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【ダイの大冒険】ダイ大第二十三話感想!強大な力を持つものが恐れられるのは世の常。

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ダイ大も二十三話なわけですが、そろそろ旧アニメに追いつくころみたいですね。

ここから先はアニメでは未知なわけですか……!

 

各話感想はこちら

アニメ『ダイの大冒険』各話感想 - DQフリ ドラクエファンサイト

 

ということで、竜の騎士感想いってみましょう!

 

 

ドラゴンを蹴散らすダイ

ベンガーナに攻め込んできたのはドラゴン5体にヒドラ!

破壊される町の中、がれきから必死に母親を助けようとする少女に手を貸す謎の占い師メルル。そこにヒドラが!

間一髪現れたのは、我らがダイ!

 

ダイは勇猛果敢にヒドラに挑みますが、その皮膚の固いこと……。大地斬を放ってみた者の、なんとこれまで使ってきた剣が折れてしまいます。剣が寿命だったとはいえ、困りました……。

少女の母親の上にあるがれきをどかそうと、レオナや町の男達も手を貸しますが、どうしてもうまくいきません。

 

一方トベルーラで逃げていたポップは、マトリフからならった特大呪文ペタンでドラゴンたちを一掃します。出ましたペタン!その圧倒的な力!さすがに魔法力を使い切ってしまったようですが、ポップが5匹のドラゴンを倒すとは……。もう大魔法使いと言ってはいいのでは?そんなことない?

と思ったらなんと、ドラゴンたちはまだ倒れていなかった!やばい、どうする!?

 

あっちもやばいならこっちもやばい。

ヒドラの長い首につかまり身動きを取れなくなってしまったダイ。

そしてそこに現れる、ポップが仕留めそこなったドラゴンたち!

がれきをどかせないまま、町の男たちは逃げ出してしまいます。そのうちの一人が、さきほど競り勝ったドラゴンキラーを落としていきました。

当然少女も母親も見捨ててはいけないレオナ姫と、占いおばばとメルル。しかし、ドラゴンはまっすぐにレオナに向かっていきます。レオナの力ではドラゴンを倒すことはできないでしょう。

そのとき!ダイが再び竜の紋章を輝かせ、ヒドラから逃れドラゴンを蹴り飛ばします!その勢いでもう一匹も倒すダイ。ここで流れる曲、いつものかっこいいやつではなくもっと荘厳な曲調になっていてこれもまた好きです。

 

紋章が発動すればこっちのものだ!と視聴者と一緒に喜ぶポップ。さらにダイは、手も触れず呪文を唱えるでもなく少女の母親の上のがれきを粉砕させます。「早く逃げろ!」と強く言うダイの姿に、レオナは少し戸惑います。普段は優しい悟空がスーパーサイヤ人になると冷静じゃいられなくなる的な、そういう雰囲気を察したのでしょうか。

そして再びヒドラと対峙するダイ。ヒドラ相手に素手で戦うダイ。ここの映像がすごい臨場感たっぷりで、改めて現代の技術でアニメ化してくれてありがとうという気持ちになります。鬼神のように戦うダイに、その姿をいつも近くで見てきたポップもまた驚きます。

そしてメルルたちは、ダイの紋章を見て、「竜(ドラゴン)の騎士」という言葉を放ちます。それは一体何なのか。

ダイは、商人が落としたドラゴンキラーを拾い上げると、気を集中させてヒドラに一気に斬りかかります。そして唱えます、あのライデインの呪文を!ポップと一緒に完成させたライデインを、一人で使ったのです。そして、あの巨大なヒドラをたった一人で倒したのです。

 

明らかに今までよりもパワーアップしているダイ。

これは勇者として喜ばしい成長のはずです。しかし、次の瞬間、ダイは勇者としてではなく自分自身の存在を見失うことになります。

 

 

強大な力を恐れる人々

ヒドラを倒したダイは、さきほど助けた少女に優しく声をかけます。

普段であれば感謝の言葉が返ってくるのですが、ヒドラを倒した勇者に向けられた目はこれまでと全く違うものでした。

 

少女はおびえ、「お兄ちゃん怖いよ」と泣き出します。

そして町の人々もまた、ダイをおびえた目で見つめ、誰一人感謝を伝えるものはいませんでした。ドラクエファンとしては、破壊神を破壊した男というのが脳内をよぎります。

ダイは困惑します。なんで?と。

 

そこに死神キルバーンの声が響きます。

「君が人間じゃないからさ」

 

ダイの人間離れした戦いを見て、人々は怖がっているというのです。自分たちを守ってくれたくせに、人間は勝手だねと笑うキルバーン。声だけ聞こえる彼の存在を感じ取ったダイは、ドラゴンキラーを投げ刺します。

ドラゴンキラーは隠れていたキルバーンに命中しましたが、一切ダメージは受けていない模様。不敵な笑みを浮かべて彼はみんなの前に現れました。

今回ドラゴンをけしかけたのは、キルバーンだったようです。ダイの正体を見極めるために……。

キルバーンは、近いうちに超竜軍長がダイを地獄に誘うために現れるだろうと言い残し消えてしまいました。

同時に、ドラゴンキラーも塵になって消えていきます。ドラゴンキラーはこれから使っていく武器ではないのか……。

 

ダイは、自分の正体とはなんなのか?人間ではないのか?どうして守るべき人間に恐れられているのか?色々な疑問が渦巻き自分を見失いそうになります。

そんなダイに、謎の占いおばばが言います。「テラン王国の伝説に記された竜の騎士に相違ない」と。

占いおばばの名前はナバラ、そしてメルルはその孫です。

 

ダイは自分の正体を知るために、テラン王国に向かいます。

 

 

竜の騎士とは

テラン王国についたダイたち。そこには美しい湖が広がっていました。

王国とは言いつつも、王の方針により武力を持たず村と言っても差し支えないほど質素なテランは、奇しくも魔王軍の侵略を免れているようです。自然を愛し、神を敬う神秘的な国、それがテラン王国です。

そんなことよりポップがメルルを見る目が気になるなぁ!!フラグ立ってる~~~??

 

ダイは自分の正体について一刻も早く知りたがります。落ち着くようにポップが肩に手をかけますが、それも勢いよく振り払ってしまうほどに、ダイは焦っています。

自分が人間ではないのなら一体なんなのか、その答えによっては彼が今まで信じてきたものは打ち砕かれてしまうかもしれないのです。

ここにマァムがいないのが辛いな……。

 

湖の遺跡にはダイの額に浮かび上がる竜の紋章が描かれてしました。

テランは竜の神をたたえる国。そして紋章は竜の神の力を表しています。その紋章を額に抱くものこそが、竜の騎士なのです。

そしてそれは、人間なのかどうかはわからないというのです。

伝説によると、すさまじい力をほこり、あらゆる呪文を使いこなし、天と地と海をも味方に変え、すべてを滅ぼすとされているのが竜の騎士なのです。

すべてを滅ぼす……。このように言われてはダイの心中は穏やかじゃないでしょう。

しかし、すべてを滅ぼすほどの強大な力を持っているというだけなのではないでしょうか。力をどう使うかはその人によるものです。強大な力であっても、正義のために正しく使えば人を救うことはできるはずだし、ダイにはそれができるはずです。ああ~、アバン先生がいたら優しく力強く諭してあげることができるのに!ああ~、今こそアバン先生にいてほしい!せめてマァムにいてほしい。

でもここをなんとかできるのは、レオナではなく占い師の二人でもなく、誰よりも長くダイと旅をしてきたポップなのではないでしょうか。マトリフも、そう思ってポップを送り出したはずです。

 

湖の底には竜の騎士しか入れない、竜の神の魂が眠る神殿があるそうです。その神殿に行けば何かの手がかりが得られるかもしれないと。

ダイはたった一人でそこに向かうことにします。ついてきたがるポップを制止して。

ダイはデルムリン島に流れついた赤ん坊であり、自分が一体どこの生まれで両親はどういう人なのか全く知りません。しかしダイはこれまでそれを気にしてきたことはありませんでした。ブラスじーちゃんに怒られながらも愛情たっぷりに育てられ、島のモンスターたちはダイが人間だからって仲間外れにすることもなく仲良くしてくれて、ダイにとっては自分が何者なのかなんて関係なかったのです。モンスターたちは自分が何者でも受け入れてくれていたから。ゴメちゃんが「仲間外れになんかするわけないだろう!」と言いたげに鳴きます。

しかし、今まで必死に守ってきた人間たちは、自分が人間じゃないと仲良くしてくれないんだ、とダイは先のことを思い出しながら言います。だから、自分の正体を知ったらポップやレオナにも嫌われてしまうんじゃないかとダイは心配なのです。嫌われたくないと言い残し、ダイは湖に飛び込みます。

残されたポップは、やるせない気持ちのまま叫び、膝を落とします。正体がモンスターだってかまわない、友達だ、仲間だ、どうして一人で悩むんだ。ずっと一緒にいたからこそ、ダイが何者であってもポップの中でダイはダイのままなのに。今はまだ、その気持ちは届きません……。

 

竜の神殿にたどり着いたダイは、不思議な力で神殿の中に入ります。

竜の最深部には、大きな水晶があり、そこから不思議な声が聞こえます。ダイは自分が何者なのか聞きます。水晶は、神殿に入ることができたお前こそまぎれもなく竜の騎士だと答えます。そして、竜の騎士は人間でもモンスターでもない存在だと言います。

世界を作り上げた竜の神、魔族の神、人間の神という3人の神が生み出した、究極の生物、それが竜の騎士なのです。

どうしてそんな生物を生み出したのか……それを答えようとしたとき、水晶は赤く光り出します。

 

そして、神殿に現れたのは、竜騎将バランでした。

バランのその圧倒的オーラに気おされるダイでしたが、同時に何か不思議な感じも受け取った模様……果たして?

神殿に入ってきたということは、つまり竜の騎士であるということ。ということは、バランは竜の騎士?しかし、竜の騎士は同じ時代に二人と存在することはできないはず。

 

バランは戦いに来たのではないようです。

バランは切り出します。

竜の騎士であるダイに、私の部下にならないか、と。

 

共に人間どもの世界を、滅ぼすのだ、と。

 

 

 

いや~~~~~~~~。展開展開!熱い熱い!

バランも竜の騎士というわけで、じゃあダイとバランの関係性は?同じ時代に一人しか存在できないはずの竜の騎士がなぜ二人?と疑問が色々、そしてこれからどうやってダイがこの試練に打ち勝つのかも楽しみです。

それにしても、人間でも魔族でもない存在が竜の騎士なんですね。ダイは人間代表、バランは魔族代表ってことになるのでしょうか。二人が結託して人間も魔族も滅ぼして竜の騎士だけになったら、それこそすべてを滅ぼすものになりますね。大魔王バーンにとってバランを飼いならしておくのはなかなかリスキーな気がします。

 

次回は色々と謎が明かされそうです!楽しみが過ぎる!

 

(文・やなぎアキ)

 

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