前回までのあらすじ
異世界に迷い込んできたカミュと共に、カミュの仲間を探し魔王を倒すことになったモガマルたち。
さっそく温泉の町でベロニカとセーニャと再会した!
前回
第七話 ベロニカの魔力を取り戻すぞ!
そういうわけで、モガマルは冒険王なんだ、わかったか!
反応が薄いんだよ!もっと興味を持て!
いや、え!?しょ、初対面初対面!
あ、違うか、カミュに言ってるのか。びっくりしたわぁ。それにしてもこの子、すごいかきちな性格してるなぁ。こんなちっちゃいのに。ちょっとカミュなめられすぎじゃないか?
大問題?大問題ばっかりだな本当に。それはあれか?仕事道具を盗むいたずらデビルよりも大変で大問題なことなのか?
一体どうしたっていうんだ。
おう、どうしたどうしたおじょうちゃん。
ええ!?女子風呂に魔物が入ってきたってことか!?
とんでもないド変態な魔物がいたもんだな!それでさらわられちまったのかい、おじょうちゃん!
ま、魔力を吸い取られた!?そんなことができる魔物がいるのか……初めて聞いたな。
でもおじょうちゃんの魔力を奪ったところでどうということもないと思うんだが。まだセーニャの方が魔力がありそうだぞ、おじょうちゃんそんなに小さいんだし。
おう。「見た目が」っていうか、子供だろ君。どう見たって。
知りませんけど。初対面ですし。なんだぁこの子ほんとに。
いやほんとに知らんし。ラムダも知らんし。とりあえず、最強の魔法使い(自称)ということは分かったが。疑わしいもんだなぁ、いいか、言うだけタダだし。世の中には最強の剣士を自称する人もいるみたいだしな。
いやぁそうだなぁ。魔力を吸い取られちゃったらぁ、最強の魔法使いも形無しだよなぁ。ただの女の子だよ。ほんとに。
ああ、ごめんごめん。言いすぎたわ。こんな小さい女のことをいじめてちゃあだめだよなぁ。ごめんな。
なるほどデンダか。濁点が多いな。
って、ん?お姉さま?お姉さまって、ベロニカのこと?どう考えてもセーニャの方が年上じゃない?
どういうこと?ちょっと説明して?
いや待って、説明して?どういうこと?なんで教えてくれないの?
どう見ても年下のベロニカが、なんでお姉さまって呼ばれてるの?そういう趣味?
ねぇねぇ。
いやなんでモガマルも受け入れてるの?これもう突っ込んじゃいけない系?そういうこと?
「言えねーし言わねーんだよな?……じゃあ聞けねーし聞かねーよ?」ってこと?OKわかった。じゃあオレもそうするよ。
で、そのデンダってやつを倒せばいいんだな?でも最強の魔法使い(自称)の魔力を奪うなんて、強いんじゃないのか?
お、あいつか?
う~~~~ん、あんまり強そうじゃない!
モガマル、さっさとやっちまおうぜ!
次回予告
ベロニカから魔力を奪ったデンダ!
しかし、モガマルの手にかかれば当然瞬殺だ!
次回、「ベロニカの魔力を取り戻したぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
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