毎日暑いですね。
こう暑いと外に出るのも億劫になります。そもそも外に出る用事もないのですが。
そういうわけで今週も相も変わらずダイ大感想をお届けします。
各話感想
アニメ『ダイの大冒険』各話感想 - DQフリ ドラクエファンサイト
ミストバーンぶち切れ!
ロン・ベルクが一仕事終えた一杯を楽しむところから今回は幕を開けます。
ロンの作った剣で見事に鬼岩城を倒したダイ。ダイの剣は戦うべき時にしか抜けません、そうして制御しないとその強大な力が何をしでかすかわからないのです。これは上手い仕掛けですねぇ。そうすることによって、パプニカのナイフの出番をなくすこともなく、そして通常戦闘で使わないことで「鬼岩城を倒す威力があるのに、なんか、あれ?」ということもなくなるわけですね。ダイ大はこういうの本当にうまいです。軍団長を初期のころから倒せるのも、竜の紋章のおかげという理由を作ることでクロコダインやヒュンケルが別に弱いわけじゃないんですよって暗に説明しているのが良い。
そしてダイは休む間もなくミストバーンの元へ向かいます。残してきたポップたちのことが心配で仕方ないのです。
しかし、メルルは感じ取ります。ポップたちのもとに近づくただならぬ気配に!メルルレーダーは今日も絶好調だ。
ミストバーンは鬼岩城があっけなく崩れ去ったことに茫然としている様子。ヒュンケルはすかさずミストバーンに攻撃しますが、それをよけようともしません。千載一遇のチャンスだったんだから、ヒュンケルはもっとミストバーンのどてっぱらを狙うべきだったと思うのですが……さすがに背後からやるのは気が引けたかな。
攻撃が当たった箇所から暗黒闘気が漏れ出ていくミストバーン。どういう仕組み!?ガスかなんかなの!?大魔王ゾーマの幻の第二形態的な何かなの!?
ミストバーンは、バーンの大事な鬼岩城を自分のせいで失ったことにひどく動揺している様子。こいつ、この間から本当にキャラ変がすさまじいな。
ここだ!とポップはヒュンケルが止めるのも聞かずベギラマを放ちます。しかし!ミストバーンは其のベギラマを数倍の威力、ベギラゴンともいえる威力で跳ね返したのです!ポップぅ、うかつだよ、ポップぅ。最近焦ってない?マァムやヒュンケルの成長に焦ってない?大丈夫よ、君も成長しているよ?
ぶち切れたミストバーンは、闇の衣を脱ぎ払いダイたちを消し去ろうとします。やっぱりゾーマじゃないか。でもゾーマと違って闇の衣脱いだ方が強いんだ。あれか、幽遊白書の武威みたいなもんか。武装闘気(バトルオーラ)的なものを押さえつけているのか、ミストバーンも。
そして衣をはだけると!何か!やばいオーラ!金ぴかのブラックホール(???)みたいなのが!待って!前回私、こいつもしかして人間なのか?って思ったけど、人間は体の中にあんなものしまえないから!やっぱり人間じゃないのかも!わからない!誰か助けて!でも人間頑張ればミルドラースになれるから、やっぱり人間なのかも!
そんなことはどうでもいい!
そしてヒュンケルが脳内解説してくれたので、やっぱり幽遊白書の武威みたいなものだとわかりました、あくまでヒュンケルの憶測ですが。さすがダイ大。ダイ大って少年漫画のメソッドが織り込まれたルールブックみたいなものだなぁと改めて感じます。そりゃいつの時代も流行りますわ!
明らかにヒュンケルたちにはどうしようもないその絶対的な力!ダイーーー!早く来てくれーーー!(クリリンの声で)
本当に書かなくていいことだとは思うんですけど、衣の前を思い切り開けながら「見よ!」とか言っているミストバーンに変質sy
キルバーンの挑発!
ミストバーンが真の力を見せようとしたそのとき!それを止めたのはダイ!ではなく死神キルバーン!
こいつらが互いに「キル」「ミスト」って呼び合ってるの好きです。
彼を見たことがあるのはポップだけ。ヒュンケルとクロコダインはキルバーンの名に驚きます。
そしてキルバーンはミストバーンに言います。
君の本当の姿はいついかなる場合においても、バーン様のお許しがないと見せちゃいけないと。ほう?なるほど?どういうことだ?まったくわからん。しかし、ミストバーンの正体というのはバーンにとっても知られたくないものということなのでしょう。やっぱり名前に「バーン」がついていることが関係しているんですかねぇ?キルバーンも仮面的な顔なので、本当の姿があったりするのかな。
そして、それを破ったらいくら親友の君でもただじゃ済ませられん、と鎌をかまえる(駄洒落じゃないよ)キルバーン。こいつら、親友だったのか。
こうして気を静めたミストバーン。もはや二度と失態は見せないと言ったミストバーンは、またしても無口になりましたとさ。一見ミストバーンの方が冷静っぽいですけど、こうやってキルバーンが制御役に回ることがこれまでもあったのでしょうか。意外なコンビ関係ですね。キルバーンもミストバーン同様、戦況を俯瞰して見ているような感じですが、この人も動揺したりするんでしょうか。見たくないですねぇ、そんな姿。怖そうです。急に汚い言葉使いとかしそう。フリーザの第二形態みたいな。
そしてここでキルバーンも相手にしなければいけないのか!とポップたちに緊張が走ります!しかし!なんとキルバーンは帰るというではないですか!
まぁたしかに、鬼岩城も壊されたし、一旦引いた方がいいですもんね。
そしてキルバーンは、最強の剣の完成を祝うような口ぶりを見せながらも、これで仲間が弱くても安心だ、と挑発してきます。さらに、鬼岩城相手に何もできなかったとポップを指さすではないですか!やめろよ!何もできなかったわけじゃねーし!てか何もできなかったと言えば、別にポップだけじゃなくてみんなだし!むしろあのメンツだとポップだけが鬼岩城と真っ向勝負できたんだし!
と私が憤っていると、そのままミストバーンとキルバーンとピロロは帰っていきます。
そして、あんなことを言われて黙って引き下がる漢ポップではない!ポップもまたトベルーラでやつらのあとを追います!
ばか野郎!それはやつらの罠だ!ばか野郎!しかしヒュンケルたちではポップのトベルーラに追いつける術はありません!
そこにようやくダイが走って現れます。ヒュンケルはすぐさまポップのあとを追うように伝え、ダイもまた彼らを追っていきました。
しかし、竜の紋章の力は無限ではありません。鬼岩城ですでに戦ってきたダイには余力はどれくらい残されているのか。飛ばずに走ってやってきたのも、力を使いすぎないようにではないのか……マァムのその言葉に、仲間たちに一抹の不安がよぎります。
これもまたうまい仕掛けですねぇ。竜の紋章の力はすべての生物の頂点であるという設定を崩さないよう、制限付きにする。そのため普段の戦いは竜の紋章なしのパプニカのナイフで行う。これによってむやみなインフレが防げるのでしょう。
しかし、そうは言われても仕方ありません。キルバーンは軍団長を始末するための暗殺者。魔王軍の中にはキルバーンを見た者はこれまで誰もいなかったらしいのです。それはつまり、彼の姿を見た者は漏れなく死んでしまうから!軍団長という魔王軍の中でも精鋭を暗殺できるキルバーンの強さは、つまりこれまでの軍団長の上を行く!?あと、そんなキルバーンと仲良しのミストバーンはやはり何か特別な存在なのでしょうか。謎が謎を呼ぶぜ。
最後に現れたのは、なんと!
ポップはバーンコンビを追いかけた結果、世界の果て、死の大地と呼ばれる島にたどり着きます。ここがもしかしたら魔王軍の本拠地があり、大魔王もいるのではなかと仮説を立てるポップ。にしては静かですね。
すると、どこからか聞こえる笛の音……。それは死神キルバーンの奏でる笛。ミストバーン(無口)もいます。
どうやらというかやはりというか、ポップは彼らにおびき出されたようなのです。ほーう、わざわざポップを!それはつまりポップは今消しておく人物だと思ったわけですね!今はそうでもなくても、あの鬼岩城に一矢報いた人間として、これからの成長を考えると脅威になり得ると判断したわけだ!ほらみろ!ポップはすごいんだぞ!まぁ今すっごいピンチだけどな!!
日々強くなるアバンの使徒をもう放っておくことはさすがにできない。ということでキルバーンは自らのお仕事、暗殺をすることにいたしました。暗殺……なのか、これは。
キルバーンの攻撃を避けたはずが、しっかり当たってしまうポップ。しっかり呪文を当てたと思っていたら、全く外してしまっていたポップ。攻撃がどうにもこうにも当たらない!幻覚を見せられています、ポップ選手!しかし、相手は呪文もアイテムも使っていないぞぉ!
そしてキルバーンは自身の巨大な鎌を振り回し笛の音を奏でるかのように風の音を出します。
そう!これこそが死神の笛!
ポップは耳から入るその死神の笛によって、視覚と体の自由を奪われます。すごいぞ死神の笛!だけど、幸村精市ならテニスをするだけで相手の五感をすべて奪うぞ!まいったかこのやろう!
ポップを情けないとはやし立てるピロロに、キルバーンは弱いやつが成長した子言うタイプはチームのムードメーカーになるから真っ先に死んでいただきたい男だ、と喜んでいいのかわからない感じに褒めます。正論ではあるので何も言えませんが。そうか……脅威は脅威だけどムードメーカーだからか……。
そしてキルバーンの鎌がポップに振り下ろされる!そこに現れたのは、もちろんダイだぁ!
この驚きの展開にも声一つ上げないミストバーン!もうすっかりキャラを取り戻したみたいだね!
キルバーンは死神の笛を再び使おうとしますが、ダイが助けに入った時の一撃でひびが入ってしまったようで使うことが出来ません!ほら見ろ!最近影が薄くなっていたけど、パプニカのナイフだってすごいんだぞ!
しかし、肝心のダイの剣は抜くことが出来ません。剣が、今は戦う時ではないと判断したようです。ダイも万全ではない今は、なんとかここから脱出しなければいけないというのに。しかし相手もダイの剣を警戒しているため、逃げたいような気持ちは一緒です。まさに一触即発!
とにかく、隙を作るために攻撃を仕掛けるダイとポップ!
それを雷鳴が止める!
そして!その雷鳴から現れたのは!
ザボエラの研究のたまもの!ザムザの残した成果!
そう!
超魔生物と化したハドラーだぁあああああ!!
これには、またしても口を開いてしまうミストバーン!キャラ忘れないでぇ!
ハドラーはダイに、正々堂々のタイマンを申し込みます。これまで勝つために大軍を率いたり卑怯な手段を使って来たハドラーとは思えない申し出!
ハドラーにとって、生涯の宿敵であるアバンが残したアバンの使徒を倒すこと、それこそが生きがい!ハドラー、これまでちょっと情けないところもあったハドラー!それが覚醒しました!魔王軍なんて関係ないともとれるその発言!
それを聞いて、断るなんて漢じゃないぜダイ!剣もまた、戦う意志を見せます!そう!今ここが!戦うべきベストタイミング!
アバン先生を倒したハドラーを倒すため、本気の戦いが幕開ける!
これがアバンの使徒の戦いだぁあああああ!!!!
まさかのミストバーンの戦いについてはお預けという。
目まぐるしい展開です。
そして超魔生物ハドラーについてはやはり宿敵ということでもっとあとの登場かと思いましたが、それも驚き。
やはりバーンコンビの本当の強さは未知数のままでしたね。
久しぶりにダイの本気の戦いが見られるのは楽しみです。
(文・やなぎアキ)
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