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【ドラクエ5】ミルドラースがいなかった時のデメリットを考えてみた。

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大悪党・ミルドラース。

絶対に存在してはいけないほどの巨悪である。

でも……もしミルドラースが誕生していない世界線があったら?

主人公たちをはじめ、あの世界のキャラクターたちはどんな人生を歩んでいただろうか。

良い世界になっていたのか、それともそれほど良くない世界になっていたのか。ちょっと考えてみたいと思う。

 

■ヘンリーが生意気なまま

早速悪いところが出てきた。

たしかにな、奴隷生活の前後でまるっきり性格が違うもんな。

この世のクソ生意気を全部煮詰めたようなガキだったのに、随分とさっぱりした青年に成長していた。ヘンリーの性格が変化したことで、多くのプレイヤーが安堵したものだ。あのままの性格だったら絶対嫌いだった。

プレイしているときは「これは厳しい奴隷生活で散々な目にあって、王族として生まれ育ったが故にの傲慢さが抜け落ちていったのだろうなぁ」と思ったものだ。

それが、奴隷にならないことで性格が改善されないまま王座につくと。誘拐されていないから弟が王になることすらない。めちゃくちゃ傲慢で生意気な王の誕生である。

そんなことにならなくて良かった!ゲマさん、誘拐してくれてありがとう!ゲマさんのおかげで、戦いが終わったあとの世界が随分と穏やかになりました!とっても助かりました~~~!

 

……いやしかし、正直この説は絶対とは言えないのではないだろうか。

ラインハットの王族に流れる血は、幼少期のみ生意気さを発揮する説を推したい。

根拠はコリンズ。

父親のヘンリーに負けず劣らずめちゃくちゃ生意気な、ラインハットの新しい王子だ。

両親から甘やかされているということであの性格……とは言い切れないほどの、無礼なヤツである。

もし遺伝的に生意気な一族だったとしたら、普通に王をやっていたはずのヘンリーの父親や祖父なんかも、ある日やさしさに目覚めたのかもしれない。きっかけはみんな違うだろうけど、最終的には人格者になっている可能性がある。

 

当初コリンズを観て「お前も誘拐されて人格を叩き直して来いやぁ!」と思っていたのだが、もしかすると老害にありがちな「ワシはこの方法のおかげで今があるから、みんなもそうやって成長するはず!」という思想に近かったかもしれない。思えば奴隷にならずとも人格を立て直すタイミングなんていくらでもあるのである。

 

じゃあこの説は、絶対訪れていたとは言い切れないデメリットということになる。

……え?マリアとは出会えていなかったと?

まああの子はどこかで健気に皿でも割っているでしょうな。

 

■フローラが望まない結婚をしている

「え?なんで?アンディがいるじゃん?」と思うかもしれない。

でも、果たして主人公がいなかったら?

 

①アンディが大やけどを負って終わり

②他の猛者がやってきて死の火山を攻略

 

という2つの可能性を考慮しなくてはいけない。

そもそもフローラやルドマンの結婚観が変わるのは、主人公が死の火山から帰還してからの行動によるもの。

フローラを選ぼうが、ビアンカを選ぼうが、実際に結婚するかとうかという瞬間に、様々な感情が蠢くのである。それを、主人公が天空の盾を求めていなかった場合(つまりグランバニアで普通に王子として暮らしていた場合)、上記の二つの可能性が出てくるのである。特に前者の場合、結局この条件はあまりにも無理難題だったということになり、新しい条件が出されていたかもしれない。

そうなるとアンディには太刀打ちできない。ルドマンもアンディを認めてやれない。大やけどしてしまって終わりだ。

 

主人公という無垢な存在がさんざん引っ掻き回してくれたおかげで、みんな幸せになれたという考え方もできる。

 

……とはいえ、あれほど有能なルドマンがそんな過ちを犯すだろうか?

結局はフローラを商品扱いすることの間違いに気が付き、正していたような気もする。その場合は結局アンディだろうか。アンディでいいよな、どちらにせよ幸せな生活をしていそうだし。たくましい。

 

じゃあこの説は、絶対訪れていたとは言い切れないデメリットということになる。

……え?ビアンカと主人公が出会えていなかったと?

まああの子はどこかで弓でも打ってるでしょうな。

 

■世界が滅びている

いやいや、ミルドラースがいないなら滅びないわい!

そう思う人も多いかもしれない。

でも忘れてはいけない。

例えイブールやゲマがいなくても、アイツがいるということを。

 

そう、ブオーンだ。

 

ヘンリーも主人公も、自国の王子として大して強くもならずに成長している。

結婚もしていないか、していても子供は勇者ではない。

ピエールやオークスは、普通にモンスターとして狩られて終わっている。

ブオーンうっかつに対して何か対応が取れる人間はほとんど育っていない。平和な世の中の弊害だ。

あの巨体をいかして世界各地をあっさりと滅ぼしていたのではないだろうか。

 

ただひとつ思うのは「ルドマンは有能だからなんらかの手段を用意していたんじゃないの?」ということだ。

本編で主人公たちがブオーンを倒したのは、あくまでルドマンが秘策の準備をしているまでの時間稼ぎ。時間稼ぎ中にたまたま倒してしまい、手柄を横取りしてしまっていたに違いない。うん、きっとそうだ。

 

じゃあこの説は、絶対訪れていたとは言い切れないデメリットということになる。

……え?ルドマンと主人公が出会えていなかったと?

それは困る。

 

結論として、ミルドラースはやっぱりいない方がよかった。そりゃそうだ。

でももしかしたら他のシリーズでは「魔王がいてくれてよかった!」と思えるキャラのいるかもしれない。

今度また、別の作品で考えてみようと思う。

 

(文・OGTキシン)

 

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