ドラクエ界のツンデレ女王の名を欲しいままにしているキャラクターといえば、そう、マリベル。
マリベルがあまりにもツンデレすぎて、その他のツンデレたちが霞んでもはや見えない勢い。
しかし、探せばいるはずだ。他にもツンデレが。
ということでツンデレキャラが他にもいないか考えてみた。
ククール
ドラクエ8のツンデレっぽいキャラと言えば、ゼシカかもしれない。日頃は気が強く、ツンツンしているが、リブルアーチでしおらしい姿を見せた彼女のあの姿は、まさしくツンデレと言ってもいいだろう。
しかし、それ以上のツンデレがいる。
それがククールだ。
ククールは、兄であるマルチェロの前では、それはもうツンツンツンツンしている。しかしひとたび彼に危険が迫っているとあらば、もういてもたってもいられないような、それでいて周りにはばれないように必死に取り繕って、でも周りにはバレバレな態度で心配したりする。これをツンデレと言わずなんと言おうか。しかしそのデレた態度をマルチェロに全然見せないから困ったものである。少しでも見せていれば、もう少し早く兄弟のわだかまりがとけていたかもしれないのに、いやそんなことはないか。
しかし最後の最後で素直な態度をククールが見せたことにより、ツンしかないと思われたマルチェロもがデレて見せたわけだ。
兄弟そろってツンデレなんだからなぁ～。
ランド
一風変わったツンデレとして、ドラクエ6のランドもあげたい。
彼はライフコッドの青年であり、主人公の妹が大好きで、それゆえに主人公のことを兄と慕う(？)青年である。妹と結ばれたい一心でゴマをすっているのかもしれないが、好意的に接してくれているのには違いない。
しかし、それは上の世界での姿。
ひとたび下の世界に行けば、彼は主人公に対してめちゃくちゃに冷たい態度をとる。早くどっか行けよと言わんばかり。そもそもの性格が違うというのもでかい。上の世界ではおちゃらけているのに、下の世界ではそのような面は全く見えない。
世界によってツンツンしていたりデレデレしていたり。これは新しいツンデレの形だ！いや、新しいとか言ったけど、もう25年以上も前の作品だわ。
木こりの家にいるリス
フィッシュベルの近くに居を構える、動物の言葉がわかる木こり。
いつも楽し気にお話をしている木こりと動物たちだが、主人公たちが近づくと彼らは警戒して姿を隠してしまう。
ははは、寂しいもんですな、と照れ笑いなんかして木こりと会話をする主人公。
しかし、足しげく木こりのもとに通い、動物たちに逃げられながらも根気よく会いに行き、木こりとも一定の関係を築けたその時！
なんと！
一匹のリスが私に！ふしぎのきのみを差し出してくれるではないか！
あれだけツンツンしていたリスが！きのみを！
べ、べつにあんたのために持ってきたわけじゃないんだからね！という言葉が聞こえてくる！！（幻聴）
マリベルにも勝るとも劣らないツンデレが、まさかの同作品内にあったとは！
以上。マリベル以外のツンデレキャラクターである。
いや絶対もっとちゃんとしたツンデレキャラクターがいるはずなんだけどな……。
ククール以外は完全に解釈の問題ではあるが、あれをツンデレととらえて今日も元気に生きていきたい。
（文・やなぎアキ）
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