前回までのあらすじ
キーエンブレムを集め終わったモガマルたちの前に現れたのは、放浪の賢者ホーローだった。
ようやくモガマルの実力を認めた彼は、とうとう冥王の心臓へ連れて行ってくれるようだ。
前回
第九十五話 冥王の心臓だぞ!
いやぁ、ようやく冥王のところへ行けるんだなぁ。ここまで長かったぜ。本当に長かったぜ。
で、一体どうやって行くんだ?やっぱり空飛ぶ乗り物か何かに乗るのか?楽しみだな。
ええ!?もう着いたのか!?ど、どうやって?ルーラ……?全然移動している感じがしなかった。やたらもったいつけられたから楽しみにしていたのに。
……?あ、まだ着いてないのか。近くまで来たぞってことか。びっくりした~。
そうだよな。
それにしても、心臓だなんて変な名前をつけるよなぁ。冥王城とかネルゲルパレスとかそういうのじゃないんだな。確かに内臓っぽくてちょっと気持ち悪いか。
そうだな。だからオレたちはとっととネルゲルを倒したいのに、じいさんがやれ今の実力では足りないだの、やれキーエンブレムを集めろだの言うから、ここまで時間がかかる羽目になったんだろうが。
わかってるわい!だから早くオレたちを冥王の心臓へ連れて行ってくれよ!
アストルティアのみんなを早く元の場所に戻してやらないと、またどんな暴走をするかわからないんだよあいつら!特に院長!
え、光の橋?す、すげぇ。そんなことができるのか。伊達に賢者やってねぇな。
あ、もしかしてそのためにキーエンブレムが必要だったとかそういうオチ?いや、そいうわけじゃなさそうだな。
というか橋ってことは徒歩で向かうのか。なかなか疲れそうだ。
おう任せておけ!サクッと倒して、アストルティアもさくっと元に戻してやらぁ!
おお~!こんなことができたのかじいさん!
オレはてっきり、あそこまで行くための空飛ぶ乗り物的なものををどうにか調達させっれるのかと思ったぜ。さすがにそこまでやってる暇はなかったか!
最初会った時はなんだこいつ!と思ったし、今も時々思うけど、こんなことができるってことは大したもんだ!さすが賢者!
おう、オレたちがただものじゃないのは、オレたちが一番よくわかってるぜ。なんせこれまで何度も世界を救ってきたからな。
行ってくるぜ!みんな、あと少しだ!あと少しでアストルティアに帰れるから、そしたらガラクタ漁りでもサーカスでも力比べでも母子喧嘩でも兄弟(仮)喧嘩でも好きにやればいいさ!
やつはやっぱりこの心臓の奥深くにいるんだろうか。うおおおお待ってろネルゲルーーーー!
めちゃくちゃ入り口にいた。
待ちかねすぎて入り口まで出てきちゃってるよこの人。1年くらい待たせたもんな。
もう少し待ってたら外まで出てきてくれたんじゃないか?
次回予告
とうとうモガマルたちの前に姿を現した冥王ネルゲル。
今、戦いの火ぶたが切って落とされる!
次回、「冥王ネルゲルだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
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