新しいEDを見ていて思ったのですが、仲間たちの中にバダックさんがいるのめちゃくちゃいいですね。メルルはいないのに。
どうやったらそのポジションを勝ち取れるのか聞きたいです。
各話感想
アニメ『ダイの大冒険』各話感想 - DQフリ ドラクエファンサイト
ということで、今回は「父子竜出陣」です!
背を向けあう父と子
ヒュンケルの命を懸けた説得が通じ、バーンパレスへの突入にバランが力を貸してくれることになりました!
お父さんんんんんんん!!
そして傷ついたヒュンケルの看病をするエイミさんは、意味深に鎧の魔槍を見つめます。めちゃくちゃ嫌な予感がします。エイミさん、傷つくヒュンケルをもう見たくないんだろうなぁ。でもそれきっと悪手じゃよ、蟻んこ。
利害が一致していることがわかったので、レオナはダイにバランとともに門を開きに行くよう命じます。そして、残ったポップ、マァム、クロコダインで地上の親衛騎団を相手にするのです。レオナは回復特化で戦うことは向いていないため、こういった軍師の役目を果たしているんですね。たしかにメインで戦う仲間たちでいえば、一番冷静に戦局を見つめられるのはヒュンケルでしょうが今はけが人ですし、ポップはたまに熱くなりすぎるところがあります。レオナは普段はおてんばですが、やるときは一国の姫として迅速に現状を把握し判断を下せるのでうってつけでしょう。かっこいいなぁ。
しかし、その決断を素直に受け入れられるダイではありません。当然でしょう、血がつながっているとはいえ、一時は血で血を洗う戦いをした間柄です。バランは大人の余裕か、ダイと協力することをすんなりと受け入れているように見えますが、ダイをまたディーノと呼ぶ始末。これには思わず「お父さん!こら!」と言ってしまいます。ダイの強情なところは明らかに父親譲りですね。あの死闘のあと、バランは息子をダイとして認めたはずなのに、いざ会っちゃうとダイと呼ぶわけにはいかんのだというわがままっぷりを見せてきます。多分、ダイと認めるのと同時に、息子のことも諦めたくないという現れなんじゃないですかねぇ。でもそういうの、口でちゃんと伝えないと分からないと思いますよ。
そして翌朝!彼らは二手に分かれて戦いに赴きます!
が、やっぱりダイとバランは口を利かずに背を向けているまま……。しかし、バラン戦のときその場にいなかったマァムは、バランに聞いていたよりも落ち着いた印象を覚えたようです。たしかに、息子を取り戻し人間を滅ぼそうと躍起になっていたバランからは考えられないほどの穏やかな気です。それもこれもヒュンケルのおかげです。しかし彼は重度の傷を負ってしまい、戦える状態ではありません。それにほっとするエイミさん。
いや~~、エイミさんのヒュンケルを心配する気持ちもわかりますけどね……。正直これから戦おうってときにその発言は、士気を下げませんか?エイミさん、これは人間と魔族の雌雄を決する戦いですよ?あなたそういうところに来たんですよ?それなのに、戦えなくなって良かったみたいなことを言うのよくないです。ヒュンケルが好きだからとかそういうの以前の問題です、これは。
でもみんな優しいから、そうかもねみたいに思っているのかもしれない……。
相変わらず背を向けあったままのダイたちですが、バランがここでダイの名を呼びます。はは~ん?さっきはみんなの手前、ちょっと威厳を見せてみたけど、息子と二人きりの今はやっぱりダイをダイとして認めていることを示しているわけですね。まぁそうですよね、バランはもうダイの行く道のことは認めているんですもんね。しかし、バーンを倒したら二人はまた戦うことになります。バランの人間を憎む気持ち自体は、消えてはいないのですから。
しかし、本当にそうでしょうか。ヒュンケルの魂の叫びが本当に彼に響いているのなら、少しは違う未来も彼には見えているのではないでしょうか。
ダイは父に問います。自分の母親はどんな人だったのかを。
バランは幸せだったころを思い出すように、ソアラへの想いを吐露します。よく息子にそんなこと恥ずかし気もなく言えるな、と思うくらいに愛があふれてきます。
そして彼は、もうあれほど深く人を愛することはない、と言います。果たして、そうなのでしょうか。ダイは何か吹っ切れたように、先に飛び出していきました。
そしてあとに残されたバランは予感します。もしソアラ以外に愛するものができるとするならば、それはダイなのです。そのように思える時点で、バランはすでにダイを愛しているのでしょう。
それが一体どんな結末を生むのか。
メルルだけは、何か不吉なものを感じ取っているようです……。
二手の使徒たち
ポップたちもまた、親衛騎団と戦うため飛び立ちました。
ノヴァはもちろん置いてかれました。なんか急にしおらしくなっててちょっとウケます。マァムの喝がよっぽどきいたのかな。
死の大地についたポップたちは、たった3人で親衛騎団を相手にすることに一抹の不安を覚えます。
しかし!ここでポップは気づいた!
マァムのおしりがいつもより大きいことに!さすがポップ!俺たちが気づかないことに平然と気づく!そこにシビれる!あこがれるゥ!
なんとマァムの服に隠れていたのは、ゴメちゃんだった!思いもよらぬ援軍!ゴメちゃんは戦力にならないかもしれないですが、彼はこの旅の最初っからの仲間です。ポップはその気持ちを汲み、一緒に戦うことを決意します。思えば、ずいぶん遠くまで来たものです。ゴメちゃん、がんばろうな!
ここで、いつものように軽口をたたいてマァムにこっぴどく怒られてしまうポップ。なんだか初期のころを思い出して安心してしまいます。最近は、お互いの実力を認め合って切磋琢磨する姿ばかりでしたから、こういうちょっと喧嘩っぽいシーンありがたいです。どれだけ強くなっても、人は根っこの部分は変わらないですよね。
二人のじゃれあいをみて、クロコダインは家族への憧れを吐露します。もしこの戦いで生き残ることができたらかみさん探しをするという、フラグビンビンな発言をしますが、ちゃんと生き残ることを祈っていますよ……。
さぁ!そこへ現れたのはハドラー親衛騎団の皆様!
なんとヒュンケルが与えたアルビナスの傷は完治していました!瞬時に、ハドラーが治したのだろうと察するクロコダイン。察し能力が高すぎる。とにかく、やつらを帰してしまうと傷が治ってしまうので、ここで仕留めるのが大事なのでしょう。
しかしここで違和感。一人、足りない?これは親衛騎団の四人も予測していなかったようです。
ヒュンケルとエイミ
一方魔宮への門を見つけたダイたちの前に立ちふさがるのは……やはりフェンブレン!バランにつけられた目の傷をわざわざ治すことをせず、独断で竜の騎士父子と戦うことにしたフェンブレン。彼の「悪いな、みんな」というセリフはなんだかちょっとグッときます。冷酷な性格であるものの普段はみんなに調子を合わせているという、ちょっとはみ出しもののフェンブレンですが、やっぱり親衛騎団のことはちゃんと仲間だと思っているのがいい。親衛騎団はそれぞれに異なる性格付けをされているのが面白いです。さしずめブロックは、一人でポップの攻撃を喰らいみんなを守ったことから、仲間想いだったりするのでしょうか。ハドラーにそんな一面があるとは思えませんが。
さぁ、カール王国に残されたヒュンケルが目覚めました。魔法でも治療できないほどの傷を負っているのにもかかわらず戦場に向かおうとするヒュンケルに、レオナは役には立てない、足を引っ張ってしまうと言い切ります。軍師レオナここにありです。ヒュンケルの身を案じてというのもあるでしょうが、足を引っ張るような存在が戦いの場にいるべきではないと痛切に思っているからこその言葉でしょう。
しかしそれを聞いて引き下がるヒュンケルではない!たとえ戦えなくても、盾となる!
ばかやろう!お前どう見てもパラディンって柄じゃないだろう!お前はバトルマスターだろう!バトルマスターが盾になってどうする!己の役割を見失うんじゃないよ!
なんて私の気持ちが届くわけもなく、鎧の魔槍を探すヒュンケル。
するとなんとエイミさん、鎧の魔槍を捨ててしまったと言います。
ば、ばかなのか!?!?!?!?!?!?!?
い、いや、わかります。これ以上ヒュンケルが傷ついて、あまつさえ死んでしまうのではないかと、そう心配して、もう戦わせたくないからという思いからでしょう。愛する人を死なせたくないという思い。そんなことをすれば、ヒュンケルに嫌われるかもしれないのに、それでも死なせたくないと!
でも駄目よ!
あの槍は、ただの武器なんかじゃない!
あれはラーハルトなんだ!
あれはラーハルトの心そのものなんだ!
何も知らないあんたが勝手にどうこうしていいものじゃないだよ!
ラーハルトがヒュンケルに託した、魂の雄たけびなんだよ!
どこにもいかないよう懇願するエイミの手をほどき、ヒュンケルは行ってしまいます。当然です。彼はたとえ素手だったとしても、戦いに行くでしょう。足手まといとわかっていても。
どうしてそれがわからないのだ、エイミ!なぜこんなにも愚かなのか!魔槍を彼の手から奪い取ったのは、彼が死ぬ確率をあげただけではないのか!
だけどエイミも引き下がらない。ヒュンケルを追いかけ、なお止めようとします。
しかしエイミの目を見ようともせず、制止を振り切るヒュンケル。
何が彼をそこまで戦場に駆り立てるのか。
そこでエイミはヒュンケルに……
いやアスペクト比!?!?!?!?
急にアスペクト比変わったな!?!?!?!?!
エイミがヒュンケルに愛の告白をするという重要シーンなのに、アスペクト比変わったことに感情の比重持ってかれたわ!なんだこの演出!
ダイ大始まって以来の衝撃かもしれません。びっくりしたなぁ、もう。
エイミは涙を流しながら、ヒュンケルに言います。もう喜んで死にに行くような真似はやめて、と。
するとヒュンケルは、喜んでやしない、と言い放ちます。
彼は未だに過去に囚われ、かつて犯した罪の意識から逃れられずにいるのです。それがただただ恐ろしいのです。だから彼は戦うのです。戦いの中で痛みを得る、正義のための戦いに身を投じる、そうすることで、罪悪感を埋めているのです。
その罪悪感を愛で埋めてあげることは、エイミさんには無理なのでしょう……。もしかしたら、マァムにならできるかもしれない、と思ってしまった私は、とりあえず心の中でポップに謝っておきました。
そして彼の目の前には、エイミさんが森に隠していたはずの鎧の魔槍が。ラーハルトもまた、ヒュンケルと共に戦いに身を投じ、己の役目を全うしたいと望んでいるのです。彼らは一心同体。戦うことでしか、得られないものがあるのです。
魔槍を手に取ったヒュンケルは、こうして行ってしまいました……。
エイミさん、あんたのしたことは無駄だったかもしれないけど、ヒュンケルの本当の気持ちを聞けたのはあんただけだ。あんたにしかできないことが、他にもきっとあるはずだよ……。
魔宮の門の前では、まさにダイ・バランとフェンブレンの間に一触即発の緊張感が漂っています。
フェンブレンはバランへの復讐を胸に、バランもそれに気づいています。最強の竜の騎士相手に、フェンブレンが太刀打ちできるとも思えませんが!
しかしそこはオリハルコンの戦士!初手バギクロスでバランたちをかく乱し、思わずバランは真魔剛竜剣を手放してしまいます!握力!もっと握力を鍛えぃ!!油断をするな!竜の騎士であることに慢心したな、バラン!
そこを狙ったフェンブレンが放つ一撃!!!!
おとうさーーーーーーーん!!!!!
今回は、いろんな人たちの心の内を知ることが出来た回でしたね。
でしたんですけど、アスペクト比に全部持ってかれた感が否めません。
それにしても、メルルが言っていた不安が気になっちゃいます。
目が離せないですなぁ!
(文・やなぎアキ)
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