったポップとレオナ。さらに、瞳に囚われていた皆も元に戻っています。どうやらダイがバーンの角を折ったことにより、瞳を維持するための魔力が絶たれたようなのです。

しかし状況が好転しているわけではありません。バーンにそのための魔力がないということは、バーンパレスが崩壊したときそれを浮かせる力もないということ。いずれこの心臓部も落下し、地面に激突し全滅してしまうことでしょう。

しかしさすが心臓部。どのような攻撃をしても驚異的な再生能力で傷をすぐふさぎ、魔力はすべて吸い込んでしまいます。それはポップのメドローアであっても同じこと……。

 

と、なかなか絶望的な状況ですがなんだか安心してしまいます。なんといってもどんな状況だって切り抜いてきたアバン先生とポップの頭脳がそろっているのですから!なんとか、なんとかしてくれるだろう?なぁ!

ダイが全てを捨てて上で戦っているのだから、どんな状況だろうと彼らは諦めません。

 

どれだけ再生能力が高くても、闘気技なら一瞬だけでも傷がつきます。再生能力を上回るような力で一瞬だけ吹っ飛ばせば、ルーラで脱出できることにポップは気づきます。

しかし、そんな技を一体誰が打てるというのでしょう?心臓部を貫くことができたのはダイのドルオーラだけ。あの親子ドルオーラほどの闘気の技を打てる人はいません。ましてや、皆満身創痍です。当たり前です、だってみんなバーンに戦力外通告を受けたから瞳にされてしまっていたんです。唯一をそれを逃れたポップに闘気技はありません。

それでもポップは諦めません。今ここでできることで、闘気を全開で打てる方法がないかと。

そして思いつきます。

 

グランドクルスだ!!

 

え!?ヒュ、ヒュンケルに!?ヒュンケルは今歩くのがやっとなんですよ!?それはあんまりじゃないですか!?とマァムと同じ気持ちになってしまいます。

が、ポップはヒュンケルにグランドクルスを使ってもらいたいわけではないのです。

そう、グランドクルスは、元々ヒュンケルが師に教わった技。つまり、あれを打てるのはもう一人いる!

アバン先生です!

 

いや、アバン先生も割とダメージ負っていますが!?大魔王バーンの攻撃を、生身の人間として直に受けているんですが!?まぁヒュンケルよりはましか……。

しかし、それでも不安はあります。だって、本当に先生のグランドクルスでなんとかなるなら、先生自身がそれを思いついているはずじゃないですか?先生ほどの頭脳の持ち主なら、闘気技ならなんとかなる、自分の最大の闘気技は……と考えるはずじゃありませんか?それなのに言わなかったということは……。

ポップに促され、少しの間を置いて先生はとぼけたような態度でそれを了承します。

あ、これダメだ……。先生、犠牲になろうとしてる。本当は上手くいく保障とかもないのに、みんなの希望のために犠牲になろうとしてる。

 

そんな無謀な試みを止めたのはヒュンケルでした。また師を犠牲にしたいのか、と。

グランドクルスという技は最後の切り札。あれほどの威力のものを打って、それでもなお生きていられるのはヒュンケルだからです。ヒュンケル以外では、あの技は耐えられないのです。

たしかに、ヒュンケルが初めてグランドクルスを打ったあのバルジの島での戦い、彼は命を全て燃やしてグランドクルスを打ちました。それでも生きていたのはヒュンケルだったから。

アバン先生もそれを認めます。戦いの中でヒュンケルが掴み取った奇跡の呼吸、それがグランドクルスです。

いかに先生と言えど、それができる自信はありません。それでも望みがあるならば、と先生はグランドクルスを放とうとするのです。

それを黙って見過ごすヒュンケルではありません。自分がやる、と。

マァムはヒュンケルを止めます。だけれど、ここにいては確実に死ぬことになります。せっかくみんなでここまで来たのに、ダイが戦っているのに、何もしないでいるのはおかしい。誰かが命を懸けてまで動かなければどうすることもできないのです。そういう戦いであると、承知したうえでみんなここに立っているはず。マァムだって、もし自分の命を使うことで皆が助かるならそうするでしょう。ヒュンケルを止めることなど、誰にもできないのです。

 

と思っていたら!!

いた!

一人いた!!

圧倒的闘気をその内に秘めた戦士が!!

 

ヒムぅうううううううううう!!!

 

仲間のために命を懸けて

ヒムは一度ヒュンケルのグランドクルスの構えを超間近に見ています!それを見よう見まねでやろうというのです!

ヒム!ヒムヒムヒムヒム!ヒュンケルの終生のライバル!ヒム!まさかお前が、ヒュンケルのグランドクルスを使うだなんて!というかこの終わりも近い状態で、見せ場があるのがアバンの使徒ではなくヒムというのがまたすごい。

しかし、やはりそのすさまじい闘気のせいでヒムのオリハルコンの体は悲鳴を上げます。腕にひびが入ってしまいますが、それでもヒムは止まりません。ヒュンケルがやめろと叫びますが、聞くわけがありません!

 

そしてヒムは、本当の気持ちを吐露します。

ヒムは、人間のことを好きになったのです。ここにいる仲間たちのことを全員好きになったのです。絆を守るためなら命をも捨てるバカばかり、そんな彼らを見てヒムは親衛騎団の仲間たちのことを思い出し、だからこそ彼らのことを守りたいと、仲間が悲しむ姿など見たくないと強く思ったのです。

だからって、死ぬつもりは毛頭ありません。ヒュンケルが不死身であるのならば、そのライバルである自分もまた、不死身であるのだと!そして放たれるは紛れもなくグランドクルス!!

ヒム~~~~~!!!ヒム、お前やっぱりハドラーそっくりだよ!その命を賭して守りたいものを守るだなんて、ハドラーもきっとお前のこと誇りに思っているよ!

あと、ヒムが人間のことを好きになったと言ったときの、クロコダインの顔、めっちゃよかったです。わかるぞって言っているみたいで。お前がそういう行動に出るの心底わかるぞって。みんなみんな、この戦いを経て考えを改め、人間たちのそのすごさに圧倒されてきました。それを改めて思い知らされました。

 

だからヒム!死ぬな!ヒュンケルと共に未来歩んでいくだろ!お前のいない未来なんて、欲しくないよ!不死身のヒムに、なっちゃえよ!!

頼むよ!なぁ!そんな光に包まれて、いなくなっちゃうみたいになるなよ!

 

ヒムの決死のグランドクルスにより、心臓部に十字の傷がつきました。その瞬間を逃さぬよう、ポップとアバン先生はルーラを使います。

済んでのところで脱出に成功した彼ら。バーンパレスは完全に落ち、燃えていきます。

 

チウはヒムの雄姿を称え、遊撃隊の12番、ヒムの番号を欠番とします。

いやでも、明らかに映っているメンツの中にポップがいないんですよね。ってことは~?

 

生きていました!ポップがちゃんとヒムのことも助けていました!

ヒム、生きていました!

すごいですねこれ。ルーラの仕様がよくわからないんですけど、ポップは他の仲間はアバン先生に任せて技の渦中にあるヒムを助けだそうと一点集中していたんですよねきっと。先生に任せておけば皆大丈夫という信頼と、ポップはきっとヒムを助けるだろうから他の皆は任せなさいという信頼とで成り立っているんじゃないですか?やっぱりポップと先生、すげぇや……。だから安心なんですよ。

 

皆が一息ついていると、フローラたちが駆け付けてきます。再び会えたことを皆で喜びます。エイミさん、ヒュンケルが生きててよかったね。ヒュンケルもエイミさんに随分優しい笑顔を見せるようになったね。これからはヒュンケルとエイミさんとヒムの三人で生きていけばいいと思うよ。

それにしても、エンディングみたいな再会の仕方しますね。まだ戦いは終わっていませんが。

皆が再会を喜んでいる様を、一歩引いたところで嬉しそうに見つめるフローラ。そこに、アバン先生が。か、感動の再会じゃないですか!!想い合い、しかし死別したかと思われた二人の、感動の再会!これは高まる!!

と思いきや、アバン先生のあまりの突然且つ自然な登場に気を失ってしまうフローラ。ある意味リアルで面白かったです。

 

そんな風に和やかな雰囲気が流れますが、ロン・ベルクはダイがいないことに気づきます。むしろみんなもっと早く気づけ。まずいの一番にダイを探せ、と思いましたが、それぞれの想い人というか、心配している人は別なので仕方ありませんね。

まだ戦っていることを告げるポップ。また最後はダイに頼ってしまったことを悔いるポップ。神々の戦いにも匹敵する、手の届かないその戦いに一人で行かせてしまったことを。しかし、ヒュンケルは言います。全員死力を尽くし、奇跡を起こしてきた。だからみんな生きているし、ダイは今戦えているのだと。もっと誇るべきだと。

そうだよポップ!!ダイは確かに今一人で戦っている。だけどそれができたのは、皆が一人一人ダイのために戦ったから!そして、あの局面でポップだけが最後の最後まで諦めずにあがいたから、だからダイは今あそこでバーンと戦うことができているのだ!ダイは一人で戦っているかもしれない。でもみんなの力がなければそれすらもできなかった!バーンパレスに挑んだみんなの、地上で戦い続けたみんなの、コアを止めるため走ったみんなの!

 

だからあとはダイの勝利を待つのみです。ダイが帰ってくるのを待つのみです。

 

大魔王バーンの切り札

バーンパレスが崩れ、それを制御するバーンの魔力もない今、二人ははるかかなた雲の上にまで行ってしまっていました。

バーンを見失ったダイは急ぎ探しに行きます。

 

バーンはというと、かなり傷ついている様子で、あろうことか「勝てぬ」とつぶやきます。たとえ両腕があったとしても、勝利のために全てを捨てた今のダイには勝てぬだろう、と。

な、なんという……!つい先週までは王者の風格で全てを笑い飛ばしていたバーン様とあろうものが、たとえ万全の体でも勝てないとすでに言ってくるとは!ではこのままダイの勝ちですか!?

しかしバーンも決します。自身も全てを捨てねばと。そして第三の目を、こう、ぎゅっと、ぶちゅっと、取り出します。取り出してるのかな?その刹那、とてつもない轟音と波動が!

それは魔界にいるヴェルザーにも届きます。鬼眼の力を解放するのか、と。一体どれほどのものなのでしょうか。

 

ダイがバーンの元にたどり着くと、そこには信じられない光景が!

 

 

エクスデス!?!?!?!

 

 

顔が良すぎるエクスデスみたいになってますけど。上半身だけを残してなんかごつごつトゲトゲした巨大な岩に取り込まれたかのような姿になってしまいました!

待て待て、これはドラクエの敵ではない、FFです。FFの敵です。ビジュアルがFF。

 

バーンはダイの強さを認め、ダイに勝つためならば自身も魔獣となることを決めました。もう元の姿に戻れぬとしても、勝利の二文字のために全てを捨てる!

岩が砕け、現れたその姿は、巨大な魔人!

 

いやこれあれだ、FFっていうか

 

 

キングダムハーツだ。

 

 

頭部に上半身だけ残されたイケメンがいるあたりとか、すごくアンセムの最終形態だ。こんな姿になってもなお顔がいいの、やっぱりバーン様最高。

 

そして間髪入れず攻撃を仕掛けるバーン!

必死に避けるダイ!一々差し込まれるバーンの顔が良すぎる!何回でも巻き戻して見ちゃう!

 

この姿は第三の眼である鬼眼を解放し、肉体に魔獣の体を上乗せした姿で、鬼眼王とでも呼ぶべき形態だそうです。どっかで聞いたことある名前だなぁと思っていると、ダイも察します。

鬼岩城!!

かつての魔王軍のアジトであった鬼岩城です。

たしかに言われてみれば、鬼岩城の姿は今のバーンの姿にそっくり!

 

そう、あれはバーンが最強の姿となった時のものをイメージして建造したものだったのです!

いや、可愛いかよ。

バーン様って、自分の城にバーンパレスってつけたり、黒のコアが入った柱にバーンピラァってつけたり、可愛いところあるなーと前々から思っていたんですけど。まさか鬼岩城もそうだったとは。僕の最強の姿!を模した城を作らせるのも可愛いし、それに「ん~、これは鬼眼王の城だから、じゃあ鬼岩城って名前にしよう!」ってなっちゃうのも最高に可愛い。これだからバーン様のファンはやめられない。それを嬉々として語るバーン様本当に可愛い。

 

とふざけている場合ではありません。鬼眼の力を与えたことによって、魔力路を守っていたゴロアは強大な力を得ていました(ここのバーン様の横顔良すぎる)。それならば、大魔王バーンで同じことを起こせばどうなるのか!

それが今だぁ!!

まさか、ゴロアの伏線回収がこんなに最後だとは。正直忘れていましたし。

 

しかし、魔力の源である自分自身がそれを行えばもう元に戻ることはできないのです。だからこそバーンはこれまで絶対にこの方法を取らなかったのです。

バーンが作らせた鬼岩城は、そんな絶対に果たせぬ最強の姿という夢を具現化させた存在だったのでした。可愛い。まじで僕の考えた最強の戦士の類ですじゃん。

そんなバーンの考えを変えたのは、ダイの圧倒的強さ。このまま敗北してしまうよりは……。姿を捨てて勝利をつかむため、大魔王バーンの名を守り通すためにバーンは自ら封じていたこの変身をしてしまったのです!

 

ダイは、バーンのその姿勢は自分と同じであることに気づきます。

 

バーンは太陽を手にした魔界のその後のことなど考えず、ただただ今ダイを倒すことだけを考えています。今を生きて輝く人間たちと同じように、今だけを見つめることにしたバーン。

それはダイも同じ。これから地上でどう生きていくか、生きていけるかなど全てを捨てて今の姿となり戦っています。

ダイの姿を見てそれを恐れたバーンは同じことをし、そのバーンの姿を見て、改めて自身がした行いと直面させられるダイ。

こんな辛い戦いがあるのでしょうか。

どちらが勝っても、失ったものはもう戻ってこないというのに。

とにかく「今」だけのために二人は戦っています。地上と魔界を賭けた戦いではありますが、今二人の間にあるのは、勝利か敗北かだけです。

 

バーンの強烈な攻撃を受けたダイ。

すぐさまドラゴニックオーラを全開にしドルオーラを放ちます。

 

もろ直撃したバーン!!

 

果たして、この戦いの行方は!?

 

次回、最終回!!

 

あまりにも壮絶な戦い。これが今、初めて見られたことに感謝しています。アニメ化してくれてありがとうございます。

このダイ大感想も次回で終わりです。

きっと最終回は色々な感情がこみあげてくると思いますが、とりあえずは楽しみに待ちたいと思います。

 

二年間は長いようであっという間でした。

 

(文・やなぎアキ)

 

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