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【キャラクター】どういう経緯で仲間になる人が多いのだろう(ドラクエ6~11編)

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ドラクエは2以降、主人公と共に旅をする仲間がいます(例外も当然ある)。 仲間になる理由は、基本は主人公の旅の目的に賛同したからや一緒に達成したいからです。

しかし本当にそうなのでしょうか?

しっかりと仲間になる理由を見てみたいと思います。

 

本記事ではドラクエ6~11までを対象に考えていきます。

ただし、ドラクエ10はMMOのため他作品とはシステムが異なるため今回は除外としました。あくまでもプレイヤーが操作する仲間なのでNPCは含みません。

 

2〜5はこちら

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ドラクエ6

ハッサン

成り行きですね。

主人公がレイドックの兵士になれたなれなかったはさておき、暴れ馬を捕まえて成果をあげるという旨味が欲しいから仲間になります。

そのまま王様から任務を受け、まぁじゃあいっちょ一緒にやったりますか!という理由でそのまま居つきます。

なので成り行きです。

与えられた任務をこなすため、という感じでしょうか。これは主人公も同じ(真の目的は別にあるけど)なので、仲間になるというよりももっと対等な関係だと思います。

意外と対等な仲間関係というのは、ドラクエ初ではないでしょうか?これまでは、主人公の目的が主軸にあることを理解したうえでみんな仲間になっています。

 

ミレーユ

彼女は、記憶をなくした主人公やハッサンとは違い、ムドーを倒すという旅の目的を知っている人物です。

なので、そのムドーを倒すという目的の元仲間になっていると思われます。

主人公よりも先になすべきことを知っているキャラクターですね、これもまた前作までの仲間に比べると異質な感じです。

勇者の物語だったドラクエが大幅に変わったのがドラクエ6なので、やはり仲間たちの事由も変わったのでしょうか。

 

そういえば、一回目のムドーと戦ったときのパーティーメンバーはどういう意思のもとで仲間になったんですかね?気になります。

 

バーバラ

特に行くところもないし、面白そうだし、という理由です。

記憶のないバーバラらしい理由ですね。

その後の目的は主人公と同じ自分探しのため、というのはバーバラ自身もまた特別な存在なため妥当です。

 ドラクエ6はやはり多種多様な目的で仲間が増えますねね。

 

チャモロ

神に仕える一族として、主人公と共に魔王を倒すよう神託を受けたからです。

明確に魔王を倒すという理由がある点はミレーユと同じです。

これまでのドラクエでは使命感を持って仲間になることが多かったですが、ドラクエ6ではむしろ珍しい存在かもしれません。

 

アモス

半分化け物になってしまった自分は、もう町で暮らすことはできないから、と主人公たちの仲間になります。

プレイヤーの選択次第では仲間にならず一人で町を出ていってしまうのですが、どちらにせよ理由は同じです。

この化け物になってしまう力を、主人公と一緒にいることで役に立てることができるのではないか?と考えたのでしょう。

 

テリー

ミレーユがいたから……と、自分を利用したデュラン、が仕える大魔王を倒したいから、でしょうか。

ミレーユがいたというのが絶対的にでかいと思いますが。ではなければ、恐らく彼はまた一人旅に出ていたでしょうから。

姉さんもいるし、お前たちと利害も一致しているし、仲間になろう、みたいなノリだと思います。

この辺までくると、みんな自分を取り戻しているしあとは大魔王を倒すだけだ!となっているので、当然仲間になる目的もそこに行きつきますね。 

 

 

ドラクエ7

キーファ・マリベル

この二人は仲間になったというか、最初から仲間だったというか。

主人公に従うとかではなく、仲良し3人組、いつもつるんでいるからですね。3人の好奇心によって、旅が始まったというわけです。

なので、他作品よりも顕著に対等な関係が築けていると思います。

今まで意識したことがありませんでしたが、純粋な友達関係というのは、これまでのドラクエにはないパーティー編成ですね。

世界にただ一つの平和なエスタード島がスタート地点のドラクエ7ならではだと思います。

 

 

ガボ

一族を根絶やしにした悪の根源を倒したいから、ですね。あと主人公のことを気に入ったのもあると思います。

普段は世間知らずで人間離れした言動ばかりなので忘れがちですが、一族の仇を討つという崇高な目的で仲間になっています。

 

メルビン

魔王を倒した平和な世界のはずだが何か異変があると感じ、いなくなった神や倒したはずの魔王、封印された世界を見るため、自らの封印をといた主人公たちの仲間になります。

神の兵、そして伝説の英雄と言われるだけあって、仲間になる理由も大仰です。

友達3人で冒険していますという最初期メンツとは大違い。

 

アイラ

神を復活させるためのトゥーラ弾きを自分で探すため、というのは建前で、一族のしがらみから抜けて自由に旅をしてみたかったというのが本当の理由でしょう。 

とはいっても、一族の使命を軽んじているわけではなく、誰よりも神をよみがえらせたいという気持ちは本当でしょう。

自由に旅をしたいというキーファと重なる部分があります。

 

ドラクエ7は、最初はただ友達と冒険しているだけなのですが、その後仲間になるキャラクター3人は全員自分になんらかの使命を課して仲間になります。

最初は平和な世界だけど、徐々に魔王の影が色濃くなっていくドラクエ7ならではではないでしょうか。

 

 

ドラクエ8

ヤンガス

自分を助けてくれた主人公に心底ほれ込んだからです。

シンプル!!

あまりにもシンプル!

主人公たちが呪いを解くために旅をしているとか、そういうのを聞く前に仲間にしてくれと頼みこんでいるので、完全にほれ込んだから以外の理由はありません。

これもまた新しいパターンです。

 

ゼシカ

兄の仇を取るためですね。

気持ちがいいくらいの利害の一致です。

ドラクエ4だと、魔王を倒す勇者の手助けをするというのが大雑把な仲間の役割ですが、ドラクエ8だと全体的に仲間関係は対等なんですよね。

勇者という完全な立場がある4とは違って、8の主人公はただの近衛兵(もちろんクリア前の話です)なのでこういった微妙な関係の違いが出ているのかなと思います。

○○は勇者なんだ、私も魔王を倒したいので同行したい!とかではなく、あなたも私も同じ目的を持っているんだから一緒に行きましょう!って感じがします。

 

ククール

オデロ院長の敵討ちと、マルチェロに命令されたからですかね。

マルチェロに命令されなければそのまま修道院に残っていた可能性もあったので、後者の力の方が強いかもしれません。

ゼシカと同じで、利害の一致で仲間になりますが、マルチェロが絡んでいる分もうちょっと複雑でしょうか。

とはいえ、基本は主人公・ゼシカ・ククールはドルマゲスに恨みがあって利害も一致しているため一緒に旅をしているって感じです。

 

ヤンガスだけ明らかに因縁がないのが不思議。旅は道連れ世は情けという言葉を体現してくれている貴重なキャラクターです。

 

モリー

自分の夢をかなえてくれた主人公の夢を、今度は自分が手伝いたいから、だそうです。

ちなみに主人公の夢が何なのかは知らない状態で仲間になります。

…………。

まぁリメイク版で追加された仲間キャラなので、これくらい雑でもいいですけど。モリーなので許される感はありますしね。

にしても、いまだかつてないほどよくわからない理由で仲間になりますね、こやつは。

 

ゲルダ

 主人公たちからお宝の匂いがプンプンするから、だそうです。

…………?

まぁリメイク版で追加された仲間キャラなので、これくらい雑でもいいですけど。

私としては、どうやら危険な旅をしているらしいヤンガスについていきたくなったというツンデレを期待しているのですが、それなら別にPS2版の怒りの鉄球をくれるエピソードで十分というか、むしろそれくらいの距離感の方が好きではあります。「必ず返しに来い」という遠回しの「ちゃんと生きて帰ってきてね」というメッセージが最高。

 

リメイクで追加された仲間二人には、メインの4人ほどの理由がないのが特徴ですね。

まぁヤンガスもなんですけどね。

旅は道連れ世は情けです。

 

ドラクエ9

ルイーダの酒場の皆様

ドラクエ3と同じルイーダの酒場システムですが、恐らくそこにいる人々の理由は違うのではないでしょうか。

なんか冒険者ギルド的なああいうやつだと思っています。雇われ冒険者とか。なので主人公の旅の目的とか関係ない、天使が~とか言っても信じてもらえないでしょうし。

ビジネスライクです。

 

 

ドラクエ11

カミュ

贖罪を果たすためには、勇者の仲間になれという予言をいただいたからですね。

勇者の相棒のため、勇者に寄り添う存在っぽい感じがするカミュですが、最初仲間になった理由はけっこう利己的だと思います。

世界に平和を取り戻すという理由の前に、妹を助けるたいという目的があるわけですから。それを果たすために勇者に積極的に協力しているんでしょうね。

 

ベロニカ・セーニャ

双賢の姉妹として、勇者を導くために仲間になります。

完全に導かれし者ですね。ドラクエ11はドラクエ4のように勇者に導かれて仲間になるキャラが多いですが、ベロニカとセーニャはまさにドンピシャです。

主人公が勇者でなければ決して仲間にはならなかったことでしょう。勇者でよかった……。

 

シルビア

世界に平和を取り戻すため、それを脅かす邪神を倒すため、です。

主人公が勇者だから仲間になる、のではなく、完全に自分の目的を達成するため、ですね。利害の一致というやつでしょう。この人たちといけば、自分の夢をかなえる一歩になるはずだ、と。

このような理由があるからこそ、仲間たちが離れ離れになったときにもブレずに人々を笑顔にさせ続けることができたのでしょう。もちろんアリスちゃんという最大の理解者がいたからこそですが。

 

マルティナ

幼少期守れなかった勇者を守るため、そして父を乗っ取ったウルノーガを倒すために仲間になります。

倒すべき相手をすでに知っている分、かなり明確な目的を持って仲間になります。

そして彼女もまた、勇者を主軸とした理由がありますね。

ドラクエ11は久しぶりに勇者を扱った物語なので、仲間たちが加入する理由もまた昔のドラクエをほうふつとさせるものが多いです。

 

ロウ

祖国を滅ぼしたウルノーガを倒すために仲間になります。

当然、唯一の肉親である勇者と共にいたいというのもあるでしょう。

世界の平和を脅かすものを倒すことができるのは勇者の使命というのもわかっているので、やはり勇者ありきの加入って感じがしますね。

 

グレイグ

ウルノーガを倒すため、そして勇者の盾になるために仲間になります。

王様を守るという使命がありつつ、その王に命令されて仲間になるという面もあります。

あとは知らず知らずのうちに裏切られていたホメロスのことも気になって、それで同行したというのもありそうです。そういった個人的な目的を持つ点はカミュに通じるものもあるかなぁと。

 

ドラクエ11は勇者が基本的に中心となってそれぞれの目的がある中、シルビアだけはやはり異質ですね。勇者が勇者でなくても、世界に笑顔を取り戻すために旅をしていれば仲間になってくれていたと思います。

 

 

 

ドラクエシリーズ、後半になると仲間が加入する理由も多種多様でした。勇者が勇者だから、そういう使命だから、というよりは、それぞれに理由があったり中にはなんとなくだったり。これは、初期のドラクエとは違って、明確に勇者と魔王の物語ではないからでしょう。

その分、原点回帰したドラクエ11では初期のころのドラクエのように、勇者を中心とした加入理由が多いように思います。

 

 

個人的には、友達という対等な仲間と、使命に燃える仲間が入り混じっているドラクエ7が、作品の特徴をよく表していると知れてよかったです。

 

(文・やなぎアキ)

 

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