モンスターといえば恐ろしくて凶悪そうで禍々しくて、場合によっては醜悪な見た目であるのでは……と思いがちですが、ドラクエに関してはそうでもないです。
モンスターとしての悪そうな感じも残しつつ、どことなく憎めないような愛らしい見た目なデザインになっています。
とはいってもやっぱり苦手なモンスターはいるものです。
そしてそれは子供のころほど顕著です。幼き頃の思い出というのは根強く残るものですね。
今回は筆者が子供のころに苦手だったモンスターを紹介します。
ナイトウイプス
やっぱり子供のころってお化けが苦手じゃないですか(今も苦手)。なのでドラクエ5のレヌール城探索は本当に怖かった思い出があるのですが、こいつはわりとトラウマ級です。
まず見た目が細いのがなんか怖いです。子供というのはよくわからない点で怖がるものです。理屈じゃない。
さらにナイトウイプスは集団で現れながらルカナンを唱えてくるところが憎たらしい。貧弱な子供二人に何をしてくれるんだ。
レヌール城に出現する、同じように細くて不気味なモンスターであるスカルサーペントよりも苦手でした。この時期にルカナンはきついですね。ブーメランを持っていなければ最悪です。
鬼火の一種に「ウィル・オ・ウィプス」というのがあるので、よく「ナイトウィプス」と間違われるようですが、苦手すぎてがっつり覚えているのでむしろ「ウィル・オ・ウイプス」だと思っている自分がいます。そんな自分を誇りに思います。
リリパット
見た目は別に嫌いではないけど、なんとなく苦手だったモンスターです。
割と序盤に登場するわりにスカラでばっちり守備力をあげてこちらの物理攻撃を無力化してくるの本当にやめてほしかったです。特にドラクエ4の第一章なんて最悪ですね。ライアンとの相性最悪。ルカナンとかスカラとか、序盤はけっこう痛手なんですよぉおおおお。
でも見た目は可愛いので最近は好きになりつつあります。
でもビルダーズで遠くから執拗に矢を打ってくるその姿は、やはりこやつ苦手……と思わざるを得ないです。
エンプーサとか
画像はニセたいこうですけど。とにかくこの系統のモンスター全般ですね。エンプーサ、デビルダンサー、そしてニセたいこう。
「うぉぉ……」としか言いようのない笑みをこちらに向けられて、「こいつ、苦手だ……」と思わざるを得なかったです。
それよりも苦手だったのが、肌の質感ですね。ぶつぶつごつごつしていそうです。エンプーサは肌の色が青みがかった緑なので、さらに苦手でした。魚人?魚人なの?魚人だよね?シャボンディ諸島の住民ばりに怖がっちゃいますよ、幼き頃の自分。
ちなみにめちゃくちゃびっくりしたんですけど、エンプーサはサキュバスの一種で、雌蟷螂(かまきり)を意味するんですね。かまきりといえば交尾中にメスがオスを食べちゃうので有名ですけど、ドラクエのエンプーサがそれをやるんだとしたら怖すぎます。
それよりびっくりしたのが、「エンプーサ」で検索するときれいなお姉さんのイラストがたくさん出ることですね。そこに紛れる我らがエンプーサ、その姿を見たとき、少し好きになれそうな気がしました。
おおみみず
言わずもがな。
子どもの頃って謎に虫が平気だったりしますけど、こういう絶対に仲良くなれなさそうな見た目の虫は子供のころから苦手です。
おおみみずというモンスターを作ろうというのは別に構わないですが、なんでみみずそのままをただ巨大化させてそれをモンスターにしたんですぅ???
スライムという元々のスライムのイメージからは想像もつかないほどのデフォルメッティングを見せたドラクエが、なんでみみずはそのままなんですぅ???
ああ~、もうだめだぁ……。
キャタピラー
追い打ち!!!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
とはいえ大人になり、近年はわりと平気になってきました(ただしポケモンのキャタピーは今も無理いいいぎああああああ)。
しかし、ビルダーズでまんま虫の動きをするキャタピラーに遭遇した時、私の苦手指数がメーターを振り切り、けたたましい悲鳴と共にその場を俊足(アキレス!)で後にしたのです。
そしてそのまま私は風になりました。
(文・やなぎアキ)
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