ドラクエには多くのアイテム、装備品があります。
基本的には現在装備しているアイテムよりも強いものが手に入れば、どんどん入れ替えていきますよね。
でも中には、どうしても装備から外すことのできないアイテムがあると思います。
今回は代表的な「どうしても装備させ続けちゃうアイテム」を紹介したいと思います。
ドラクエ3 オルテガのかぶと
リメイク版ドラクエ3から登場する「オルテガのかぶと」。
作中手に入るかぶとの中ではなかなか守備力がすぐれ、性能的にそもそもずっと装備していたという人も多いでしょう。
ですが、真の理由はなんといっても、父親の形見だから!
ドラクエ3の旅は、勇者の父オルテガの足跡を追う旅でもあります。幼い頃に魔物との戦いで命を落とした父。その後を追い、訪れた村で父の形見を受け取る。めちゃくちゃドラマチックですね!
父の意思を継ぐ者として、おいそれと他のかぶとをかぶるわけにはいきません。
道具として使えば、父の姿を思い出し勇気がわいてくるという心憎い演出。心にぐっときます。
ドラクエ5 パパスのつるぎ
同じく父の形見として有名なのは、ドラクエ5の「パパスのつるぎ」でしょう。
誰よりも頼れる父が自分の眼前で魔物にやられる、というドラクエシリーズでも屈指のショッキングなストーリー展開を見せるドラクエ5では、父の形見である剣は非常に大きな位置をしめます。
性能面では、はがねのつるぎよりは強く、はじゃのつるぎよりは弱いので、最後まで装備するにはやや心もとない気もします。
それでも、パパスのつるぎを最後まで使い続けたプレイヤーは少なくはないはずです。そうでなくとも、ゲマ戦ではわざわざパパスのつるぎに持ち替えたという方もいるかもしれません。
他には息子に装備させることで、受け継がれる意思を表した方もいると思います。
ドラクエ8 ゼシカの普段着
間違えた。間違えたんです。
ドラクエ11 誓いのペンダント
グレイグの専用アクセサリーである「誓いのペンダント」を装備させ続けた方もいるのではないでしょうか。
デルカダール王が少年時代のグレイグとホメロスに渡したペンダントです。二人にとって大切な思い出の品であり、大人になった今でも友情の証として身についています。
が、ホメロスの寝返りにより、グレイグにとっては苦い思いが込められた品になってしまったことでしょう。
しかし、親友に裏切られたその後も大事に身につけたままのグレイグ。その気持ちを汲みとって、ホメロスとなんらかの決着がつくまでは装備したままでいさせようと思った方も多いはず。そして決着がついたときに、親友との真の決別の意味で装備を外した方も……。
アイテムのバッググラウンドから、自分なりの解釈をストーリーに入れ込むことができるのがいいですよね。
ドラクエ11 エマのお守り(真もまたしかり)
これはもうなんか外せない。魅了と呪いの耐性が抜群すぎて、外したらむしろなんらかの跳ね返りがありそう。
11勇者はけっこう尻にしかれるタイプなんじゃなかろうかと。
番外編 ドラクエ4 はねぼうし
5章最初に手に入るアイテムです。
残念ながら勇者は装備することができませんが、シンシアが残したものかと思うと旅の間は常に荷物に入れておきたくなります。たとえアイテム欄が1つ潰れようとも。こういう、ドラクエ4の切ない感じが好きです。
(文・やなぎアキ)
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