ドラクエ10よりもドラクエ11を先にプレイしたので、ドラクエ11で初めて両手剣というものを知りました。
おお、FF7のバスターソードのようだ!と興奮しました。
初めての両手剣はイシの大剣。イシの剣よりも強いそれは、両手剣というのは片手剣よりも強いのだなということを簡潔に説明してくれていました。
攻撃力が上がることがとても大好きな私は、
うおーーー、両手剣すげー!つえー!
と喜びました。
が、勇者の両手剣スキルを育てることはほぼほぼありませんでした。
だって……
盾装備できないじゃん!!!!
盾装備できてないと、防御力すごい下がるじゃん!
防御力より攻撃力だよ!思考の私でも、さすがに盾をまるまる手放すことはできませんでした。
最初のころはそれでよくても、終盤各種属性の耐性が重要になってきたときに盾がないのは困るじゃん!
ならば、両手剣のスキルは必要最低限までしか育てないよ!
中途半端に手を出してポイントが足りなくなってしまうことを、私はドラクエ8で学んだんだよ!!
そんなこんなで片手剣スキルを育てて、片手剣で戦っていたのですが、旅の途中の誘惑がすごいことすごいこと。
新しい町について武器屋をのぞいてみると、大体あるんですよ。
うおーーーーー、この武器つえーーーーー!めっちゃ攻撃力上がるーーー!!!
って武器が。しかしよく見てみると、大体それは両手剣なんですね。
くっ、やっぱり両手剣は強いな……今からでも乗り換えるべきか……?
と心が揺らぎます。
しかし私は思い直すのです。
多分、伝説の武器、片手剣だよな……あと、伝説の盾も出てくるよな……。
これまでの作品で出てきたロトの剣やら天空の剣やら竜神王の剣やらは全部片手剣なわけですよ。ということは今回も片手剣なんですよ、という謎の自信。いや両手剣があってもこの際かまわないんだけど、でもそれに伴って盾もあるはず……伝説の盾を装備しないなんてこと、私にはできない……。
そんなこんなで勇者は片手剣のまま戦い続けます。これは私にとって予定調和なので、伝説の盾のことを思ってからは両手剣の攻撃力の高さにも心は揺らがなくなりました。
問題はグレイグです。
どうみても重量級プレイヤー。
これは、もう、絶対両手剣じゃん……。まずオノは違う。オノは違うのよ、オノはヤンガスみたいなキャラに使ってほしいのよ、わたしゃあ。
片手剣は勇者がいますし、なんならシルビアもカミュもいますし、となると、グレイグはもう両手剣でしょ!!
ということでグレイグは両手剣で育ててみよう!と思ったわけです。
でもね?なんかね、デルカダールの王様がね、盾くれるの。盾。デルカダールの盾。あれぇ、これってグレイグとホメロスがいつか手にしようなって約束した思い出の盾じゃない……?
ばかやろう!!!!
人が両手剣を使おうとしているときに、そんな約束の盾を渡すんじゃないよ!!!!!!
装備したくなるでしょうが!!
こんな姿をわざわざ見せてくるしね!!
グレイグが仲間になるときに、「俺は勇者の盾になろう」って言うんですけど、ああじゃあこの人自体が盾ってことで盾はいらないね、両手剣でがんばろうねとこじつけていた私の心は!どこにいくんですか!
しかも盾を装備すると上がる上がるわ防御力。
グレイグさん、ベホイミとかも使えるし多分戦士っていうかパラディンタイプなんだろうなぁと思ってしまうと、防御力を上げるべきでは?と思ってしまいます。
しかしその誘惑をなんとかはねのけ、両手剣で頑張ってもらいます。
全身全霊斬りの強さのおかで、なんとか盾の誘惑をはねのけられます。やっぱり両手剣は強いぜ!
そんな感じで、グレイグだけでもなんとか両手剣を育てていきました。
しかし……旅もいよいよクライマックス、仲間たちが最終装備をそろえるタイミングになったころ、とんでもないものをグレイグは手に入れます。
英雄王シリーズ!
そう!あの伝説の英雄ネルセンそっくりの格好になれる装備!グレイグの最強装備と言われている英雄王シリーズ!
そしてそこに輝く、英雄王の盾!
英雄王の盾!
盾!!!!
ああああああああ、ごめんね両手剣んんんんんんん!私最強装備シリーズによわいんですぅうぅうう!!
防御力めっちゃ上がる~~~。これはもう勇者の盾にふさわしい防御力~~。圧倒的安心感~~~。
攻撃はマルティナのばくれつきゃくとか、カミュの分身からの会心必中とかで十分ですぅ。
だめだ、やっぱり盾の存在って必要なんだ、私は盾がいないとだめなんだよ……。
同じ理由で、勇者に二刀流もさせられないです。
(文・やなぎアキ)
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