最近ダイ大に間に合わないどころか昼近くまで寝てしまうようになってしまった土曜日です。
あまりよくないですね。
もっと強い意志で起き上がりたいと思います。
各話感想はこちら
アニメ『ダイの大冒険』各話感想 - DQフリ ドラクエファンサイト
では、37話「一瞬にすべてを」感想行ってみましょう!
マァムの閃華裂光拳!
前回、変身したザムザの圧倒的力によりダイは気持ちの悪い口に食われ、なんとかチウとポップの活躍により口を開かせることには成功したものの助け出すには一歩及ばず!しかし!バイオプリズンから抜け出すことに成功したマァム!
武神流秘奥義・閃華裂光拳を使い、ザムザと戦う!というところで終わりました。
さぁ、マァムは一体どんな戦いを見せてくれるのか!
ザムザの強烈な一撃をかわし、けりを繰り出すマァム!しかしそれは囮!繰り出せ閃華裂光拳!マァムがご丁寧に説明してくれる!
そうか、今日は解説実況のクロコダインとヒュンケルがいないから自分で言わなきゃいけないんですね……。
閃華裂光拳を喰らったザムザはひとたまりもありません!この一撃でようやくダイが飛び出す!ボロボロで汚いですが。
ザムザはダメージを喰らった部分を修復できません。これこそ閃華裂光拳の力!
マァムは追撃を繰り返します!大会のとき絶対手を抜いていたじゃないですか~!
そして明かされる閃華裂光拳のすごさ!
ブロキーナ老師から授かった最大の技!
マァムはその天才的センスにより、たった数日でそれを授かるまでに至ったのです!
閃華裂光拳はある呪文と武神流拳法を組み合わせた技。そのある呪文とは……まさかのホイミ!マァムは攻撃呪文を一切使えませんが、回復呪文の心得ならあります。まさに彼女が会得するにふさわしい技!
ホイミは回復呪文、しかし過度な回復魔力を与えると生体組織は破壊されてしまうというわけです。ほーう、なるほど。もしかしたらド素人がベホマを使おうとすると回復せずにむしろダメージを受けるのかもしれませんね。だから回復のエキスパートであるレオナくらいにしか使えないんですかね。
そのような強力すぎる回復呪文はマホイミと呼ばれ恐れられていたそうです。マホイミはベホイミの数倍の魔力を要しますが、それをブロキーナ老師は自身の武術と合わせ、インパクトの瞬間に爆発的な意力を生み出す極意を編み出したわけです。
あまりにも恐ろしい技です。
この恐ろしさがわかるものにしか、彼は伝授しないと決めていました。
しかし、今初めてそれを授けてもいい弟子に会えたのです。
それがマァムでした。
かつてアバン先生がマァムに魔弾銃を渡したように、ブロキーナ老師もまた彼女の優しさと信念を信じ技を託すことに決めたのです。
彼女はかつてアバン先生から魔弾銃を受け取ったとき、人を傷つける怖い武器なんていらない、と言いました。そんな彼女にアバン先生が言った言葉、正義なき力が無力であると同時に、力なき正義もまた無力である。
何かを破壊するほどの恐ろしい力に恐怖しながらも、それを誰かを守るために使う大切さをマァムは人一倍感じていたはずです。
アバン先生が育んだマァムの、力を正しく恐れるその心は、今ブロキーナ老師が受け取り、彼女に奥義を伝授する。ここまでの道はすべてつながっていたかもしれません。
アバン先生はいつかマァムが、己のその手で戦えるようになると思っていたのかもしれません。しかしそれまでの間、彼女がその優しさを正しく力に昇華するためには魔弾銃は必要不可欠だったのでしょう。破壊、それだけにとらわれることのないように、ハンマースピアだけではなく魔弾銃という手段があることで、力の使い方は一つではないと彼女自身が実感できるように。
ただただ力を求めるだけでは強くはなれないことを彼女は知り、破壊の力だけでは仲間を守れないとわかっているからこそ、老師は技を託してくれるのです。
マァム大ピンチ!
マァムはザムザに攻撃を浴びせ続けます。
ひっきりなしに攻撃を仕掛けつつも、時折閃華裂光拳を効果的に使うことでザムザを追い詰めます!
そうしている間にダイが目を覚まします。
ダイはマァムの戦い方を見て、自分の戦い方とは違うことに気づきます。
そしてマァムはザムザにとどめを!
いや!しかし!ザムザもやられてはいられない!きたねぇつばをとばしてマァムの両手をふさぐ!全体的にこいつ汚いな!
ザムザは彼女の攻撃を見抜いていました。そう閃華裂光拳は両の拳から繰り出す技!拳をふさがれてしまっては、文字通り手も足も出ない!
マァムはなんとかザムザの攻撃をかわし続けますが、攻撃に転じることはできません……。
なんとかしなければ!
チウはダイの体力を回復させるためのアイテムを必死に探します!なんかないかなんかないか!
そうして何とか見つけたのは、体力を雀の涙ほど回復させることができる実。しょーもない!しょーもないぞ!
しかし一刻の猶予もない!マァムがいよいよザムザにやられてしまう!マァム吹っ飛びシーンのアングルがやたらすごい!
ダイはチウに、その実を持って自分を覇者の剣があるところまで運ぶようお願いします。
ああーーー!CM明けいきなり、マァムがザムザの一撃を思い切り喰らってしまったぁあああああ!!!
だけどザムザだってだいぶ疲れてるぞ!ロモス王も応援しているぞ!王様、逃げずにその場に残るなんて、あんたクロコダイン戦の時も思ったけど、漢だぜ……!
ザムザの最期
チウは必死にダイを運びます。
ダイは、一瞬の爆発的な攻撃のために体力を温存しています。
ダイはマァムの戦い方を見て、自分の紋章の使い方にいかに無駄があったかを思い知ります。常に最大出力で戦うからすぐガス欠になるのです。マァムのように、攻撃の瞬間にパワーを爆発させれば……それはとんでもない威力になるはずです!
そう、ダイはマァムに比べると、より強い力を求めるばかりでした。しかしそれでは仲間を守れないのです!正しい力の使い方を知った時、彼はより強くなれるでしょう!仲間同士切磋琢磨しているぞぉおおおお!!
ああ!でもマァムがそろそろ限界です!ザムザはもうすでにイケイケです!
だからって諦めるマァムじゃないです!ダイが何かをしようとしていることに気づいたマァムは、なんとか時間を稼ごうとします!
その姿を見たザムザはバカにします。ゴミ同然の存在のくせに、と。
だけどマァムはそうは思わない!マァムは絶対にそんなことを考えたりはしない!
命に、ゴミ同然のものなんて一つもない!
たとえどんな生物でも!
それがわからないとしたら、あなたこそ本当のゴミよ!
それを聞いたザムザは、父ザボエラの言葉を思い出します。
お前は道具なのだ。
この世の生物はすべてわしの道具よ。
わしのために役立てよ。
さもなくばお前は、ゴミじゃ。
え……なんか急にザムザのこと可哀そうになってきちゃった。
お父さんにそんなこと言われて育ってきたってこと?そりゃ価値観もゆがむわ……。ザボエラ本当にくずですねぇ。
ザムザもまた必死だったんですね、力と知恵を身につけて成果を上げなければ父親に認められないから……。バランとダイのように、憎み合ってはいるけれどお互い認め合った、ある種の信頼関係にある親子に比べて、ザボエラとザムザの間にあるのは完全な主従関係と言ったところでしょうか。そんなのは親子とは呼べません……。
ザムザは父に言われた言葉を振り払うように、俺はゴミじゃない!と必死です。
怒りのままマァムを握りつぶそうとします!
だが、ダイがいるぞ!
なみだの実を食べたダイは覇者の剣を引き抜きます。
しかし、ザムザもその様子に気づいた!
まだ、まだ何か足りない!
やつに一撃喰らわせるための何か!
そこにひょっこり現れたゴーストくん!
ポップにメラを打つように言います。しかもマァムに。
ポップはその真意をすぐさまくみ取ると、残った魔力をふりしぼりマァムめがけてメラを放ちます!
それを見事受け取ったマァムは両手の粘液を溶かし、閃華裂光拳をザムザに浴びせます!!!
右腕を破壊し、ザムザから逃れたマァム!
その一瞬を!ダイは逃さない!
一撃に全てをかける!
アバーーーーーーーーーーーンストラァアアアアアアアアアッシュ!!!!!!!!
ここのカットかっけぇえええええええ!!
やったかぁああああああ!!!!!!!!
やったぞぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!
ザムザ敗れたりぃいいいいいいいいいいいいいい!!!
ザムザの変身はとけてしまいます。
なぜゴミと見下した連中に負けたのか、ザムザには検討もつきません。
しかし、敵わないと分かっても果敢に攻めてきて、結果その一撃が起死回生の一手となった今回の功労者チウを見て改めます。
ゴミと侮った自身の心のせいで、負けたのです。
そして、覇者の剣はボロボロになっていました。
伝説の剣でも、紋章の力には耐えられないのでしょうか……!?
ロモス王は、覇者の剣はオリハルコンでできているためそんなことはあり得ない、と言います。
そう、覇者の剣はザムザの手によって偽物にすり替えられていたのです!すでに剣はハドラーのもとにあり、さらにザムザは超魔生物の研究内容やその他すべての情報が入った額のなにがしかをザボエラの元へ送ります。それさえあれば父が研究を引き継いでくれると。
それを聞きポップは、ザボエラがそんなことをやってお前に感謝するとは思えないとザムザに投げかけます。
ザムザにもそれはわかっています。自分が死んだとしても涙一つ流すことはないだろう、と。しかし、そうだとしても彼にとってザボエラは父親であることには変わりないのです。ザムザは超魔生物になった代償として、敗れたために黒い灰となっていきます。神が与えた命に手を加えた罰かもしれない、とザムザはここで初めて命と向き合います。
いつか完全な超魔生物がダイたちと倒すはず、なので自分の戦いは無駄ではなかったはずだ……そう言い残し、ザムザは灰となり風になったのでした……。
彼はただ、父親に褒められたかっただけなのかもしれません……。ダイには、それがなんとなくわかったような気がしました……。
はい!今回のダイ大はここまで!
え?ザボエラが高笑いしてザムザの残した研究についてあーだこーだ言っていた?いやもうそこは綺麗に終わりましょうや!
ザムザが風になったところで終わりにしましょうや!
最初登場したときは本当に小物だと思っていたのですが、結果としていい味を残していきましたね、ザムザは……。あの小物感も、もしかしたら父親に認められたいあまりに張った虚勢だったのかもしれません。
さて、次回は特別編っぽいですね。
これまでの旅路を振り返るということで、私もじっくり振り返りたいと思います!
(文・やなぎアキ)
関連記事