魅力的なパーティーメンバーが勢ぞろいのドラクエ11。その中でも老若男女問わず圧倒的支持を集めているメンバーといえば、やはりシルビア姉さんでしょう。
生粋のエンターテイナーでありながらも、騎士道精神を重んじる漢の中の漢であるシルビア姉さん。
彼がもし他のナンバリングタイトルに転生したらどうなるでしょうか。まぁ間違いなく大活躍してくれることでしょう。
孤独な一人旅であるドラクエ1に登場すれば相当楽しい二人旅になるでしょう。ドラクエ4であればパノンの出番はなくなりますし、ドラクエ6ならば狭間の世界でも一人だけ無気力状態にならなさそうです。
そんなどこに行っても冒険に華を添えてくれるシルビアに、一番転生してほしいナンバリングタイトルは、そう
ドラクエ7 エデンの戦士たち!
あの!陰鬱とした!世界に!ぜひシルビア姉さん来てほしい!
ドラクエ7のパーティーメンバーはまだまだ子供だったり、そもそも狼だったり、過去の時代の英雄だったり、自由のきかない一族の踊り手だったりと、常識を持った大人がいないのです!
常識を持った大人がパーティーにいない作品は他にもあります。しかしドラクエ7に関しては陰鬱だったり納得のいかない展開(レブレサックとかレブレサックとかレブレサックとか)があったりと、綺麗に飲み込むことができないストーリーが多すぎるのです。
常識を持った大人が導いてくれないと主人公たちはモヤモヤが晴れないままなのです。
そこにシルビア姉さんが転生してきてごらんなさいな。特に世界に異変が起こった後だとなお良しです。
たとえば一番最初の島、ウッドパルナ。しょっぱなから作中屈指の鬱展開を繰り広げてくれたあのウッドパルナです。
町の英雄パルナの妹、マチルダの悲劇。村に平穏を取り戻すためとはいえ、元人間であったマチルダを救えなかったことに納得のいかない主人公たち。キーファは口を閉ざし、マリベルは明らかに不機嫌になってしまいます。
村には女性たちが戻り、またみんなで頑張っていこうと何も知らずに活気づいている村人たち。もとはと言えばお前らがパルナを見捨てたからマチルダは魔物化したんだろう、とどこかモヤモヤとする主人公一行。真実を知っているからこそ、救いたかったはずの村人たちに対して腹立たしい気持ちを抱いてしまう。
そんなときシルビアがいれば!何か気の利いたことを言ってくれるに違いないのです!
経験豊富な彼だからこそ、取り戻すことが出来なかったマチルダの笑顔と、取り戻すことが出来た村の人たちの笑顔に対して、何らかの持論を、こう、いい感じに、展開してくれるに違いありません!
マチルダを救えなかったことに心を痛めつつも、最後には満足そうにしていたことに言及し、今生きている村の人々とこれからの村に言及し、そして仲間の気持ちを汲みながらも前向きな言葉をかけてくれるはずです。
心優しいマリベルはマチルダの死に心を痛めるあまり、村の人たちに憤りを感じてしまいます。しかし心優しいだけではなく見聞が広い大人なシルビアなら、そんな若者の憤りをなんかいい感じにおさめてくれそうな気がします!
どうしても後ろ向きな考え方になりがちなイベントも、シルビアにかかればポジティブな気持ちにさせてくれるはずです。なんていったって彼は、あの異変後の陰鬱とした世界で、人々の笑顔を取り戻そうとパレードを結成するほどですから。そんな彼の言葉だからこそ、意味があるのです!
そんなシルビアの言葉は、当然画面の前でモヤモヤしている我々にも届くわけです。
今まで私たちはやるせない気持ちを抱え、マリベルの毒舌にそうだそうだと賛同するしかなく、むごい現実を突きつけられてもそれを受け入れるしかありませんでした。
でもシルビアがいれば!私たちはもっと爽やかな明るい気持ちでドラクエ7をプレイできた気がしませんか?
そんなのドラクエ7じゃないやい!あの陰鬱とした雰囲気がいいんだい!ですって?
う~んごもっとも!ではシルビアさんにはドラクエ8に転生していただいて、ドルマゲスと一騎打ちしてもらいましょう!!
(文・やなぎアキ)
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