ドラクエ9は2009年に発売された作品です。2009年にDSで発売されたこの作品は、恐らく今プレイするとそれよりも前の作品よりもさらに古さを感じるような気がします。
それ自体はむしろ時代を感じられて個人的にはいいと思いますが、もし、今から新しくドラクエ9を作るならここは変わるだろうなという要素がいくつかあります。
すれちがいはどうするのかなとか、装備が一つ一つ見た目に反映されるのはいいけど一つ一つされるのもなとか、やっぱりギラ先輩は生き返らせるべきじゃない?とか
そんな中から2点、猛烈に気になる点を語っていきます。
サンディの有無
サンディはドラクエにはめずらしいギャルテイストのキャラクターです。日焼けサロンで焼いたであろう肌の色と、モリモリメイクにグルングルンヘアー。2009年当時もステレオタイプなギャルだなぁという評価が多かったですが、2021年現在、さらに波紋を呼びそうです。なにより、ドラクエらしくありません。気の強い女性キャラはいましたが、サンディのようなキャラクターはまれです。
しかし、物語上ストーリー進行役は必要ですし、それが天使である主人公にしか見えないというのは重要です。ですのでサンディというキャラクターは外せないでしょう。
さらにあの歯に衣着せぬ物言いをする性格も必要でしょう。ただのいい子である方がある意味ドラクエらしいですが、それをあえて外したところにドラクエ9の魅力がある気がします。
ですので、性格や役割はそのままに見た目や口調を変えることになりそうです。
褐色系の妖精はたしかにかわいいので、その辺はうまく変えないでほしいです。いっそ男の妖精にしてテンチョーことアギロを女性キャラにするのはどうでしょう。いい。それはいい。褐色男性の妖精とムキムキマッチョ女性機関士。ドラクエらしくはないですが、これから開拓していけばいいんです。道はもともとはないんです、作ったから道があるんです。
宝の地図のボスたちのストーリーをがっつりやる
昨今はRPGのゲームボリュームがものすごいことになっているなと思ったり思わなかったり。ドラクエ9はストーリー部分はわりとあっさりしている印象で、クリア後の宝の地図に膨大な時間をかけた方も多いと思います。
その宝の地図、最下層にボスモンスターがいるのですが、軒並み意味深なことを言ってきます。宝の地図を全然進められなかったので詳しいことはネットで調べてみたのですが、どうやら宝の地図のボスたちは神であるグランゼニスが封印した自らの闇の心らしいです。神が闇と分離するとかピッコロ大魔王……?
そもそもグランゼニス周りは謎がめちゃくちゃ多く、本編をクリアしただけでは厚いベールに包まれたままです。考察の余地がたくさんあるのはうれしいですが、さすがに宝の地図を集めないとボスモンスターすべてに会うこともできないというのはなかなか悲しい。
なのでいっそのこと、クリア後ストーリーとしてがっつりグランゼニス周辺を扱うのはどうでしょう。それこそ膨大なストーリー量にはなりそうですが、ドラクエ11だってウルノーガを倒してからが本番でプレイ時間も余裕で100時間を超えました。ドラクエ9もエルギオスを倒してからが本編で余裕で100時間超えしてもいいのではないでしょうか。なんならDLCでもいいです。
エルギオスの話も物悲しいものがありましたが、グランゼニスの話をいれることでダークなストーリー展開もできドラクエ9のかわいい世界観にギャップがうまれてとてもとても良い出来になる気がします。ドラクエ9って町とか村の音楽、他に比べるとめちゃくちゃメルヘンな気がします。
ドラクエ9、いまだに発揮しきれていないポテンシャルがありすぎるので、早急にリメイクをお願いしたいですね。
(文・やなぎアキ)
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