ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第十三回目はロレンス!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
彼はスコット同様お金で雇うことができるNPC。ゲーム上のグラフィックは詩人と同じで、リメイク版の公式ガイドブックに載っているイラストもグラフィックに沿った見た目をしている。紫の衣をまとい、自身も紫の頭髪をしている。詩人らしく竪琴を持っている。
FC版のグラフィックでは横笛を吹いているため、公式ガイドブックでも横笛を所持している。こちらでも紫の衣をまとっている。
どちらにせよ二枚目という設定らしく、若干キザな印象を受ける。
性格
FC版公式ガイドブックには「ものしずか」と書かれている。詩人らしく、何かを語るときは詩の上でなのだろうか。
しかしリメイク版では仲間会話が実装され、結構おしゃべりな様子が伝わってくる。スコットは見た目通りカラッとしていてトルネコに何でも言うような性格だったが、意外とスコットもあれやこれや言ってくる。トルネコの荷物も持ってくれないし、案外図々しいのかもしれない。
詩人のため、2章などでは歌を披露してくれる。が、リメイク版で彼の歌を聞いた後ブライに話を聞くと、どうやら彼は音痴らしい。そしてそれは本人も自覚しているとのこと。そのため魔法使いに転向したらしく、食っていくためにはしっかりと現実を見ることが出来る模様。
その割には3DS版の公式ガイドブックには
彼にとっては冒険こそが、本業の曲や詩を生み出すために必要な経験なのだ。
とある。
音痴でも曲を作ったり詩を作ったりはできるので、そういうことだろうか。
ストーリー
スコット同様、彼は3章で雇うことで仲間にすることが出来る。だが、登場自体は2章からしている。
上記に書いた通り元々は詩人だったが、自分には才能がなかったとして魔法使いに転向。5日間600Gという価格で旅に同行してくれる。
魔法を使えるだけあって、5日間400Gのスコットよりもやや割高。それでも1日120Gは破格の値段といえるかもしれない。当然雇っている間の宿代はこちらが払う。
スコットとロレンスを雇うとぴったり1000Gになる。頼もしい仲間が5日間1000Gでやとえるわけだ。いっそコンビを組んで売り込んだ方がいいのではないだろうかとも思わなくはない。
性能
魔法使いだけあって力やHPはそこまで高くないが、MPは高め。
また使える呪文もギラ・ホイミ・ラリホーとバランスがいい。範囲攻撃と回復、さらに補助までこなせるので、600Gと割高なのも納得。
ただし戦闘中の命令はできないため、ホイミのMPを温存してほしいとこちらが思っても、意味もなくラリホーを使ったりする。もしも私がトルネコだったら、「もうちょっと計画的にMPを使ってくれませんかねぇ!」と怒っていると思う。
リメイク版では移動中でもホイミを任意で使用できるようになったため、利便性はあがった。
装備してる武器はどくがのナイフのため、物理攻撃での麻痺も期待できる。
攻撃・回復・補助とバランスよく呪文を習得しているため、このまま鍛錬を積めばかなりの呪文の使い手になるのではないだろうか。
その他の活躍
NPCなのでこれといって他に活躍があるわけではないが、彼のエピソードとしてよく覚えているものがある。
2章で彼に話しかけると、「右手にてつのつめ~」とアリーナに歌ってくれる。これが衛藤ヒロユキ氏の4コマでは、「右手にうまのふん」となっており、右手にうまのふんを携えて武術大会に出場するアリーナの姿が見られる。
そのため、彼のこの歌は印象に残っている人も多いのではないだろうか。
個人的にドラクエ作中の歌では、「ほしふるうでわをつけたなら、素早さ上がって嬉しいな」と並ぶ名作である。
総評
スコット同様彼をパーティーに入れるかどうかは任意なので、600Gをケチってしまうのも手ではある。
しかし、600G払ってもおつりがくるほど優秀な呪文の使い手であり、そもそも3章は簡単にお金を稼ぐことができるので、なんらかの縛りプレイをしていない限りは彼を雇った方がいいだろう。
難があるとすれば、MPを回復させるために宿に泊ったら、1日がすぐに過ぎてしまうところだろうか。
(文・やなぎアキ)
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