ドラクエで手に入れるとテンションのあがる武器といえばなんだろう。
はがねのつるぎ?
ブーメラン?
うんうん、あがるあがる。
あとは個人的に
はじゃのつるぎ
もかなりテンションがあがる。わくわくする。
はじゃのつるぎは、大体はがねのつるぎが店売りされてそのすぐあとくらいに登場する。はがねのつるぎよりもさらに強い剣だ。
ドラクエ4で登場して以降、8を除いてすべての作品に登場している。むしろなぜドラクエ8では登場しないんだ……?何か理由が……?
漢字で書くと破邪の剣。邪を破る剣だ。しかし最初のころはひらがな表記なものだから、子供のころははじゃがなんなのかもわからなかった。ただなんか、かっこいいな~と思っていた。意味を知ってからは「そんなに大層な名前が!?」と驚いたのを覚えている。邪を破るなんてだいぶ大げさである。だがそれもいい。
この武器の何がわくわくするか。それはやっぱり、「あの」はがねのつるぎよりも強いということ。はがねのつるぎを手に入れたときの、「これで自分も一端の冒険者だぜ!」感は何にも代えがたいが、それよりもさらに強い武器を手にして「はがねのつるぎよりも強いぞ!?」となる。このさらに先に進んだな感。これを味わうのが大体はじゃのつるぎだったりする。しかも攻撃力的にも申し分ない場合が多く、「正直はがねのつるぎには限界を感じています……」というタイミングで「どうです、強いでしょう?」としたり顔で現れる。キャー素敵!と乗り換えること多々。値段はちょっと、いやだいぶ高いけど。はがねのつるぎは「これで君も一端の冒険者だ!」というイメージからわくわくするが、はじゃのつるぎは「どうだ、この攻撃力は」と数字でわからせてくる。なんという実力主義。近年まで一部を除いて属性武器なんてなかったドラクエでは、武器の攻撃力なんて高くてなんぼ。はじゃのつるぎはその点、いいところをついてくる。購入後しばらくはお世話になるなんてこともしばしば。ドラクエ6とかはまさにそう。だからなのか、漫画版でははじゃのつるぎはレイドックの宝剣になっている。
戦闘中に使うとギラの効果があり、これもまたわくわくする要素の一つ。なんせMP消費無しで魔法が打てるのだから。MP消費無しで無限に魔法が使える!この嬉しさたるや。まぁギラ程度なのでほぼほぼ使うことはないが。使う使わないは問題ではないのだ。ただの武器ではない、魔法が込められた武器である、ここが大事。何か追加効果があるとそれだけでちょっとワクワクするが、それが魔法というのがいかにもファンタジーでよい。はがねのつるぎよりも強いうえに、魔法の力まで込められている、かっこよい。
最後の要素はデザイン。
はじゃのつるぎは、初登場時の4から6までと、7以降でデザインが大きく変わる。
最初のデザインは、なんというか、こう、ごちゃごちゃしている。持ち手も刃の部分もやたら装飾が多い。斬ることを一切考えていないデザインだ。
7以降はもう少しシンプルになった。なったのだが、刃の先端の両側がなぜか突出しており、これはこれで斬ることを考えていないデザインになっている。
なんなんだこいつ。
だがこの奇抜さが、これまたはがねのつるぎとは違う「冒険者も中級になったらこれくらい派手な装備品を持つんだよ!」感があってよい。
はがねのつるぎがなんだか物足りないなぁとなったときの、ここからはこういう武器もあるんだぜと颯爽と現れるはじゃのつるぎ。君もまさしく冒険の立役者だ。
余談だが、ドラクエ5だと、パパスのつるぎを手に入れ、ルラフェンのスネークソードを振り切ったあとのサラボナで登場するので、「だからパパスのつるぎより強い剣をポンポン出すんじゃねぇ!」という気持ちにはなる。幸い大抵の人が仲間にしているであろうスライムナイトも装備できるので、そちらに買ってあげて「よかったなぁピエール」となりがち。
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