前回ヒュンケルの現在の最大HPは400はあってもいいはず、と書きましたが、その後Twitterで大魔宮に乗り込んだ時点でヒュンケルはレベル47のHP408だということを教えていただきました。
さすがドラクエをやり込んでいる私、しっかり当てられて満足です。
教えてくださった方ありがとうございます!
各話感想
アニメ『ダイの大冒険』各話感想 1話~50話 - DQフリ ドラクエファンサイト
さぁ、まだまだ戦いは終わらない「ホワイトガーデンの決闘」行きましょう!
戦士よ安らかに
前回、思わぬ助っ人登場によりキング・マキシマムに何とか勝利したヒュンケルたち。その思わぬ助っ人であるラーハルト。確実に死んでいたはずなのに、今ここにいるのは一体なぜなのか……?
聞けば、どうやらダイとバランのあの戦いのあと、バランが竜騎衆3人に自らの血を与えたうえで、竜の騎士が体を癒す奇跡の泉の近くに彼らを安置したのです。バラン、竜騎衆のことはやっぱり大事にしていたんだなぁ……と切なげな気持ちになります。竜の騎士の血は死者すら生き返らせる力を持ちます。メガンテを使ったポップもそれで生き返ったのでした。
しかし生き返ることができるのは、生きたいという強い精神力を持ったもののみ。結果、竜騎衆の中で生き返ることができたのはラーハルトだけでした。ガルダンディーとボラホーンどんまい……。やはりバランのことを真に理解し、バランの息子ディーノを案じるラーハルトの心というのは死んでも死にきれなかったのでしょう。
ラーハルトが生き返ったのはほんの数日前らしく、目が覚めてみれば主君バランはいないという状況。ならば自分がバランの意思を継ぎディーノを守ると決意したのかもしれません。
オープニングのラーハルトの後ろ姿は、まさに生き返った時のシーンなのかなと思いました。
ハドラーの意思を継ぎ生き返ったヒムと、バランの意思を継ぎ生き返ったラーハルト……。偉大なる明主だったからこそ、死してなお部下がついてくるんですよね。こんないい話、泣いちゃうよ。
ラーハルトはヒュンケルのことを負け犬と言います。ヒムを助けたことで傷を負ったことは、戦士としてあるまじき行動である、と。
ヒム、これにはイライラ。ヒムの方が人間臭いですね。まぁラーハルトも別に人間ではないので、冷たくても当然ですが。
ラーハルトの手厳しい指摘を受け、ただただマシーンのように戦うことが戦士ならばもう自分にはそれはできない、とヒュンケルは膝をつきました。今までだったらできたかもしれません。そうやってダイたちを時には助けてきました。しかし彼はもう優しさに、愛に目覚めました。目の前で仲間を死なせるくらいなら、戦況が不利になってでも助ける。そうなってしまったとき、ラーハルトの言う戦士の役割はもうこなせなくなってしまうのです。
バラン、そしてディーノの力になりたいラーハルトは、そんなヒュンケルではもう戦えないだろう、と鎧の魔槍をヒュンケルに向けます。
そして放たれた一撃は……
ヒュンケルには当たりませんでした。
戦士ヒュンケルは死んだ。俺が今、この手で殺したのだ。
したがって俺が、この鎧の魔槍を持っていても誰も文句はあるまい。
そう言うとヒュンケルに笑いかけました。
要は、お前はもう戦えないだろうから、これからは俺が代わりに戦ってやる。お前に託した鎧の魔槍、それを返してもらってな。
ということでしょう。
なんだよ~~!!これが本物の戦士の会話ってわけかい!かっこよすぎだぜ!
と、いうことは、前回の予告でも触れられていましたが、これからはラーハルトがダイたちと戦うということでしょうか!?でもそれだと、ヒュンケルはここでリタイア?それはないと思いますが、う~ん。
鎧化で武装をしたラーハルト。変身バンクや……。
そしてバーンパレス内部へ走っていきました。
ヒムにしてみれば、突然現れてやいやい言ったのちに去っていった、しかもヒュンケルのことを友と呼ぶというちょっと気に食わない相手だったのでしょう。いらだちを隠せません、かわいいねぇ。でもヒュンケルはラーハルトのことをかばいます。ヒュンケルはヒムじゃなくてラーハルトの方が好きなのぉ!?と思っちゃいます。まぁお互いの託し託された思いがこの二人は強すぎるから仕方ないか、今後頑張っていこうヒム。
ラーハルトが自分の代わりに戦ってくれることに安堵したヒュンケルは目を閉じます。自分の責務は全うできたかどうか心の中で聞きます、初めて師のことを先生と呼びながら……。この戦いでヒュンケルが得たものは、たくさんたくさんあるなぁと思います。
ヒム、嫉妬心全開のかわいいセリフを吐きながらヒュンケルの方を見ると……彼は。
丁度いいタイミングでクロコダインたちがやってきました。そこには座り込み涙を流すヒムと、安らかに眠るヒュンケルの姿がありました。己の罪のために戦い続けた孤独な戦士が、ようやく誰かのために戦い、一つの役目を終えた。これまでの傷を癒すように深く眠るヒュンケル。
今度はラーハルトがその役目を担います。
でもあとでヒュンケルもヒムも戦線復帰してくれよな!待ってるからな!とヒムばりに涙を流しながら懇願する私がそこにはいました。
最後の六大軍団長
ミストバーンはマキシマムたちが全滅したことを感じます。しかし大して動揺もしないミストバーン。
そこに現れたのは、アバン先生~~~~!とレオナ!
先生!あなたの一番弟子のヒュンケルが、すごい頑張ったんですよ!あのね!すごい頑張ったんですよ!あとで話聞いてくださいよ!あと今ヒュンケル寝ているんで、代わりにラーハルトが行きます、よろしくぅ!
アバン先生とレオナは、ホワイトガーデン以降の城の構造をしっかりと調べあげ、さらにはキルバーンの仕掛けたデストラップもしっかりと解除してきていました。
そう、ミエールの眼鏡を使ってね!
…………。
先生がいなかったらこういうおふざけシーンが一切なかったかと思うと、本当に清涼剤だなと思います。ポップやチウだけではこうはいかない。
場にそぐわないおちゃらけたムードにお喋りミストバーンも閉口。しかもこのタイミングでCMのアイキャッチ。いや、ダイ大史上一番意味わからないタイミングでCM入れたな!?と、ミストバーンとは反対に開いた口がふさがりませんでしたよ。アイキャッチに使われたハーケンディストールかわいそすぎるでしょ。
そしてCM明けもしっかりとふざけていくアバン先生。呆れる使徒たち。
そして大爆笑ミストバーン。ミストバーンの笑いのツボ、そこ~??と一瞬思いそうになりますが、当然そうではないでしょう。
そう、こんな状況下でも明るくふざける勇者アバンを目の前に、先生が持つ潜在能力の高さや完成された戦士としての器を感じ取ったわけです。ピリッと張り詰めた弟子たちも先生の登場により緊張が解けているのですから、ただふざけているわけではないことがミストバーンにも十二分に伝わったのでしょう。
そう言われては先生もおちゃらけてはいられません。ミストバーンこそがバーンパレス最大の難関。マキシマムなんていうのは本当ただの掃除屋にすぎません。
ザボエラも敗れた今、ミストバーンは六大軍団長最後の一人です。
しかしそもそも、六大軍団長なんてものはバーンが戯れで作っただけのもの。本来ミストバーンだけで済むものを、6つの軍団を作って切磋琢磨させることで最強の軍団を作ろうとしていたわけです。
六大軍団長というと、いかにも6人の実力は拮抗しているように見えますが、たしかに蓋を開けてみればそうではありません。クロコダイン・ヒュンケルは今でこそ強いですが、魔王軍にいたころは今よりもっと弱く未成熟でした。フレイザードなんてこの間生まれたばかりの赤ちゃんですし、ザボエラは自分では戦おうとしない卑怯者。せいぜい竜の騎士であるバランくらいでしょう、ミストバーンと戦うことが出来るのは。
6人はそれぞれ強さだけではなく、人間への憎しみや忠誠心、出世欲などを買われて軍団長に抜擢され、競わされていたのです。なので、ただ地上をせん滅するだけならばミストバーンだけでよかったというわけです。
たかだか十数年前にできた魔王軍なんてものは瓦解しても当然!ミストバーンは数千年前から、一人でバーンを守ってきたのです!
つまり!これまでの敵とは比べものにならないほど強い、というわけだぁ!
え、待って、す、数千年!?数百年とかの単位でもないんですか!?こ、こっわぁ。やっぱりミストバーン、得体がしれないですわぁ。あと、一人ってことはキルバーンは違うんですかね?キルバーンはどういう存在なんだろう?暗殺専門の死神だから、守るっていうのはまた違うのかな?
すさまじいオーラを発するミストバーン。
全員でかかってこい、と余裕をこくミストバーン。それに対し、なんとアバン先生が物申す!先生、一人でミストバーンと戦うというのです!
ええ!?む、無茶だぁ!ロン・ベルクだって倒しきれなかったミストバーン相手に、破邪呪文では右に出る者はいないとはいえ強さ的には大してレベルアップしていない先生が挑むだなんて!し、死んでしまうよ先生!
それとも何か、考えがあるのかい!?そうなのかい!?
さすがに3人は止めようとします。しかしレオナだけが、止めもせず心配そうに先生を見つめるのです。二人で行動しているときに、何か会話があったのでしょう。破邪呪文についてはレオナがすでに継承しているでしょうし、それ以外にもきっと何かが……。智将レオナが止めないというなら、無謀というわけではないのかもしれません。
勝負を挑まれたミストバーンでしたが、先生の背後に現れた不穏な影を目にしたことで、それを断ります。
そうだ、先生の相手は他にいる。先生のことを恨み、この手で絶対に倒してやると憎しみに燃えている、あの男が……。
死神の決闘
先生の背後から伸びたのは、鎌!そう、キルバーンだ!
そして奇妙な空間に引きずり込まれる先生!
思わずレオナも駆け出しますが、何か二人の間でアイコンタクトが交わされると足を止めてしまいました。
そうですね~、たとえば、敵からしたら先生の破邪呪文はすごく厄介だから何とかしたいと思うはずです。敵の気持ちは先生に向くでしょう。しかし先生がその破邪呪文をすでにレオナに託していれば、先生に絡むのはむしろ敵にとってはタイムロスになるわけです。先生が時間を稼いでいる間に、レオナが次々とバーンパレスの仕掛けを突破していけばいいのですから。なので先生は単身戦いを挑み、レオナはそれを止めなった。レオナが思わず駆け出したときも、先生は「これでいいのです」というアイコンタクトを送ったのかなぁと珍しく考察してみます。敵からすると、ミナカトールくらいしか破邪呪文が使えない、あとはせいぜい回復だけ(しかもそれもポップがいるし)の女の子は一番後回しにするでしょうからね。
さて、ミストバーンいわく、キルバーンは今回暗殺ではなく決闘にてアバン先生を倒そうとしているらしいです。死神が決闘なんて正々堂々とした場を設けるのか!?とも思いますが、決闘だからこそ先生と使徒たちを分断したのかもしれません。
つまり、
ミストバーンVSアバンの使徒feat.ラーハルト
と
キルバーンVSアバン先生
という構図になるのでしょうか。
異空間に飛ばされた先生。先ほど先生をさらった鎌を持つロボットがいます。
そこに現れたのはもちろんキルバーン。
仮面を壊されたキルバーンが新しくつけたのは、怒りを表すいかちぃ仮面でした。
キルバーンはそれほどまでに先生への怒り、憎しみで燃えているのです。これまでたとえポップに一杯食わされようとも、余裕でかわしてきたキルバーンでした。しかしそのポップの師である先生だからこそ、より深い憎しみを植え付けられたのでしょう。
キルバーンは先生にジョーカーのカードを投げつけます。それすなわち決闘の申し込み!これまで卑劣な手段で戦ってきたキルバーンですが、ミストバーンが言った通り、今度は正々堂々一対一で戦おうというのです。
はぁ???
ハドラーとバランとの戦いに水を差すバーンと一緒にやいのやいのしてたお前が?
ハドラーとダイの決闘にデストラップとかいう卑劣な罠を仕掛けたお前が?
正々堂々決闘とかどの口で言ってるの?
お前は散々決闘を邪魔して来たくせに、いざ自分が決闘をするときは邪魔されたくないからわざわざ異空間に移動させるの?なにこいつ~、ずるすぎるんですけど~。
本当に決闘する気あるの?
しかし鎌を持ったロボット(ジャッジ)は、古来より魔界で決闘をする際に使われたマシーンであり、両者の戦いを見守り敗者の首をはねる役割を担っているようなので、どうやら本気で決闘したいようです。
しかしここで先生論破が入ります。
そもそもこんな空間に連れてきて、しかもそんなロボットがいるなら、決闘を受けるしかないだろうが、そういうのを罠って言うんだよ、そういうのを、と。
た、たしかに……!私としたことが気づかなかった!そうだそうだ、何が正々堂々だ!断りようがねぇじゃねぇか!
剣を抜いた先生に、その態度決闘受諾と判断するに十分!とよくわからないことを抜かすキルバーン。いや受諾するしかないじゃん~って。でもかっこいいので許せます。キルバーンも剣を抜き、決闘が始まります!
キルバーン、意外にも剣の腕はなかなかのもの!
やはり強さレベルが大して変わっていない先生と、仮にもバーンの片腕として活躍してきたキルバーンでは結果はわかりきっているのではないか!
どうなっちゃうんだ!というかキルバーンがこの戦いで退場するとも思えないし、どうなっちゃうんだ!
あと、ピロロどこ!?ジョーカーの絵柄、ピロロだったけど、お前、まさか……!?
(文・やなぎアキ)
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