ファイナルファンタジー4は個人的にFFの中でも屈指の名作だと思っている。どことなく重苦しいストーリー、重厚な音楽、仲間との悲痛な別れ、そして出会い。特にラストダンジョンのあの勇ましい音楽は聞くものを奮い立たせるだろう。そして宝箱をあけて全滅するわけだ。
そんな名作FF4には続編がある。
「FINAL FANTASYⅣ THE AFTER YEARS 月の帰還」
元は携帯電話用のゲームとして配信されたが、今はスマホでもプレイできる。また、PSP版も発売されているのでPSアーカイブスを利用すれば比較的簡単に購入・プレイできる。
今作では当然前作活躍してくるキャラクターもいるが、新たに追加されたキャラ達がまぁ可愛いこと。
今回はFF4TAの新キャラで特に可愛い3名を紹介する。
アーシュラ
ファブ―ルの王、ヤンの一人娘だ。赤いチャイナドレスを着た金髪のお姫様である。
お姫様ではあるが、父親がヤンということもありモンクに憧れを抱いている。しかし可愛い我が娘が大事なヤンは、アーシュラに修行をさせることを快くは思っていない。
シナリオとしてはその辺の親子の溝をどう埋めていくか、に重点を置いている。
このアーシュラ、可愛いのである。
見た目が可愛いのは当然なのだが、その性格もまた可愛らしいというかなんというか。お姫様で武道に精通していると言えば、某国民的RPGで同じく4番目の作品に出てくるおてんば姫が出てくる人も多いだろう。
そういった人は、やはりお姫様で武道に精通しているアーシュラがどういった人物かを考えると、王である父親を困らせる元気なおてんばな姫だと想像するだろう。
だがこのアーシュラ、さすが礼節を重んじるファブ―ルの姫だけあって、礼儀正しい。親子でありながら、師弟関係でもあるヤンのことを「お師匠様」と呼んだりする。非常に芯の通った、気高い姫なのだ(某おてんば姫も同様のことが言えるかもしれないが、方向性が全然違う)。
年齢は大体14歳前後。チャイナドレスのお姫様で、主人公のセオドア(セシルとローザの息子)の幼なじみ的存在だ。
戦闘での使い勝手もよいので、普通に重宝する人も多いと思う。
レオノーラ
女性の神官が治める国、トロイアで神官を目指す少女。それがレオノーラだ。神官になる為にミシディアの黒魔導士パロムから黒魔法を教えてもらう。その過程で、パロムとの絆を深め、自身の賢者としての素質を自覚していく。そんなシナリオだ。
レオノーラ、彼女は一言でいうとめちゃくちゃ天然だ。どことなく緊張感がなく、ぼんやりとしている。しかも年下であるパロムにも敬語を使っちゃう。
典型的な萌えキャラだ。かわいいし。
そしてここが一番重要なのだが、彼女は神官を目指す少女だと最初書いた。しかし、作品の時間軸を考えて計算してみると、実は彼女は20歳そこそこだったりする。成人している。お酒もたばこもOKだ。20歳であの立ち振る舞いは本当にぐっとくるものがある。ぜひプレイして体感してほしい。20歳なんだぜ、あれで。
FFは比較的キャラクターの年齢が高めではあるが、それにしたってスタッフもっとちゃんと年齢計算してくれと言いたくはなる。
イザヨイ
最後に紹介するのは、エブラーナの忍者4人衆の一人・水のイザヨイだ。
世界に起きた異変の調査を、エブラーナの王・エッジの代わりに行う4人衆。各地で彼らが見たものとは……?というのが、大まかなシナリオだ。
先ほどまで紹介した二人の少女(?)とは違い、イザヨイは妖艶な大人の女性だ。その妖艶さを利用して、敵を混乱させるほどのものである。
さらには相手を即死させる技も持つ。うーむさすが忍者。
ではイザヨイのどこが可愛いのか。彼女は、そう、道ならぬ恋をしているのだ!お相手は、自身の主君であり、忍術の師匠でもあるエブラーナの王・エッジ!
しかしエッジが召喚士・リディアに長年思いを寄せているのは国民すべてが知っているであろう事実。
彼女は自分の想いをそっと胸にしまって、主君の為に命をささげて奉仕するのだ。
けなげ~。
エッジに、お前は女なんだし、みたいなことを言われても、「女扱いなど不要です」とか言っちゃうイザヨイ、けなげ~。
エッジとリディアがいい関係になっても、主君の幸せは己の幸せとか思っちゃうんだ……。好き。
以上が、FF4TAの新キャラで特に可愛いと思うキャラ3選だ。
他にも魅力的な新キャラが多く、もちろん前作のメンバーも魅力的だ。それはぜひ自分の目で確かめてみてほしい。
ちなみに私は、これだけ新キャラを可愛い可愛い言っておきながら最終戦では
セシル・ローザ・カイン・リディア・エッジ
というゴリゴリの前作最終パーティーで臨んだ。
愛着には勝てなかったよ。
(文・やなぎアキ)
関連記事