このような記事を書くことで自分の時間が理不尽にも吹き飛ぶし、これを読んでいる読者の時間も理不尽に吹き飛んでしまう。
アンシャントロマン。罪深い。
じゃあ早速書いていくぞ。ウデガナルゼー。
2021年、急に知名度を爆上げしてきたクソゲーをご存じだろうか。
かの名作FF7が発売された次の年に、打倒FF7として発売された(かどうかは知らないがかなり似てる)RPG『アンシャントロマン~Power of Dark Side~』。
有名になったことで、価格高騰がすさまじい。
そんなものは知らんという方は以下をどうぞ。読み応えがだいぶあるので、YouTubeにあがっている解説動画とかも併せてどうぞ。
FF7っぽいと先ほど書いたが、このゲームはドラクエ5に通じるところもある。
ので理不尽にも共通点を書き連ねてみる。
主人公が奴隷になる
ご存知の通りドラクエ5の主人公は、幼少期に父親を殺されてしまいそのまま奴隷生活を送ることになる。
そしてなんと、アンシャントロマンの主人公も奴隷なのだ!奴隷スタートで話が始まる!
なんという共通点!
一応ドラクエ5は幼少期のストーリーがあるとはいえ、青年期は奴隷スタートである!
ちなみにアンシャントロマンは、赤ん坊のころにさらわれて以来奴隷生活を送るという、奴隷の大先輩である。
アンシャントロマンはそこから、主人公が筆頭となり奴隷たちが反乱を起こして脱出する。
ドラクエ5はというと、反乱は起こさずタルに入って世界一高い滝から脱出するという、どちらかと言えばこっちの方が荒唐無稽ではという脱出方法を取る。おいおいどんなタルだよ!と言われかねない。
クソゲーと名作は紙一重。
主人公が実は王子
ドラクエ5の主人公は、物語の途中で自分が実はグランバニアの王子だったことが判明する。
そしてなんと、アンシャントロマンの主人公も実は王子だったのだ!
なんという共通点!
どちらも旅の途中で判明する、衝撃の事実なのである。
しかし、アンシャントロマンの主人公が王子というのはプロローグ文でがっつりと書かれており、実はもなにもない。ただただ主人公本人がその事実を知らないだけである。プレイヤーだけが、こいつ王子なんだよなぁと思いながらプレイしている。
とはいえ、ドラクエ5もプロローグで主人公が王族なのではないかということをほのめかしているので、どっこいどっこいである。主人公が王子であると明言こそしていないが、ほとんどのプレイヤーは察するだろう。
クソゲーと名作は紙一重。
…………。
いやもう共通点ない。
ないわ。
二つて。
というか実質一つよ。
奴隷だった主人公が実は王子だった、で一つよ。
なんだこれは。
冒頭で書いたように、私の時間と読者の時間を理不尽にも吹き飛ばしてしまった。
ちなみにこの記事はアンシャントロマンの迷曲の一つ、「サナトリの村」を聞きながら書いた。普通に精神がやられそう。
この曲を聞きながらじゃなかったらもう少しまともな締め方ができたのではないだろうか。
そもそもアンシャントロマンに安易に手を出してしまったことが間違いである。
(文・リモート侍)
関連記事