ドラクエ8から登場した錬金。ドラクエ9ではさらに錬金素材が増えました。しかし名前を見ただけではそれがアイテムとしても使えるものなのか、単なる錬金素材なのかを判別することは難しいです。
なのでアイテム説明には、これは錬金素材ですよ~ということが親切にも書いてあります。それを読んで私たちは、なるほど錬金しよう!という気持ちにさせられるのです。
では今回はドラクエ9に出てくる錬金素材の一部を見ていきましょう。
うるわしキノコ
「とにかく何かがうるわしいキノコ」。
何がかわかれよ。
とにかくうるわしいんだ!と宣言するからには、絶対どの部分がうるわしいかわかっているべきでは。
あとうるわしいキノコって、多分毒があると思うんですけど。
多分毒があるんじゃないかなってくらいうるわしいキノコなんだけど、錬金してみよう!と読めてしまう。キノコには気をつけましょう。
げんこつダケ
「こぶしの形をしたきみょうなキノコ」。
奇妙なのは毒の可能性大だろ。
うるわしキノコと同じで、毒があるかもしれないような奇妙な形をしているけど、錬金してみればわかるかもしれないから錬金してみよう!と読めてしまう。
錬金は別に食べるわけじゃないからいいかもしれないが、別の錬金をしたときにキノコの毒成分が混ざらないとも限らないわけで……。
あとげんこつキノコの画像をまじまじと見た今になってようやく、傘の部分がげんこつだったのか、と気づきました。約10年間、なにがげんこつなのかな、と思って過ごしてきました。節穴。
あやかしそう
「あやしげな気配をただよわせる草」。
また毒くさい。
なぜ主人公は毒くさいものを拾っては、錬金してみよう!という気になるのか。
気配を漂わせている草というのもすごい。おそらくは何か匂いがするんだと思う。カマエルに匂いがつくこともいとわない主人公。
「うわぁ、あやしい匂いのする草だ!引っこ抜いて錬金しよう!」
ヘビーメタル
「やたらに重いナゾのきんぞく」。
新種の鉱石か何かなのか。
どちらにせよ希少価値が高そうです。いわゆるレアメタルというやつですね。そんなものを「錬金してみよう!」と軽く促してくるのはいかがなものか。
とは言っても、ヘビーメタル自体が錬金で作ることができるのでいくらでも作ることが出来るのでしょう。たしかにナゾである。
ちなみに地球上で最も重たい物質はオスミウムらしいです。レアメタルです。万年筆のペン先などに用いられるそうですよ。へぇ~。
うしのふん
「かぐわしい香りの牛の落とし物」。
錬金してみよう!!!
カマエルに匂いがつくことを一切いとわない主人公!
かぐわしい!かぐわしいぞぉ!!
錬金してみよう!!!
うまのふん
「かぐわしい香りの牛の落とし物」。
錬金してみよう!!!
カマエルに匂いがつくことを一切いとわない主人公!
かぐわしい!かぐわしいぞぉ!!
錬金してみよう!!!
う〇こを錬金釜に入れよう!という発想、好きです。
よごれたほうたい
「マミー愛用のフケツなほうたい」。
カマエルをどれだけいじめるんだ。
「うわぁ、マミーが使っていた包帯だ!キタネ~~~。よし、錬金してみよう」
マミーも浮かばれないでしょう。かわいそうに。きったない包帯すらも錬金に利用する主人公が恐ろしい。
落とすモンスター、マミーがなんだか悲しいです。
落としたからって拾うな。というか剥ぐな。
うらみのほうじゅ
「消えた呪いをよびもどす宝石」。
戻すな。
ブードゥー教の秘術によって犯罪者の魂が乗り移った人形とかが、錬金釜とせいじゃのはいによって浄化したとしても、この宝石があればチャッキー犯罪者が再び人形に宿るかもしれないのでしょう?
「錬金してみよう!」の一言で片づけるにはいささか重すぎます。
完結したはずのホラー作品の続編をいつまでも作り続ける映画業界は、大量のうらみのほうじゅを持っているに違いありません。
666という売値がもうやばすぎます。錬金しちゃだめ!
世の中には明らかに錬金しない方がいいものがたくさんあるようです。しかしそんな周りの反対を押し切り、錬金するものこそが、真の錬金術師なのでしょう。
錬金も冒険なのですね。
(文・やなぎアキ)
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