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【ダイの大冒険】ダイ大第七十四話感想!ヒュンケルの観察眼恐ろしい。

ゴールデンウィーク直前ですね。

適度に出かけつつも、ひたすらにゲームをして過ごしたいなぁと思っています。

 

オープニングを見ると、ハドラーも親衛騎団もいないんだよなぁ、と寂しくなってしまう今日この頃です。

 

各話感想

アニメ『ダイの大冒険』各話感想 1話~50話 - DQフリ ドラクエファンサイト

 

さぁ、前回ハドラーがとうとう死んでしまいましたが、死んだと思われていたアバン先生が代わりに帰ってきました。

一体どういうことなのか!?

「大勇者の復活」行きましょう!

 

アバンの帰還

ハドラーの最期を見届けたダイたち、そしてアバン先生。

ダイたちは目の前に現れたアバン先生が本当に本物なのか半信半疑です。マァムやレオナ、ヒュンケルは伝聞でしかアバン先生の死を知らされていませんでしたが、ダイとポップは先生が目の前でメガンテを使用したのを見ています。しかし、目の前にいるのは紛れもなくアバン先生です。混乱するポップ。

しかしここで、レオナが確信します。さきほどアバン先生がデストラップを解除するために使ったのは紛れもなく光の魔法陣。誰かが真似できる代物ではありません。

ダイ、ポップ、マァムは涙ながらにアバン先生に抱き着きます。それを一歩引いたところで見つめるレオナとヒュンケル。ヒュンケル大号泣。らしくないヒュンケルに、めっちゃ泣いてるじゃん!とびっくりする私。

 

地上では仲間たちがモンスターの大群と戦っていますが、フローラが何かに気づいたようです。アバン先生を想う彼女もまた、彼の気を感じ取ったのでしょうか。

しかし、アバン先生のことをよく知る彼女すらも、彼は死んだと思っていました。それがなぜ今になって?感動の再会を喜ばしいと思いながらも、謎は深まります。

 

しかし、ここまで立派に成長したダイたちでしたが、アバン先生を前にすると年相応の子供なんだなぁと感慨深いです。

彼らの成長を喜ぶアバン先生。しかしヒュンケルだけは、頑なにこちらに顔を向けようとはしません。素直になってもいいのだとレオナは言いますが、素直だからこそ彼はアバン先生に顔向けができないというのです。彼はアバン先生を父の仇と信じ、その憎しみを先生だけではなくダイたちにも直球でぶつけてしまいました。そのころの過ちを悔いて今は一緒に戦ってはいるけれど、本人を前にしてそう割り切れるものではないでしょう。

しかし、今こうして生きて再会できたのです。それにアバン先生にはわかっています、ヒュンケルが生きて、他の弟子たちと力を合わせて戦っている。その事実があれば、二人の間にもう言葉なんていりません。

 

くそ~、この場にクロコダインもいてほしかった!一体どんな言葉を二人が交わすのか見たかった!きっといい友になれるだろうに!

 

レオナは、なぜアバン先生が生きているのかを直球に聞きます。

そう、ハドラーとの戦いでメガンテを使い命を落としたはずのアバン先生。ダイもポップも昨日のことのように覚えているはず。あの頃のハドラーは、よく鼻水を垂らしていたなぁ、フフフ、と思い出します。鼻水云々は視聴者しか思わないか。超魔生物になってからは鼻水が分泌されなくなったんだろうなぁ、そのような情けない姿を見せるシーンもなかったですもんね。

メガンテを使えばその身は砕け散り決して蘇生はできないそうです(僧侶は例外)。ではなぜ?

彼が本物であると分かっていても、その不可思議な事実がアバンの使徒を不安にさせます。

 

それに答えるアバン先生。

そう、彼は、

 

死んでいなかったのです!

 

カールの守り

うん、まぁそうでしょうよ。それはそうでしょうよ。メガンテを使いながらも、なぜか死んでいなかったんでしょうよ。死んだけど生き返ったとは思いませんて。

こら、先生、答えになってなーーーーい!!

なんで死ななかったのか教えてくれ~~~!!!

 

するとアバン先生は、ふところからあるものを取り出します。

それは旅立ちのときにフローラからもらったもの。

 

こ、これはダイ大61話でフローラがメガネとアバンのしるしと交換でアバン先生に渡した、お守り!王家に伝わるカールの守り!そ、そうだ、あったじゃないか!ここに伏線が!うわーやられた!見てた時はけっこうさらっと流してしまった!絶対生きて再会するっていう、そういう誓い的なものとしかとらえていなかった!

ああ~、鋭い人はあの話できっと、「ほう、カールの守りですか、お守りというからにはもしや身代わりの役目を果たすのでは?(メガネクイッ)」とか思っていたんでしょうねぇ!やられた!

 

メガネの考察の通り、そのカールの守りがメガンテの際にアバン先生の代わりに砕け散ったのでした。そしてアバン先生は、命からがら海に放り出されてしまったようなのです。

すげぇ~!メガンテを死なずに使えるアイテムすげぇ~!メガザルも使えたりするんでしょうか。すげぇ~。

 

という経緯でアバン先生は実は生きていたということですが、それでもまだ納得できない部分があります。

そう、生きていたのなら、なぜ今まで姿を見せなかったのか。ポップが詰め寄ります。フローラも言っていました。世界が、故郷がこんな風になっているのに放っておくアバンではない、それなのに姿を見せないということは、死んだのでしょう?と。そのフローラの言葉に当時私は至極納得したものでしたが……。なぜ今になってようやく……?

しかし、アバン先生が薄情な人になってしまったとも思えません。何か理由があったはずです。

ありがちなのは記憶喪失ですかね?あれくらいの衝撃を受けたのであれば、記憶喪失になってもおかしくありません。他には、戦う力を失ってしまったとか?再会してバリバリ戦えるということでは、ダイたちが頼ってしまいそうですし……う~ん?

 

アバンVSキルバーン

と話していると!突然アバン先生の顔つきが変わる!倒れたと思ったキルバーンの影が怪しく伸びる!死してなおまた蘇るのかと思いきや、そもそも死んでなかったのか!

アバン先生はまだ何も気づいていないダイたちに、中央の城へ走るよう言います。質問に答え切ってくれず不満を覚えるポップですが、アバン先生は自身が皆と同じ大魔王を倒すために現れたことを信じて欲しいと伝えます。自分はもう師ではない、共に戦う仲間であるということを。

この言葉に納得したダイたち、しかし一人顔向けできないままでいるヒュンケルだけは少し反応が違うような……?一緒に平和を目指して戦うんだから仲間です、という発言におかしいところはないように思うので、ただの考えすぎでしょうか?でもヒュンケルはその解説の腕もあって、本質を見抜く力が強いですからねぇ。

とりあえずは走り出す五人、というかポップはマァムに担がれているんですけど。

 

その五人と一匹の後ろ姿を見届けていると、キルバーンが鎌をアバン先生の喉元に突き立てます。どうやら心臓をつかれたくらいじゃ死なないらしいです。じゃあ一回は倒したバランって本当にすごいんですね。それとも今回もやっぱり死んでいて、ピロロに生き返らせてもらったのかな?謎ですね、死神は相変わらず。

そしてダイたちはアバン先生を信じて走り続けます。キルバーンが復活していることも知らずに。ただ、ヒュンケルだけはやっぱり何かを考えているっぽいんですよ。

 

さぁキルバーンは余裕綽々のアバン先生に自分も余裕綽々な態度で返します。

バーンパレスには未だいくつものキルトラップが仕掛けられています。それをダイたちの力だけでは逃れるわけがない!とアバン先生を手中におさめた気でいるキルバーン。

しかし、アバン先生がダイたちを先に行かせて自分だけ残ったのにはある確信があったからです!キルバーンのキルトラップには弱点があると見抜いていました!

そう、キルトラップは、勝手に作動するわけではありません。キルバーン自身の指令で作動するのです。しかし今こうしてアバン先生の相手をしている彼は、キルトラップをダイたちに作動することが出来ません!

それがわかっているからこそ、キルバーンを足止めし、ダイたちをさっさと先に行かせたのです!

そうか、キルバーンめ!お前の十八番であるキルトラップは、あくまでもお前が安全圏で高みの見物をしているときくらいしか使えないんだな!前線で戦わないからこその卑劣な作戦!まるで高みの見物をしながらハドラーの黒の核を発動させようとしたバーンと同じだ!下劣!お前なんか嫌いだー!

 

アバン先生にキルトラップの仕組みを知られたキルバーン、さすがに取り乱します。すぐさまアバン先生を倒し、キルトラップを発動させたい!しかしあまり慌ててはいません。なんとキルトラップは城の中の方が多いというのです!せっせと仕掛けたのかと思うと可愛いですね。

だがしかぁし!アバン先生だって余裕だ!キルバーンが鎌でアバン先生の首を刈ろうとしたそのとき、なんと腕がピクリとも動かない!そしてアバン先生の、ヒゲはちゃんと剃ってきましたアピール!決戦を前に身だしなみを整えるジェントルマンの鑑!

な、なぜキルバーンの体が動かないのか!その胸にはなんと、キルトラップを破った時に使っていたあの羽が刺さっていました!なんだその羽!そんなにすごいのか!そしていつ刺したんだ!

 

そう!アバン先生は、ハドラーがキルバーンの胸を一突きしたあのあと、すでに攻撃を仕掛けていたのです!未だ殺気がやまぬキルバーンの動きを封じるために!ハドラーはあのとき、「甘い!」と先生に言っていましたが……アバン先生もこの間に成長というか、強くなっていたんですね。ハドラー、お前のライバル、すっげぇぞ……。

 

そして剣を抜くアバン先生!

自分の手を汚さずに戦おうとするキルバーンに怒りを露わにする先生。ハドラーのように、自らが戦いの場に赴くのではなく、安全な場所で相手を苦しめて笑うキルバーンに対する怒り!その怒り、私も本当に思っているし、バーンにも思っているし!それを言葉にしてくれてありがとう先生!キルバーン、そしてバーン、お前らマジで、美しくないぞ!散々ハドラーの邪魔をして、ハドラーの戦いに泥を塗りやがって!

そのハドラーの怒りの一太刀を、キルバーンに浴びせるアバン先生!ここ、アバン先生が「一足先にあの世へ行ったハドラー」って言っていてよかったです。アバン先生が死んだら、少しでもいいからあの世でハドラーと再会してほしいな。

アバン先生の剣を受け、その仮面が割れてしまったキルバーン。お、ミストバーンみたいに見られたくない素顔でもあるんでしょうか?暗くてよくわかりません。

 

これにはキルバーンもプッツン。自分の手でアバン先生を殺す、と言い切りました。ふ~ん、そうですか~。そしてそのまま逃げ去っていってしまいました。

な、なんでアバン先生、仮面を切るだけなんてそんなぬるいことを……?もっと致命傷を負わせてくださいよ!それに「行ってくれましたか」ですって?ヒュンケルじゃないですけど、たしかにちょっと何か引っかかるような?

と疑問に思う間もなく先生は瞬間移動のようなものを使って城の前に着いたダイたちに追いつきます。が、なぜかその技についても濁して、あくまでも走ってきた体でいるようです。なんで隠す必要があるの?

 

ここでこれまで幾多の戦いで解説を担当し、敵味方の戦い方をすぐさま見抜く観察眼を持つヒュンケルの独白!アバン先生が以前とは違うことに薄々勘づいています。別の力が宿ったかのような先生、キルトラップを破ったあの魔方陣を思い出し、ヒュンケルはとうとう気づきます。いや、とうとうじゃないですね、早々ですね。早すぎる。

そして、みんなの前で先生に弱い、弱すぎる、と言い放つのです。

 

 

 

ま、まさかの弱体化?それが今まで姿を見せなかった理由?メガンテで生命エネルギー全部使っちゃったからでしょうか。たしかにキルバーンの仮面を切るだけで終わったのは解せないです。

弱くなったからこそ、あの羽の力で相手を無力化するすべをなんとか手に入れたとかでしょうか。だとしたら、力を失ってなお世界を救おうと努力していたってことになりますね。その姿はやっぱり勇者そのもの。

あと、やっぱり元々の強さのままだとダイたちの物語じゃなくなってしまいますからね。弱体化も致し方なしか。

 

彼がどうして弱すぎるのか、次回が楽しみです。

あと次回予告のピロロがなんか不穏で、それも楽しみですね……。

 

(文・やなぎアキ)

 

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