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【ドラクエ5】PS2版ドラクエ5の好きなところ

ドラクエ5には大きく分けて3バージョンあります。

オリジナルであるSFC版。2004年に発売されたPS2版。2008年に発売されたDS版です。スマホ版もありますが、基本はこの3つと言えるでしょう。

 

それぞれのバージョンにはそれぞれの良さがあります。

オリジナルは当時の感動を味わえますし、DS版は携帯機で手軽にやれて且つ天空の花嫁候補が一人増えています。

そしてPS2版は、個人的には良リメイクだと思っています。

 

今回はこのPS2版の好きなところ、秀逸だと思うところを紹介したいと思います。

 

 

グラフィックが良い

まず目立った特徴として挙げられるのがグラフィックでしょう。PS2は今となっては古いゲーム機ですが、当時はこのPS2でのドラクエ5の世界には非常に驚きました。

従来のドット絵のドラクエの世界観を損ないすぎず、且つ美しい自然、街並みを表現しており、「進化したなぁ~~~!!」となったものです。

 

キャラクターも少し頭身が高くなり、動きもカクカクだけではなくなったので表現が豊かになりました。古代の遺跡での例のパパスのシーンなんてあまりの表現力に、子供が見たらトラウマになるぞ……と思うほどです。

あと個人的に好きなのが、女性が倒れるときのモーションですね。チゾットでビアンカやフローラが倒れる時みたいな。ハラリ、という音が聞こえてきそうなほど優雅に倒れこむその柔らかさに当時驚きました。

 

会話システムが良い

これもかなり大きいですね。

ドラクエ7から実装された仲間会話がPS2版からも導入されました。

これによって、結婚前もしくは結婚しなかったときにしか喋らなかったフローラが、一体どういうキャラクターなのかがものすごく深堀されました。フローラといえばいたストでの謎のキャラ付けがあり可哀そうでしたからね……。ここで本編のフローラがきちんとそのイメージの払しょくをできたのはありがたいです。

他にも、子供たちそれぞれの特色がうかがえたおかげで、娘は勇者こそなれなかったものの父の血を色濃く継いでまもの使いの素質がある、なんてことも判明したのは嬉しいところです。

大して会話のないピピンが強烈なキャラ付けをされたことによりある意味人気キャラになったのも嬉しいですね。

 

だからこそ、ヘンリーが離脱してからビアンカと再会するまでの間話し相手がいないのがSFC版よりも寂しさを増させるんですけども。これも一種の演出と思えば秀逸かもしれません。

 

すごろく場が良い

寄り道要素として、ドラクエ3リメイク版で人気だったであろうすごろく場がPS2版で復活しました!

これは良かったですね~。

すごろくを利用することで、運よくゴールすればその時点では強い装備品やアイテムが手に入るわけですから。資金難に陥りがちな青年期の最初、オラクルベリーでこのすごろく場があるのがありがたいのです。

さらにリメイクで追加されたカジノ船のすごろく場の商品はレースのビスチェ。訪れるタイミングとしては新婚旅行的意味合いが強いであろうカジノ船で、レースのビスチェを手に入れる新婚さん……。絶対開発者わざとですよ。

 

最終的にはエスタークのいる洞窟にまですごろくができるんですから、どれだけこの寄り道要素に力を入れていたかがわかります。

 

名産博物館が良い(というか思い出のロケット)

他に追加された寄り道要素といえば名産博物館ですね。各地の名産品を集めてそれを飾るというものです。

もちろん名産品を集めるのも楽しいですし、中には冒険に役立つものもあるのでかなりいい要素なのですが、それだけではありません。

名産品の一つ、思い出のロケットです。

これがあることにより、なんと若かりし頃のパパスとマーサの物語を見ることが出来るのです。

二人の馴れ初めを間近で見て、さらに干渉する。今は亡き父と再び会えるだけではなく、言葉を交わし、両親のために色々と頑張る主人公……。バックトゥザフューチャーです。

PS2版になってドラクエ5はいくつか追加イベントがありましたが、その中でもこれは個人的には一番良かったイベントだと思います。

 

ちなみに、名産博物館は当然DS版にもあるのですが、名産品をあの画質でじっくり見る、ということがDS版ではできないので、やはりPS2版が最強です。

 

 

トロッコ洞窟が良い

まぁ結局これです。

仲間会話も思い出のロケットもすごろく場もDS版にだってあるんですよ。

それでも私はPS2版を推したい!その理由がこれです。

 

トロッコ洞窟にやたらと気合が入っていることです。

一部のトロッコは乗ると視点が変わって、臨場感あふれる映像になります。おートロッコで疾走しているぞー!という気分になります。

視点が変わるせいで、どこ走っているのかよくわからないという謎の欠点もありますがそんなことはどうでもいいのです。

極めつけは、最後のトロッコに乗り天空城に向かうシーン。機関車に押され、ぐんぐん加速し、そのうち機関車は大破し、そして水に飛び込む主人公たち!

やっぱりプレイステーションというのは水の表現に力を入れていますからね(個人の感想です)。水に飛び込むときの爽快感と言ったらたまりません。

残念なのは、あの演出は一度見たらもう二度と見ることが出来ないことです。しかし私は、あの演出を見るためならわざわざセーブデータを分けてもいいのではないかと思っています。それくらい好きです。あの演出一本だけでPS2版の価値全てがあります。それは言い過ぎですが、それくらい好きです。

 

 

以上がPS2版の好きなところでした。

 

でもDS版はデボラがいるので、その1点だけでPS2版と十分戦えます。

 

(文・やなぎアキ)

 

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