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【システム】ドラクエ内での『カジノ』の進化が、実はすごかった。

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「実は」というまでもなく、ドラクエプレイヤーであればカジノの進化がすごいことはわかっているだろう。

 

ドラクエの寄り道要素はいろいろあるが、やはりカジノが一番だ。一体ドラクエの歴史の中でカジノはどのような歴史を辿っていったのか、本記事で確認していこう。

 

ではさっそくシリーズ順にみていく。

 

カジノの前身的存在

まず、ドラクエの娯楽であるカジノの元祖ともいえるものは、ドラクエ2からすでに存在している。

 

そう、「ふくびき」だ。ふくびきけんを使って三つの絵柄をそろえるという至極簡単なミニゲーム。まさしくスロットそのもの。

こんなにも早くからカジノ的要素が存在していたとは……。

 

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画像はSFC版ドラクエ2

 

ドラクエ3にもカジノの前身的施設が登場した。

 

それが「格闘場」。シリーズで唯一、ゴールドを使用して楽しむ施設だ。モンスター同士の試合において、どのモンスターが生き残るかを予想するゲームである。

思いもよらぬモンスターが勝つこともあり、なかなか思うような試合運びができないというハラハラドキドキ感があった。

 

カジノの登場

ドラクエ4から満を持してカジノが登場する。

ドラクエ4は章仕立てになっていることは自明の理だが、章によってコインのレートが変わっている。

ゴールドを稼ぎやすい第3章では、なんと1コイン200ゴールドだ。まぁ奥さんを働かせて旦那がカジノに入り浸っているのも問題なので構わないが。

ちなみにFC版のみ、相当枚数のコインをたった4ゴールドで購入できる裏技がある。当然ドラクエプレイヤーなら知っていることだろう。

 

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リメイク版ではこんな会話も

 

ここからほぼ毎回、作中にカジノが登場する。

 

コインのレートは1枚20ゴールド。スロットやポーカーでコインを増やして、豪華景品と交換するのがカジノのシステムだ。

 

あなたは、冒険そっちのけでカジノに通い詰めたタイプだろうか?それともまったく見向きもしなかったタイプだろうか?

 

カジノの顔、スロット

カジノには毎回スロットが置いてある。1コインスロットから、100コインスロットまで様々だ。

また、作品によってはリールの数も変わってくる。基本的には3つだが、ドラクエ5などは5つである。PS2版ドラクエ5では、カジノに入り浸りすぎて、スイカが5つ揃って30万枚コインを獲得しまくったプレイヤーも多くいることと思う。

 

このスロットが作品ごとに個性があり、ドラクエ内のカジノの進化を物語ってくれる。

 

特にドラクエ6のスロットが個性的だろう。

 

絵柄が二つ揃ってリーチになると、モブキャラがトコトコ歩いてきて最後のロールの絵柄を変えてしまうのだ。

それは大抵有利に変わることが多いが、時にはまったく望んでいない絵柄に変えられてしまうこともある。おじいさんが出てきたら望みは捨てた方がいい。

 

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このシステムは、ない方が精神衛生上よろしいかとは思うが、大どんでん返しがあるという点ではカジノらしいと思う。スロットはボタン連打で回す作業になりがちだが、そこにメリハリをつけたいという工夫が感じられる。

 

このスロットのシステムは次作のドラクエ7にも引き継がれた。

 

作品ごとのカジノの目玉

 カジノに登場するのは何もスロットだけではない。作品ごとにカジノの目玉があると言っても過言ではないだろう。

 

ドラクエ5にはスライムレースが存在する。どのスライムが勝つか予想をする、まるで競馬や競輪のようなゲームだ。モンスターを仲間にすることが主の5だからこそ、生まれたゲームだろう。

 

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ドラクエ7ではラッキーパネルという神経衰弱のようなゲームが存在する。めくったカードに応じて景品がもらえるゲームだ。最初にめくれる6枚のカードを紙にメモして挑んだプレイヤーがほとんどだろう。パーの形をした手のカードが出て、息が止まる思いを何度もしたものだ。

 

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ドラクエ8では、ビンゴが初登場した。ホイミスライムがビンゴの玉を持ち上げる様はとても可愛らしい。これは3Dグラフィックに進化したドラクエ8だからこその演出といえるだろう。

 

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パルミドのホイミスライムと、メダル王女のホイミスライムが実は兄弟という設定が細かくて好きだ。

 

カジノが登場しないドラクエ9

 ドラクエ4以降、どの作品にも登場しているカジノだが、なぜかドラクエ9には登場していない。すれちがい通信という目玉要素があるため削ったとする話もあるが、スロットだけでもいいので入れてほしかったという思いがある。

 

カジノが登場するということは、繁華街的な町があるということだ。そういう町は好きだ。また、カジノがある町というのは、物語的にも分岐点だったり重要地点だったりする。

エンドールやオラクルベリー、ベルガラックなど。

ストーリー的にもさらなるメリハリがつけられたかもしれないな、と考えてしまう。

 

天使がカジノに興じるというのは確かに問題があるかもしれないが、いい意味で堕天せざるを得ない主人公なのだから。

 

ドラクエ11で登場したマジスロ

 ドラクエ11では、従来のスロットやポーカーの他に、大きな要素が加わった。

 

PS4・Switch版限定の「マジックスロット」だ。

 

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完全に現実世界にあるパチスロを元にしたゲームだ。だがそこはドラクエ、プレイし続ければ損をすることは基本的にはない。あくまでプレイし続ければの話だが。

様々なド派手な演出が入り、はたから見ているだけでも楽しめる。

 

また、これまでのスロットと違い、目押しができる点も注目された。技術を必要とするものは、これまでのドラクエのカジノの中でも珍しい。とは言っても、先ほど書いた通り適当にやっているだけでもコインはプラスになっていく。

 

やっている方も、見ている方も楽しいカジノの新要素は、これまでのカジノの進化の集大成ともいえるだろう。

 

これからの進化も楽しみだ

ふくびきから始まったドラクエの小さな娯楽は、今ではゲーム内に収めておくには惜しいほどの進化を遂げた。

 

マジスロが完成された次は、一体どんなカジノを我々に見せてくれるのだろうか。今でさえ冒険そっちのけになってしまうプレイヤーが多くいることだろうが、期待を寄せずにはいられない。

 

だがカジノで一番大切なのは、余ったゴールドで無理せず楽しむことである。それだけは昔から変わらない、これから変わることもないドラクエのカジノの掟だろう。

 

(文・やなぎアキ)

 

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