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【ダイの大冒険】バランVSダイで、1人でガヤを担当するクロコダイン

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クロコダインといえば、強靭な肉体と精神を持つ、ダイの大冒険でも有数の人気キャラクターだ。続編でもメインキャラクター入りが確定していたというウワサもあるほどだから、その存在感は作内随一とも言える。

 

 

そんなクロコダインの本領発揮とも言える場面が、強敵のかませ犬……もといかませワニとなること、そして敵や味方の能力への驚嘆(=能力の解説)。

男の中の男であるクロコダインだからこそ、その忌憚のない感想には真実味がある。

今回はその真骨頂のひとつとなった、バランVSダイ戦での彼の陰ながらの活躍を抜き出していこうと思う。

※ネタバレだらけの記事になるのでご容赦ください。

 

 

場面は第108話「勇者ダイ復活!!!の巻」から。

 

第108話「勇者ダイ復活!!!の巻」

 

──勇者ダイが覚醒して竜の紋章が拳に浮かび上がる。

 

すでにやられて寝転んだまま顔だけ動かして戦いの行く末を見守るクロコダイン

「ど…どうなっているんだ!?」

「竜の紋章が…拳に現れるとは…!!?」

 

──ヒュンケルが見解を述べる。

 

寝転んだままのクロコダイン、顔だけヒュンケルに向けて

「なにッ!!?」

 

──ヒュンケルが持論を展開する。

 

寝転んだままのクロコダイン、顔は天を仰ぎながらも目はヒュンケルに向けて

「そ…そんな奇蹟みたいなことができるのか…!!?」

 

──ヒュンケルが持論を展開する。

 

ヒュンケルが結論を叫ぶ前に横から口を挟むクロコダイン

「そっ…それでは今のダイは…」

 

──ヒュンケルが結論を言い、ダイVSバラン戦が再開。白熱した戦いが繰り広げられる。クロコダインはしばらく放置。

 

9ページぶりにコマにうつりこんだクロコダイン

や…やった!やはり一撃の破壊力はダイのほうが強いっ…!!!」

 

──ヒュンケル、すぐに否定。考えの甘さを暗に指摘。さらにダイVSバランは熾烈な戦いに。不穏な流れになりつつも、後半クロコダインのセリフはなく108話終了。

 

第109話「地上最大の攻防!!の巻」

 

──レオナ姫、クロコダインとヒュンケルにホイミをかけるように指示。

ダイとバランは、引き続き対峙。

 

戦いが始まっていたことを知らなかったクロコダイン

「は…はじまる!!オレたちの想像を超えた…地上最大の戦いが…!!!」

 

──勇者ダイ、頑張る。

 

見失ったクロコダイン

「き…消えたっ!?」

 

──ヒュンケル、場所を教える。ダイが奮戦し、ついに渾身の一撃をくらわせる。

 

嬉しそうなクロコダイン

「や…やったか…!!?」

 

──ヒュンケル、即否定。むしろ状況は悪化することを示唆。そしてダイが大ダメージを受ける。ヒュンケル、予想的中を宣言。

 

なぜヒュンケルが展開を読めたかわからないクロコダイン

「なにッ!!?どういうことだ!!?」

 

──ヒュンケルが解説。

 

完全に理解したクロコダイン

「!!!」

 

──次の攻撃準備に入るバラン

 

めちゃくちゃ元気そうだけど実はまだ寝たきりのクロコダイン

「す…すさまじいエネルギーだ!!!」

 

──バラン攻撃。109話終了。

 

どうですか???

この「解説」っぷり。

読者の気持ちや興味を代弁しながらも、誘導してくれる。さらには盛り上げるようなセリフを連発してくれるわけです!

 

 

素直に敵の能力に驚ける素直さを持ちつつ、頂上決戦についてこられるだけのタフネスさを兼ね備える。 

そして彼の人柄(ワニ柄)や過去の功績から、いくらここで驚いたり状況をすぐに判断つけられなくても、彼の格が落ちない!むしろ、カッコいい!潔い!

全然、軽いキャラに成り下がらないんです。

 

物語にはこんな猛者が、必要だ。

 

 

その重要なポジションが、好きなキャラであるクロコダインでよかったと思う。

ありがとう、クロコダイン。

 

(文・鎖骨戦士ヤマネ)

 

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