
女神の果実。
天使たちの善行により発生した星のオーラを世界樹にささげることで実る果実。
これが実るとき、天使界に天の箱舟が現れ、天使たちを神の国へ連れて行ってくれるという。
しかし、女神の果実は地に落ちてしまった。その数なんと7つ。そして地上で女神の果実を口にしてしまう人々(一部人じゃないけど)が現れてしまった。
女神の果実は、それを口にしたものの願いをかなえるというが、その力はあまりにも大きすぎて「いやそれ叶ってるか~?」というものもある。あと別に食べなくてもかなえられる。どういうこっちゃだが、その点は置いておこう。
今回は女神の果実を口にした7人の中でも、ひときわ「女神の果実くんさぁ!」と言いたくなる三例を紹介しよう。
ぬしさま

海辺の小さな集落、ツォの浜にはぬしさまという守り神がいる。父を亡くした少女オリガが祈ると、このぬしさまが魚を届けてくれて、浜はウハウハというわけだが……。
このぬしさまの正体はオリガの父。死の寸前に娘オリガの身を案じるなか、女神の果実の力が発動し、自身はぬしさまになってしまったのだ。
なんだそれは。いや、たしかにぬしさまになったことで大量の魚をオリガに届けられてはいるが、もっとやり方があっただろう。現に村の中で確執を生んでしまっている。オリガの身を案じた結果、村人は漁をやらなくなるわ村長は私欲に走るわ……。
大体ぬしさまというのは、ちゃんとすでに存在しているので完全ななりすましである。なりすましを許容していいんですか女神の果実さんは、と問いたくなる。本物のぬしさまはこの事態を知らなかったかもしれないが、自分よりもはるかに弱っちい奴がぬしさまと呼ばれていたのでは、多少なりとも腹立たしく思ったのではなかろうか。なりすまし、ダメ。
アノン

砂漠の国グビアナ。この国を治める女王ユリシスはわがままし放題。彼女に仕える侍女や兵士は彼女のわがままには辟易していた。女王のことを案じるのは、彼女の大切なペット、トカゲのアノンだけ(ほんとはもう一人いるけど)。
アノンも彼女の孤独を知っており、何とか彼女を助けたい、なんなら自分が人間になって彼女を幸せにしたい!と願い女神の果実を食べる。
そして彼は、関西弁を喋るギガントヒルズになるのだった。
……?
人間になりたいという願いどこ行った?
どうして願い事を無視するのか。それはだめだろ。人間になれたらユリシスを幸せにできる!とアノンは思ったわけなのだから、人間にするのはマストだろ。アノンも人間になれた!としばらく信じ切っていたではないか。なぜなんだ女神の果実。「関西弁しゃべるギガントヒルズになったら面白いだろうな~」じゃないよ。人の、というかトカゲの願いをちゃんと聞け。百歩譲って関西弁なのはアノン本来の特性なんだとしたら、ただ人語を操るバカでかいトカゲにしただけだろうがこれじゃ。願いを一個も叶えていないまである。
ジャダーマ

転職を司るダーマ神殿、の神官。彼はダーマの神官として、人々をより良い方向へ導きたい、そのためにも更なる力が欲しいと願って女神の果実を食べた。
結果、人々を支配したい!という肥大化した思いを抱えた魔物と化してしまった。
拡大解釈にもほどがある。
人の話をちゃんと聞け?
支配したいといか言ってないからな?
神官も最初は「いやいやいや、ちがうちがうちがう!」と抗っていた。な?違うんだよ。アノンと違って初手から否定されてるんだよ。
どうやったら「人々をより良い方向に導きたいのでもっと力が欲しい」が「人々を支配したいのでもっと力が欲しい」になるんだ。導くと支配は明らかに違うだろ。こっちだよと手を引いてあげるのと、こっちだろと無理やり連れていくのは違うだろ。女神の果実はそういう細かいニュアンスがわからないのか?
しかも、これが大体のプレイヤーにとっては初めての女神の果実の被害になるため、拡大解釈果実だと植え付けられてしまう、え、私だけか……?
以上、3つあげてみた。
が、書いていて思ったが、女神の果実も悪いが使用者にも正直落ち度はある気がする。特にダーマ神官。「さらなる力が欲しい」という部分がダメだった可能性が高い。力が欲しい!とかいうやつ、大体闇落ちするから。
逆に「これはちゃんと叶えられているな」というのは、死の寸前にマキナが願った、人形のマウリヤとお話ししたい、というもの。これによりマウリヤには命が宿った。結果的に大騒動は巻き起こってしまったが。ほかの人たちの願い事も、ちょっとやりすぎなだけで概ね叶えられている。エルシオン卿はちょっと意味が分からないが。
例えば自分が食べたら、どんな願いをかけながら、どんなとんでもないことを果実にさせられてしまうのか。考えてみるとちょっと面白いかもしれない。
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