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【ダイの大冒険】ダイ大第三十三話感想!ザボエラさん体張りすぎ。

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この感想記事、毎回あらすじを細かく追いすぎで、もっと感想オンリーでもいいのではないかとたまに思うのですが、「ここでダイのアバンストラッシュがぁああああ!!」とか書いて自分を盛り上げたいのでやっぱりこのスタンスのまま行きます。

読書感想文はあらすじメインではなくちゃんと自分の感じたことメインで書かないとだめですよ。 

 

さぁ、バラン編が終わりましたので、また新たな展開を見せてくれるであろうダイ大33話「ザボエラの奇策」の感想行ってみましょう。

 

各話感想はこちら

アニメ『ダイの大冒険』各話感想 - DQフリ ドラクエファンサイト

 

 

ザボエラぁ!?!?!

バランが魔王軍に帰ってくることはないであろうことから、前回バーン様からこっぴどく怒られてしまったハドラーさん。

もうあとがありません!お優しいバーン様もさすがにもう失敗を許してくれないぞぉ~☆

早速ダイたちの元へ向かおうとします。そこで、残存する魔王軍の総力を結集してダイたちに総攻撃を仕掛けようとします。

 

あほです。

あほ丸出しです。

 

それ前にやっとるがな。

 

と思っていると、さすがにザボエラはそれは止めようとします。

ダイを倒すためには、もはや真っ向勝負ではなく策謀をもって暗殺すべし、とハドラーに説きます。

そして、「勝者とは強いもののことではありませぬ。たとえどんな手を使っても、最後まで生き残っていれば勝者と呼ばれるのです」とダメ押し。

 

こ、これは深い!

ザボエラって正直もっと前にいなくなるキャラクターだと思っていました。全然強そうじゃないし。しかし、この言葉を聞くと、彼がバラン編が終わってもまだなお軍団長の座に残っているわけがわかります。彼は強者として積極的にダイたちと倒そうとしているわけではなく、あくまでも自身が生き残ったうえでダイたちを葬ろうとしているんですよね、毎回。そう、自分が死んでしまっては意味がない、生きてさえいればいつか勝てる、この考え。何においても大事です。

サッカーの名言にもありますね。「強い方が勝つのではない。勝った方が強いのだ」

ハドラーさんは体裁なんぞ気にせず、とにかく勝ちを求めるべき局面に立たされているのです。

 

このシーン、あとで知ったんですけど丸々アニメオリジナルらしいですね。原作では二人とも無言で立ち去るだけ。ザボエラさんのこの名言ももっと後に出てくるんだとか。

しかし、原作を知らない私としては、すごくいいシーンだったと思います。バーン様からの最終通告に焦るハドラーの心情と、それを諭すザボエラ。そしてこれまで姑息な手段をとってきたザボエラの信条がわかるので、今後のストーリーがよりわかりやすくなるなぁと感じました。

 

場面変わってダイたち。

バランとの死闘を終え、つかの間の休息をとるダイたちですが、すぐさま魔王軍がまた攻め込んでくるかもしれない状態で、休んでばかりもいられません。 しかし、みな満身創痍です。見張りに立つことすら困難でしょう。

そこに名乗り出たのは、ポップでした。

 

思ったより軽快な登場!

前回まで死んでたのに!!!!

 

これにより、生き返った時の感動的な再会がすでに済んでいるんだろうなということがわかります。涙ながらに抱き合う彼らの姿とか、「もうあんな無茶はするな」みたいなことを言うヒュンケルを見たかった感はありますが、これはこれでありですね。もうすでにいつも通りのポップですよ、という安心感が抜群です。

 

この前まで死んでいたんだから休めよ!と言う面々に対して、体の調子がいいんだと言うポップ。魔法も絶好調のようで、そのまま見張りに行ってしまいました。

竜の騎士の血を飲んだ人間は不死身の力を得るそうです。バランの血の影響で、ポップの体は前より強靭になったのだろう、と推測されました。ただダイは人間の血が濃いためバランのようにはいかないようです。

 

 意気揚々と出て行ったポップでしたが、さすがに強がっていたようです。そりゃそうだ、死んでいたんですから。しかし、無理をしてでもみんなの役に立たないと気が済まないようです。メガンテを外した挙句にバランに助けられてしまった、それが後悔として残っているようです。意気込むポップを心配するゴメちゃん。前回のあの世での一件以来、この二人はより強い絆で結ばれたようですね。ゴメちゃんはそのことを覚えていないみたいですが。この子一体何者なんでしょうか、クロコダイン戦での不思議な力の件からずっと、何か特別な子なんだろうなとは思っているんですが、意外とその後何も語られないんですよね。

そんな二人の様子を木陰からうかがうメルル。もうこれ以上無茶はしないでほしいと願います。

 

そんなとき、森の奥から懐かしい声が!

 

それはマァムでした!

 

 

いやいやいやいや。あやしいです。あやしいですが、見るからにマァムです。突然の帰りにポップは驚きます。そして喜んで駆け寄っていくポップ。

修行はもういいのかと聞くと、みんなのことが心配だから途中で切り上げてきちゃったとはにかみ笑うマァム。おかしいです。彼女は中途半端な自分の力ではパーティーに迷惑をかけるからと言って修行に出たのです。なのにその修行を中途半端で終わらせるわけがありません。ポップも違和感に気づきます。

メルルもまた、マァムの中の禍々しい気に気づきます。しかし、それはきっと嫉妬だと思い直しその場を去っていきました。メルルは本当にポップが好きなんですねぇ。ポップのマァムへの恋を応援している私としては、どうしていいかわかりません。

 

 

ポップはマァムをダイたちの元へ連れて行こうとします。しかしなぜかそれを引き留めるマァム。そしてなぜかいい雰囲気になる二人。いやいやいや、いくら私がポップの恋を応援していても、マァムの姿をした得体のしれないものであるに違いないやつといい雰囲気になるのは許せません。

察しのいい私はピンときます。

 

これは、ザボエラが見せている幻惑だな……!

 

周囲に漂う甘い香りによってゴメちゃんは眠ってしまい、ポップもうっとりとしています。

ポップ!騙されるな!それは幻だ!

案の定、ポップはマァムもどきに爪で攻撃されます。あれ、幻かと思ったけど実体あるんだ……?

などと思っていると、なんとそこに現れたのはハドラー!

そして正体を現したマァムの姿は

 

 

えええええ!?ザボエラさんご本人!?!?!?!?

 

 

か、体張りすぎでは!?幻かと思っていたんですけど、ザボエラさん本人だったんですか!?マァムの物まねをしていたってことですか!?さすが勝つためにはどんな姑息な手段もいとわないザボエラ!すげぇ……。尊敬するわ……。

 

ということで、ザボエラのとびっきりの毒を喰らってしまい倒れてしまったポップ。ダイたちはザボエラの術により眠ってしまっています。どうやらポップだけは、バランの血のおかげでその効果が薄かったようです。しかし、このままでは助けも呼べず、ポップがハドラーにころされてしまう……!

 

 

師匠マトリフ再登場!

ポップは汚い手を使ってまで勝とうとするハドラーに苦言を呈します。しかしそんなことはハドラー自身が一番よくわかっているはず。それでも勝たねば、己の身も危ういのです!なりふりかまう暇はもうハドラーにはない!なんかこいつも可哀そうなやつですね。

ここでポップ渾身の、男の戦いには勝ち負けより大事なことがある!が出ました。しかしこれはダイ側の意見ですよね。私としては、ザボエラの言っていた、最後まで生き残って勝者と呼ばれる方がいいと思いますけど。でも正義の味方が汚い手段で勝っても誰も嬉しくないので仕方ないですね。難しいところです。

 

えらそうに説教垂れるポップをゲシゲシと蹴るザボエラ。そしてザボエラがポップにとどめを刺そうとしたそのとき!ザボエラの右腕が焼かれる!これも原作では切り飛ばされているらしいけど、コンプライアンス的に改変されたのでしょうか!そしてそれをやったのは、なんと、マトリフ師匠だあああああああ!!

まさかの再登場にビビる私。師匠ポジションの人が急に現れてビビっています。彼は隠居なので、再登場するにしても戦場に出てくることはないと思っていたんですけど。いい意味で裏切ってきたなぁ。

マトリフはポップに、魔法使いはパーティーの中でもいつでもクールでいなくてはならない、と教えます。皆が熱くなっているときも、ただ一人だけは冷静に戦況を見つめ皆を間違った方向に行かせないことが必要なのでしょう。

 

友人アバンを殺されたマトリフにとってもハドラーは因縁の相手。ここで二人の魔法一騎打ちがはじまります!

ベギラマをハドラーに打ちつつも、キアリーをポップに使うマトリフ。なんとマトリフは一度に二つの魔法を使うことができるんですねぇ。てことはもしや、両手で魔法を使って合体魔法にすることができるのでは……!?ロト紋では!?

そしてそのままベギラゴンの打ち合いに発展します!人間の身でありながらベギラゴンを使えるマトリフはやはり最強の魔術師!だがしかし、ハドラーはザボエラに加勢を頼み、状況は一転、マトリフは完全に押されてしまいます。いくら最強の魔術師であっても、全盛期は過ぎてしまっているのでしょう。ベギラゴンとベギラマを一人で抑えきる力は既にありません!

しかしポップはまだ毒の回復が済んでいない!みんなも眠っている!

どうすればいいのか!ポップは心の中で力の限りにダイの名を呼びます!

 

そしてハドラーが渾身の魔法力で一気に彼らを葬り去ろうとしたそのとき!

 

ダイは来た!

ダイは来てくれた!

 

ポップがダイを呼ぶその声が、届いた!

 

熱い!熱すぎる!二人を結ぶ絆があまりにも熱いよ!

竜の紋章を宿らせたその拳からベギラマを放ち、ハドラーたちを退けたあああああああああ!!!

 

ダイはもう、誰も失わせないぞぉおおおおお!!!

 

 

 しかし、これでやつらを倒せたわけではありません。なんとかルーラで避けることができたザボエラは、ハドラーは助かるまいと見込みます。せっかくこれまで力添えをしてきたというのに、役立たずが、こうなったらミストバーンあたりにでもごますっとくかぁと。悪いやっちゃね~。

そこにザボエラの足首をつかむハドラーの腕。もちろんまだ死んではいません。裏切りは許さない、もはや俺たちは一蓮托生、と鬼気迫る表情。いやな一蓮托生ですね。絆とかじゃなくて恐怖で縛り付けている一蓮托生に果たして信頼関係は生まれるのでしょうか。魔王軍はそこんところが本当によくないと思います。でもなんかメンヘラっぽくてハドラー可愛いなって思いました。

そして、ザボエラがひそかに研究している超魔生物を使わせろ、と迫ります。聞けば、バランの竜魔人のようなものでしょうか。ハドラーの肉体は大魔王バーンからもらったものですが、たしかにもうダイたちの強さに追いついていないんですよね。ダイたちは皆ジョブチェンジやら装備変更やらレベルアップしているわけですから、たしかにハドラーもワンランクアップすべきですね。

 

ハドラーさんの今後の活躍をお祈り申し上げます。

 

師アバンの教え

さてマトリフはなぜダイたちの元へやってきたのでしょうか。

マトリフはダイが竜の騎士であることに気づいていましたが、それを本人たちに伝えることはしませんでした。真実を知った時に彼らが傷つくことはわかっていたが、自分では何もしてあげられないと思ったからです(ここのポップのふてくされた感じの表情、ポップ史上一番可愛い)。こういう時に救ってくれる人物は一人しかいないから、ということで一冊の本を取り出しました。

 

それはアバンの書。アバン先生がその武芸・呪文・精神のすべてを後世のために記した世界でただ一冊しかない本です。それをダイたちに渡すために、マトリフは探してきたのでした。

 

そして心の章のあるページをダイ(は読めなかったのでレオナ)は読み始めます。

そこにはこう書いてありました。

 

傷つき迷えるものたちへ。

敗北とは傷つき倒れることではありません。そうしたときに、自分を見失った時のことを言うのです。

(中略)

自分の使命と力量を考え直してみなさい。

自分にできることはいくつもない、一人一人が持てる最善の力を尽くすとき、たとえ状況が絶望の淵でも、必ずや勝利への光明が見えるでしょう。

 

 

今回の最初でザボエラが、最後まで生き残った者が勝者だと言っていました。私もそう思います。しかし常に苦しい戦いを強いられているダイたちにとっては、勝利することよりも敗北しないことの方が大事なのかもしれません。傷つき倒れることがあっても、そこで終わらなければいいのです。自分を見失わずにいられれば、なんとかなるときがくるのです。一人では無理でも、仲間がいればなんとかなるのです。負けなければ、いつかは勝てるんですよ……。

アバン先生はいつだって道しるべだなぁ……。

 

アバン先生の言葉を考え、レオナは一つの決意をします。

 

パプニカに戻ろう、と。一緒に戦うよりも世界のためになるような、自分にしかできないことがある、と。

 

こうして激闘を繰り広げたテランをあとにすることになりました。

ダイは最後に、父であり敵でもあるバランの姿を思い出し、帰っていくのでした……。この国でダイが得られたものはかなり大きかったですね。自分の正体を知り、絶望し、それでもなお人間のために戦うと決意し、勇者として大きく成長したと思います。

 

 

 

はぁあああああああ。

バラン編が終わって一旦落ち着くかなって思ったんですけど、むしろいつもより感想が長くなってしまいました……。

ザボエラがいい動きをしまくっていたせいですね。一時も休ませないぜダイ大は。

 

そして次回は、とうとうとうとうとうとうとうとうとうとう帰ってくる!絶対帰ってくる!

楽しみが過ぎる!

 

ではまた来週!

 

(文・やなぎアキ)

 

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