名作漫画「ダイの大冒険」へと繋がる読み切り第二弾の『ダイ爆発!!!』。
レオナ姫との出会いを果たす、物語全体における重要なエピソードでもあります。
そんな『ダイ爆発!!!』の名言を、今回集めてみました。
できないものはできないんだから いつまでもクヨクヨしてないで 剣の腕でも磨きなさいよ！
パプニカ王国レオナ姫の台詞です。
魔法が全然できないダイと話していて、突然ナイフをプレゼントしてくれたレオナ姫。なんと「魔法がてんでだめじゃ 武器ぐらいいいのを持っとかないとね」という心遣いによるものでした。
実際ダイはこれから剣の腕を磨いていくことになるので、そのきっかけになるワンシーンでもあります。考えてみると最初の読み切り「デルパ！イルイル！」では魔物使い的なポジションで戦っていましたね。
ダイは育ての親であるブラスじいさんからの「偉大な魔法使いになって欲しい」という期待に応えられず、とても申し訳なさそうにしていました。
その呪縛から自身を解き放つことができたのは、この台詞がきっかけ……なのかもしれません。
みなさんも、周囲の期待に応えようと頑張りすぎてはいませんか？
もしかすると、そうした期待による呪縛から解放してくれる、新しい視点があなたの周りにあるかもしれません。そんな時は、思い切ってそちらの道を選んでみるのも良いかもしれませんね！
ちなみにこの会話の直後には「…君って思ったことなんでもずけずけ言っちゃうんだね…」「ええ そのほうが相手のためになるでしょ あたしも気持ちいいし…」というやり取りがあり、2人で笑いあっています。彼女の人柄がわかるやり取りです。
……こんなことになるんなら もっと真剣に魔法習っとけばよかった
レオナ姫が魔のサソリの攻撃で毒を負ってしまった時の、ダイの台詞です。
キアリーが使えないダイは、仲間のゴメちゃんにキアリーが使えるブラスじいさんを呼びに行ってもらっている間、レオナ姫の看病をしています。その時に脳裏に浮かんだのは、ブラスじいさんとの魔法の修行……。
「もっと真面目にやらんか！」と怒るブラスじいさんを相手に、ダイは「やだよう魔法なんて！できないよ！！」と弱音を吐いていました。
本当はある程度真面目に修行していたはずのダイですが、危機的状況に陥って浮かぶのは自責の念でした。
ベストを尽くして天命を待つようにしたいと思うと同時に、他人のせいにせずひたすら自分の未熟さを恥じるまっすぐな心も見習いたいと思う一言でした。
神につかえる身でありながら己の欲望のために主君が生命を奪おうとは…許せんわいっ！
レオナ姫の暗殺計画を知った時のブラスじいさんの台詞です。
幼い頃に読んだ「ダイの大冒険」は、どこか口うるさいイメージが先行してしまっていたブラスじいさんだったのですが、改めて読み直すと本当にまっすぐな心の持ち主です。
相手の強さも関係なく、ただ義憤により賢者たちとの戦いを躊躇なく選択した様子は、間違いなくダイの育ての親なんだなと感じさせてくれます。
「全員集合じゃ！こいつらをこの島からたたき出すぞ！！」という台詞に、頼もしさを感じます。カッコいいです。
利害関係や力関係を無視してでも己を突き通す強さを、ここぞという時には発揮して生きていきたいものです。
メラミ〜ッ！！ …やったか……！？
悪者vsブラスじいさんの戦いに最強のキラーマシーンが参戦してしまい、ブラスじいさんが全力の魔法で応戦した時の台詞です。
もちろん倒せていません。
古今東西、戦いの場ではご法度な一言ですね。
メソメソしてばっかりいると……キライになっちゃうぞ…
上述したレオナ姫の容体は悪くなるばかり。
魔法が使えないがために救えないことを詫びるダイに、意識を朦朧とさせながらもレオナ姫は笑いかけます。
魔法の契約をしたけど魔法が使えない、というダイ。しかしレオナ姫は、契約ができたこと自体が才能だよ、と励まします。自分自身に命の危険が迫っているにもかかわらず「いつか必ず魔法使えるようになるから………ねっ」と微笑みかける様子は、まさに姫のなかの姫。そして、上記の台詞をダイに語りかけます。
自分自身が非常に困難な状況に追い込まれているにもかかわらず、常にポジティブな台詞を投げかけ続けるということは、なかなかできることではありません。
しかし、同時に、こうでありたいとも感じさせられるのです。
仕事やプライベートで辛いことがあったり追い込まれたりした時に、笑顔で前向きな言葉を仲間にかけられるようでありたい、と。
レオナ姫の強い精神を目の当たりにしたこのシーンを、心のどこかにとどめながら日々過ごしたいものです。
死なせてたまるかあーーーーーーーっ！！！
作中ではじめてダイの額に紋章が浮かぶシーンです。
まさにレオナ姫の心意気に応えた形になります。
本当に、本当にカッコいいシーンです。
強い想いって大切ですね！
さて、いかがだったでしょうか？
力強い台詞から、勇気付けられる台詞さらには負けフラグみたいな台詞 まで色々紹介させていただきました。
ちなみに『ダイ爆発!!!』のラストを締めくくるレオナ姫の「ああ…そうそう！”姫”じゃなくて”レオナ”って呼んでちょうだい！今度からそんな他人行儀な呼び方したら口きかないわよ！」という台詞もめちゃくちゃ刺さるので、ぜひ呼んでいただきたいです。おてんばなところもあるけど、素晴らしいお人柄ですね！
これを読んだみなさんが、日々に活力を得られたら、とても嬉しいです。
（文・OGTキシン）
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