占い。
悩み事を解決してくれたり、これからどうしたらいいかを指し示してくれる占い。
占星術やタロット、身近なものだと朝の星座占いなど、その方法は多岐にわたる。
歴史を見ると、時には人々の心を掌握するほどの絶大な力を持っていたのが占いだ。
ドラクエにも占いは存在し、それに付随して当然占い師も存在する。
今回はドラクエに登場する占い師の一部を紹介する。
ミネア ドラクエ4
ドラクエの占い師といわれて、真っ先に思いつくのは彼女だろう。占い師という肩書がドラクエ内で初めて明言された人物ともいえる。それまでも、占いっぽいことをしてくれる老人はいたが、いまいち役に立つようなことはなかった。
しかしミネアはよく当たると評判の占い師の通り、自身が勇者に導かれるものであることをぴたりと言い当てている。またリメイク版の仲間会話では、4章の時点では自分が父の仇を討つことはできないことに気づいているのだ。
その力は絶大なものだが、銀のタロットには注意。
この間、気まぐれで銀のタロットを使ったら、ひいてはいけないカードをしょっぱなから引いてしまい、ひどい目にあった。もう銀のタロットは使わない。
グランマーズ ドラクエ6
ドラクエ6には夢占い師という職業がある。
夢の世界というものが存在するドラクエ6において、夢というのは神聖なものなのだろう。
下の世界に来たばかりの主人公たちの姿が見えるという特殊な能力を持っている彼女いわく「自分に見れない夢はない」とのこと(リメイク版のセリフ)。その力があるからこそ、ミレーユのことも助けることができたのだろう。
その力でもって世界の真実を知ったということだ。
ミレーユも将来的にはグランマーズのあとを継ぎ夢占い師になる。グランマーズの館はおおよそ人の出入りがなさそうだったが、ミレーユのような美人が占いをしているとひとたび噂が立てば、お客が殺到しそうである。
からくり兵のアジト跡の占いババ ドラクエ7
ドラクエ7の占い師には、エンゴウのパミラがいる。薬師としても優秀で、ストーリーでは何度もお世話になるかなり重要なキャラクターだ。
が、ここはプレイヤーへの貢献度がパミラの比でないくらい高かったであろう現代の占いオババをあげたい。ドラクエ7は各地にある石板を見つけなければストーリーを先に進めることができないのだが、この石版探しがまぁめんどいし難しい。どこにあるのかだけではなく、過去なのか現代なのかすらもわからない。そんなときに活躍するのがこの占いオババ。彼女がいなければ7をクリアできなかったプレイヤーはもっと増えていたことだろう。
この占いオババは、RPGはめんどくさがらずに隅々まで調べたほうがいいよということを教えてくれるようだ。そもそもドラクエ7は、細かなところまで一々調べることができるかどうかで難易度がガラッと変わるのである。
ちなみに3DS版でリメイクされた際には、その役目をよくわからない神殿の生き物と石板レーダーに取られたため、なんの役にも立たないおばあさんになってしまった。つらい。
ルイネロさん ドラクエ8
ドラクエ8の最初に出てくるイベントキャラクターであり、彼の商売道具である水晶玉を見つけることが最初の目的になる。
男の占い師というのは、ドラクエでは珍しいかもしれない。ちょくちょくおじいさん占い師が出てきたりもしていたが、その大体がモブキャラでありイベントに全面的に出てくるということはなかなかない。ひげにアフロなワイルドな見た目なのもいい。
占い師としては凄腕であり、それゆえに人を不幸にしてしまった過去がある。占い自体には善悪はなく、それを利用する人によっていい結果にも悪い結果にもなることを教えてくれる。
ちなみに娘のユリマも占い師の素質があるようだが、彼らに血のつながりはない。ずっと一緒に過ごす事でその素質が芽生えたりしたのだろうか。
他にもドラクエ作品には大小問わず占い師が存在する。
が、そういえば、多種多様なキャラクターが出てくるドラクエ11では、意外にも占い師がいないように思う。占いに準ずることができるキャラクターはいるが(セレンとか)、純占い師はいないような?デルカダール下層にいるイメルダが占い師ではあるが、重要な役割を担う占い師は出てこない。
ちょっと面白い事実だ。
(文・やなぎアキ)
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