前回までのあらすじ
相も変わらず光の教団の手がかりを探すモガマルたち。そんな彼らの前に現れたのは、またしても美女だった!
が、モガマルのことを愛犬と間違える天然さんのようだが?
前回
第二十六話 二人目の美女、フローラだぞ!
モガマルのことを愛犬と間違えるとは、この人変わってるなぁ。しかも、信頼できそうな人を見たら愛犬を思い出すって、そういうもんなのか?
じ、じじい。最近元気だなじじい。なんだ、じじいにも愛犬がいたのか?それは初耳だったな。
多分大型犬なんだろうな、じじいっぽいし。
えっ!!そうなのか!
でも確かに言われてみると、デボラさまもそうだったけどどこかで会ったことがあるような気がするな……。
はっ!そうだった、もうこの状況に慣れすぎて忘れていたけど、本から人が出てくるのは普通ではないことだったんだ。おいじじい!本からいきなり飛び出すなっていっつも言っているだろう!最近は常時出ていたけど、引っ込んでから再び出現するときは一言断ってから出てこい!
あ、ご丁寧にどうも。オレはスラッピだ!よろしくな!
で、フローラは一体一人で何をやっているんだ?
光の教団を追って!?
しかも、別の星から来たって言うのか!?
じゃ、じゃあフローラも……。
そうだーー!サンチョが帰った後に出会った三人の美女たちのうちの一人だ!
まさかこんな美しい人のことを忘れているとは、オレさま一生の不覚!しかしここでまた出会えたことは、じじいの言う通りまさしく運命だな!
そうそう、デボラさまもそこにいたんだよな。ということは、そうか、あと一人いるわけなんだな。
そのあと一人にも会うことがあるんだろうか、いやきっと会う。なぜならそれは運命だからだ!
え、あ、はい。
えーと、姉。……ん?姉?誰が?
待ってくれ、今の話で出てきたのは、以前出会った三人の美女の内の一人がデボラさまだったなってことで……。
え?ということは、「私の姉」って……。
えええええええええええええええええ!!?!?!?!?
フローラって、あのデボラさまの妹なの!?あのデボラさまに妹がいたの!?それがフローラなの!?あの、傍若無人を体現したかのようなデボラさまと、おしとやかで穏やかなフローラが、姉妹!?
おいおいおいおいモガマル。言っていることはたしかに最もなんだけど、これデボラさまに聞かれたら絶対怒られるぞ……。デボラさまにはこっちの言動が筒抜けなんじゃないかって思ってしまうからなぁ……。
大丈夫か?
それにしてもたしかに、この二人、姉妹なのかぁ……。
次回予告
デボラの妹フローラと出会ったモガマルたち。
彼女の目的もモガマルたちと一緒だった。
志同じならば、一緒の方がいいんじゃない?
次回、「フローラと共に行くぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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