ドラクエは基本的に4人パーティー。要は連れて歩ける人数は4人。
それ以上は控えとして馬車などに入っていることが多い。作品によってはNPCとして5人目が加わることもあるが、そうでない場合もある。
ドラクエ4は連れて歩ける人数の制限(厳密にはグラフィックの制限)があるため、NPCも含めて4人以下のパーティーにしなければいけない。
そのため、誰かが仲間になればNPCも含めて馬車に走っていく。
が、天空人であるルーシアだけは例外だ。彼女は世界樹の上で翼をケガして動けないため、助けを求める。ケガをしていて自分で降りられないのだから、仲間になった際に彼女が馬車まで走っていくのは不自然だ。そのため必ず一緒に降りることになる。
世界樹のふもとのエルフの里では、エルフから「もし助けに来るなら3人で来てと言っている」という話を聞ける。4人で行くとルーシアを仲間に入れられないためだ。
システム的に、仕方ない。3人で行くことには特に不満もない。
が、理由づけがないのが微妙。
3人で来て!というところに、これといった理由がない。システム的にそうすべきなのは理解しているが、それとは別であの世界観だからこその理由づけが必要なのではないか。すごく気になる。
ということで、どうして3人で行かなければいけないのかをシステム面以外で考えてみる。
世界樹の耐荷重
これ。この説が濃厚。
世界樹が耐えられる重さが4人+ルーシアだとちょっと不安だから。
あの巨木でそれしか乗せられないんだと思わなくもないが。規格外の樹なので、常識に捉われてはいけない。
でも、ぶっちゃけ4人パーティーでも門前払いを喰らうだけで登れるし、魔物は無尽蔵に現れるし、そのあたりでちょっとこの説は弱い。
ルーシアがいるところだけやたら枝の耐久力が低そうだった、とかそういう事情があったかもしれない。そういうことにしておこう。
五人組になるとあぶれるから
仲良しグループのメンツが3人や5人と奇数だった人はなんとなく覚えがあるのではないだろうか。
ことあるごとに1人微妙にあぶれるタイミングがあることを。
道を歩いているときに、二列に並んで1人後ろを歩くことになったり、アトラクションに乗る時にペアになれなかったり、とにかくちょっとしたことであぶれてしまう。あぶれる人がいつも違うのであれば問題ないが、常に固定だとちょっとつらい。仲良しグループは4人くらいがちょうどいい。
4人で世界樹に登ってこられて、自分が5人目になってしまうとこのあぶれるメンバーに選ばれてしまうこと間違いなし。ルーシアは多分それを嫌ったんだと思う。間違いない。
勇者たちがそんな大所帯だとは思っていなかった
翼をケガして動けなくなってしまったルーシア。助けを呼びたいが、世界樹に救うモンスターは強力。
助けを呼んでも、1人2人でこられて死なれたらかなり後味が悪い。うかつに助けに来てなんて言えない……。人数をちゃんと指定すればいいんだわ!3人ならきっとここまで来られるはず!よし、助けに来るなら、(1人とか2人とか少人数じゃなくて)3人で来て!!
そういう経緯があったのだろう。3人でやってきた勇者たちを見て、(ああ、やっぱり3人って言っておいてよかったわ!3人組で旅をしていたこの方たちが偶然通りかかってよかった!)と思ったに違いない。
なので、世界樹から降りて馬車まで来たときに多分すごいびっくりしたと思う。あれ~こんなにいたんだ。じゃあもっと大人数で来てもらってもよかったな~。まぁなんとかなったしいっか~。
ざっと考えてみたがこんな感じ。
なんだかどれも微妙。
あと、もしかしたらリメイクの仲間会話でそれらしい理由づけがされていてそれを私が見逃している可能性もある。
知っている人がいたらTwitterのリプなどで教えてください。
でも、いくら公式とはいえ、しっくりくるような理由づけ、あるかなぁ?
(文・やなぎアキ)
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